39話 己の手
楪を殺され、私は意気消沈していた、そして自室に籠った。
(どうしてあいつにコインを分け与えたんだよ……)
その時、町田が勝手に入ってきた。
「ごめん、話したいことがあって来たんだ」
「どうしたんだよ、今気が立ってるから殺しちゃうかも」
「いいや、殺さないと思ってるんだ、だって、ポリシーあるんでしょ?」
「そうだな……それで、話ってのは?」
「楪のあのコイン譲渡の事だけど、先輩に聞いたんだ、催眠と疑っているらしい」
「催眠か、薬を飲ませて自身の傀儡にすることはあるんだが、どうやって催眠をしたのかが……」
「そうなんだよね、それと、本当の願いね……」
「……どうして私は言えなかったんだろうか……」
(言い出すのが怖かったのか……それとも、あの関係を終わらせたくなかったからか……?)
「まぁ、深く考えるのはよくないよ、今日は寝ようか」
「ああ……だけど眠れなかったらどうしよう」
「その時はホットミルクを飲めばいいと思うよ」
そして俺はベッドに寝転がった、疲れていたのかは知らないが、スコンと寝てしまった、あの時の事、忘れられないんだろうな……
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想とレビューをお願いします!
評価が自分のモチベーションになってハッスルハッスルするのでよろしくお願いします!