29話 変な兆候
部屋を出ると何やら変な空気になっていた。
(あれ……仮面の人が立っている……)
私は広場を通り、食堂に向かった。
「なんだ、人殺しか……」
「お前の人殺しにはもう反応しないぞ」
「さてと……変な夢を見ちゃったよ……」
「先輩、どうかしたんですか?」
「犬さんに襲われる夢だったんだ、怖かったよぉ?」
「へぇ……変な夢ね……今朝、風呂場に死体があったんだよね」
平然と言う町田には悪いが……人が死んでるんだよね……
「それって、誰だかわかるの?」
「夢じゃなかったら……犬だけど、夢だと……なんだろうね」
正夢だったのか……?
「にしても、奇妙だね、運営側の人間関係がもつれてこうなったのか、この中の13人が、殺したのか」
その声にみんなの視線が町田さんに向かった。
「キミたちを疑ってるんじゃない、ただその可能性があるっていう話だ」
「わ……わたしがころしたと……?」
「いいや、あくまで可能性までの話だ、殺したという確証はないんだ」
「でも誰が殺したんだよ、場合によっては仲間から外さないといけないよ?」
「じゃ、伏せて、この中で殺した人、いるか?」
私も伏せた、そして次に声がかかったのは。
「誰もいないのかぁ……まぁいいや、キミたちは嘘をついているのかもしれないし、安全とは言い切れないか」
こうして私たちは食事をし、各々好きな場所に向かった。
(さて、どこに行こうかな……)
私はどこに行こうか迷っていた。
「先輩はどこに行こうか迷ってるんですか?」
「そうなんだよね……」
「今日はあのゲームが始まるんだ、だから一層の事、遊んじゃおうよ」
「今日始まるのね……なら……ゴーカートしようか」
「いいねそれ、じゃ、レッツゴー」
こうして私と町田はゴーカート室に入った。
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