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{完結済み}アンラウンドゲーム  作者: 猫こんた
chapter2 白とクロ (非)現実編
31/72

30話 負けられない戦い

私たちはゴーカートに乗り込み、スタートポジションに着いた。

「一応軽めに走るだけだよ」

「じゃ、3!2!1!GO!」

「それ私のセリフ!」

私は少しだけ早くスタートをした、ちょっとフライングしてるかもしれないけどね。

(最初のコーナーが肝心だ……今までやってきたことをここにぶつけるんだ)

私は見事なドリフトでコーナーを曲がった。

「へぇ、そのドリフト、どこで習ったんだ?」

「自然に身についてたんだよ!」

コーナーで差を付けていって、最終的に私は圧勝した。

「私が一位だ!」

「もう一回だ!」

「どうして?」

「負けたままじゃ、帰れないもの」

「真正の負けず嫌いってわけか……面白いね」

こうして私はさっきのように勝った。

「こりゃ負けを認めざるを得ないねぇ」

「ぐぬぬ……」

「これで解散だね」

「ああ……悔しいが、先輩の勝ちです……」

「じゃ、私は自室に入っておくね」

私は自室に籠った、あのゲームが始まるまで、私はベッドにゴロゴロと寝転がっていた。

(……今日が第二ゲームか……嫌だ)

そんなことを思っていると、ドアが開いた。

「あらぁ……どうかしたのかなぁ……?」

「……今日、ゲームがあるんですよね」

「そうだよぉ?それがどうかしたのぉ?」

「このゲームをする理由が分からないんですよ」

「それはね……上の指示があるんだけどね……私たちにも何があるのか、分からないんだ」

そう真面目な感じに話す犬さんは初めてのようだった。

「第二ゲームのディーラーは私じゃないんだよ、だけどゲーム名は分かるんだ、そのゲームの必勝法、教えてあげる」

こうして私は第二ゲームのゲーム名を教えてもらうことにした、敵にこんなことを教えてもらうなんて、どういう事なんだ……?

「まず、カードは2組使われるんだ、そして引いてくる絵柄の確率は10が30.7%、それ以外が7.7%なんだ」

「へぇ……大体が10を引いてくるっていう事なのかな」

「そうそう、私の太ももに寝転がって話そうか」

「……いいけど?」

私は犬さんの太ももに横になった。

「ふふっ……私の娘に似てる」

「?」

「それでね、カードが最初2枚配られるんだけどね、1枚目がオープンされた状態になっている相手もそうなっているんだ、これであとポイントを取ればいいのかを予想できるんだ。ちなみにディーラーも一枚目のカードがオープンされてるからね」

「それ話してもいいの?」

「うん、話してもいいんだよ」

「へぇ~それと、太もも、モチモチしてるのね」

「そうなのよねー、ここが重要、第二ゲームはどれだけメダルを増やせるか、これが勝負の分目なんだ」

「でもメダルがなくなったら?」

「メダルがなくなった時点で終わり、下位二位が処刑なんだぁ」

「そっかぁ……」

「数字の合計17~21の場合、スタンドするんだよ。数字の合計が12~16の時、ディーラーの手札を見て降りるか、攻めるかを決めるんだ。ディーラーのカードが7以上だったら降りるのが賢明、6以下だと攻めるのが賢明だね」

「どうしてそんなこと知ってるの?」

「さぁね、私が賢いのかもしれないしぃ、誰かが賢いのかもしれないんだよぉ?」

そして、最後に言いたいことはこんなことらしい。

「数字の合計で11以下だったら問答無用でヒット、ダブルAならスプリットね」

そして私の顔を太ももに沈めこんだ。

「……ふふっ、寝ちゃった、お休みね」

こうして私は自然に寝た、お母さんにも、こんな風に寝かせられたな……

最後まで見てくれてありがとうございます。

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