44話 料理人のプライド
私と犬さんはくだらない話をしていた。
「そういえば、外の景色って、どうなってるのかな」
「しらない、けれど、良い光景か、悪い光景か、どっちかと言うと、悪い光景になってるかもね」
「そうか……」
「じゃ、私は適当に飲み物でも飲んでくる」
そうして犬さんは外に出ていった。
(どうして町田が殺されたのか……ゲームには不都合で消されたっていう線は……いいや、犬さんが知りすぎたから殺されたって、言っていたな……それに004番がこの中に潜んでいるってね、改めて整理しようかな)
そう言って私は紙に書き始めた。
(如月さんは自分が脱落しないように、立ち回っているのかもしれないけど、言葉の一部にとげがある気がする。今のところ、怪しいのは如月さんだけだな……)
そして私は食堂に向かった、そこには如何にも燃え尽きたであろう牛さんと励ましている月宮さんが居た。
「ほら、立て!立つんだウシィィィ!!!」
「もう燃え尽きたよ……」
「どうしたんだよ月宮さんと牛さん……」
「ここに戻ってきたときには燃え尽きてたんだよ、どうにかして気分をぶち上げないと!?」
「包丁を凶器に使われたからなぁ……そうなっても仕方ないよ」
「料理人の相棒である包丁かぁ……」
「モォォォ……」
「!?、牛になりかけてる!?」
「牧草でもツッコんだろうか」
「牧草ならここに」
何故か兎の人が牧草を持って現れた。
「ええところにいるなぁ!?」
「私がツッコみましょう」
「ええやんか!ジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」
そして兎の仮面の人は牛の仮面の下半分を握って破壊し、月宮さんは開いた口に牧草を突っ込んだ、そもそもその牧草は何処から出してきたんだ!?
「モォォォォン!!!!」
「これで充電完了ですね」
「牧草が電池なの!?」
「ご迷惑をおかけしました」
「後で仮面の替え、取りに来てくださいね」
そして牛のポテンシャルが復活し、うまい飯が出てきた。 めでたしめでたし……めでたくねぇよ!?
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