23話 マシンガントークに飽き飽き
月宮さんのマシンガントークを聞いてたら判断力がどこかに消え失せるんだよね……どうしてなんだろう。
「まず、死に戻りの定義ってのはね、精神がセーブポイントに戻ることなんだよね、
「現実だからセーブポイントはないんだよな」
「現実だからセーブポイントがない、だから魂とかを吸ってると思うんだ」
こうして長々とマシンガントークを繰り広げられた、私はもう飽きていた。記憶がこの事を忘れ去ろうとしている。
「要するに魂が戻ってるのね」
「そういうことー」
町田さんは泡を吹いて倒れていた。
「私のマシンガントークを聞いてるとたまにこんな感じになるんだよね、死んでないから安心して」
「寝てるだけなの?」
「そうそう」
私はそっと町田さんの部屋から出ていった。
(さて、何をしようかな)
私は誰かと話をしに行こうかなと思った。そしてたまたま楪さんがいた。
「楪さん、今ヒマです?」
「ええ、暇すぎてここを歩いてたんですよ」
「ちょっと話さないか?」
「いいですけど……ちょっと……女性の方は……」
「どうしたの?」
「いや……なんでもないでしゅ!……カンジャッタ」
「大丈夫!?口から血が出てるけど!?」
「大丈夫です……触って確かめてくださいよ」
「いいけど……ちょっと舌の皮が剥がれちゃってるね……」
すると楪さんは口を閉じた。
「ちょ……何してるのよ」
「ほほほ……」
指を舌で舐めまわしていた、私は気味が悪くなって指を引き抜いた。
「あっ……」
「あっ……じゃないのよ、なんで指を食べようとしたの?」
「ごめんなさいっ……けど……七海さんにしてもらったことをやっただけなのです……」
楪さんと七海さんの関係性って……どういうのだろうか……?
「大丈夫だ、ただ……不思議な体験をさせてもらった」
こうして私は楪さんと一旦分かれた。
(七海さんに楪さんの事、聞いてみてもいいな……)
私は七海さんを探しに行った。
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