45話 次のゲームは……
私は今、なぜか牛さんにエプロンを着せられていた。兎の仮面の人と月宮さんも一緒だった。
「何が起こるのやら」
「やれやれ、後で叱っておかないとですね」
「どうぞ」
目の前に出されたのは、きんぴらごぼうだった。
「なんで私には人参なんだ?」
兎の仮面の人は蒸かした人参が置かれていた。ちゃっかり水蒸気も上がっていた。
「いえ、兎なので」
「兎でも人参は嫌いなんですよ、きんぴらごぼうをください」
「はいはい、だけど蒸かした人参は口に突っ込む」
「もごぉ!?」
私はきんぴらごぼうを口にした、砂糖の甘さといい歯ごたえ……好き。
「こりゃうめぇな……」
「たまんねぇなぁ、牛の野郎はぁ」
「おい黙れ」
「アハー」
「黙って食え」
そして私はきんぴらごぼうを食べた後、犬さんにこのことを言いに行った。
「ええなぁ……私も食べに行こうかな」
「行ってみ」
「いいや、下に行ってから、こっそり食べようかしら。そういえば、次のゲーム、バカラっていうゲームらしいのよ、必勝法はないけど、勝率を上げるなら、とある法を使ったらいい、それはモンテカルロ法、今回の初期所持コイン枚数は3000、それで賭けるコイン数は自由、最初に3000かけてもよし、100から出もよしなんだ、だけど最低ベット枚数は100に設定されてるからね」
「そのモンテカルロ法ってなんなの?」
「100・200・300をメモしておいて、最初に両端の100と300を合わせた400枚をベッド、そして勝ったらその両端を消して、200をかける、そして負けたら200の横に200を書く、そして勝ったら消し、負けたら負け分の枚数を書く、そして書いてある奴が全部消えたのなら、また100・200・300を書くっていう作業をする、あくまでも生存優先だからね、無理な勝負はかけられないよ」
「難しいね、そのやり方」
その時、アナウンスが鳴った。
「これから一時間後に第三ゲームを開始いたします、時間になりましたら中央ラウンジに待機願います」
その事に犬さんはちょっと驚いていた。
「ちょっと!?早くない!?」
「早いの?」
「私の予想では数時間後なのに……」
そしてバカラのルールを教えてもらった。
その一方で、七海さんは。
「すまない、手を貸してくれないか」
「どうしてですの?」
「早乙女さんの手、イカサマがばれないんだろう」
「そうですが……」
「だからクアッドエースを出せたんだよな」
「そう、あれは私の能力、どこで手に入れたか、分からないんですよね」
「あれか?極道に迎え入れられたっていう事だから、あれか?〇〇〇をやってたからなのか?」
「ああ、下ネタですけど、すぐびゅって出ていたので、恐らく」
「それだったら、協力してくれないか、如月を潰すために」
「ええ、あの方の言っていることは、任侠に反するので」
「そういえば、どこの組の出身なんだ?」
「……脅迫ととらえないでくださいね、大和組です」
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