28話 おもらし
起きると私のベッドがびちょびちょに濡れていた、おもらししちゃったのかな、まぁいいや。それにしても体の形に汗をかいている、妙だな……
「にしても体が汗臭い、どうしてなんだ」
それにまだみんな起きていないし……いったいどうなってるんだよ……
「まさか私、早く起きすぎた……?」
見張りの仮面の人たちがいなかった、あれれ?
「一人風呂か……汗臭いし、仕方ないか」
私は風呂に入った、汗臭いのは寝汗をかいていたのかのか……?
「一人だけの風呂だ~……夢じゃないよね」
私はほっぺをつねった、全く痛くなかった。
「でも熱さは感じる……夢なのか現実なのかなんなんだろう?」
その時、後ろから何かが飛び出てくるような音が聞こえてきた。
「あらぁ~わたしとぉ~あそびましょぉ?」
犬さんだった、そのまま私は押し倒された。
「ちょっとまって!?なにしようとしてるの!?」
「いいからぁ……んっ」
その時、夢から覚めた。目の前には犬さんが居た。
「あらぁ、大丈夫だったぁ?寝汗かいてたけどぉ」
「……いや……夢の中で犬さんに襲われると思って起き上がったんだ……」
「そうなのねぇ……それと、ごちそうさま」
「どういうこと?」
「ほら、おもらししてるじゃないの」
「あっ……ヒャー……」
私は夢でも現実でもおもらしをしてしまった、恥ずかしい……
「それとぉ、私をよろしくねー」
「何言ってるんだあの人」
こうして新しい一日が始まった。
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