46話 時の歯車が狂い始める
そしていつの間にか一時間経過していたらしい、中央ラウンジに集まれと言うアナウンスが鳴った。
「なら、行ってらっしゃい」
「ああ、ちょっと赤子の手をひねってくる」
「ふふ、あの子らしい」
「なによ、あの子らしいって」
「私の子に似てるなってね、声も、体も」
私はそんな声を聞き、中央ラウンジに向かった。
「集まったのか」
そしていつもの通りに下に向かった。着いたのは、ほんの数十秒程度だった。
「さて、ルールを説明します」
猪さんは今回のルールを説明してくれるようだ、だが、何故シスター服なのだ……?
「ちょっとまてぇい!?!?」
「どうかしましたか?」
「なんでアンタシスターの服なんや!?」
「それは、犬さんに着ろと言われましたので」
「どうしてなんや……」
そして、ルール説明を続けた。
「まず、今回のゲームはバカラです。最低ベット枚数は100、上限はありません。勝利した時の倍率はプレイヤー側が賭けたメダルの2倍、ディーラーは1.5倍、そしてTIEは8倍になっています」
「なんやて!?8倍!?」
するとぼそぼそとこんなことを言っていた。
「やみつき棒は何本買えるんや……」
「100コインを賭けたら800コインになるのでおよそ72本購入できます」
真面目な声でそんなことを言わないでよ……イメージが崩れる……
「では、席についてください」
そして席はこんな席順になった。
A 賀留多 如月 七海 早乙女 田所
B 樹砂 青山 七峰 月宮 秋月
「では、始めます」
そして第三ゲームが幕を開けようとしていた。
「OPEN THE GAME」
ルール説明
最低ベット枚数は100
上限なし
初期コイン 3000
勝利倍率 プレイヤー側 2倍 ディーラー側 1.5倍 引き分け(TIE) 8倍
上限5ゲーム
1枚目、2枚目は共通だが、3枚目はその人だけ有効カードになる
下位が脱落
コインが5000枚を超えたら勝ち抜け、バンカーになる。
テーブル内が1人になったとき、その人は脱落する