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{完結済み}アンラウンドゲーム  作者: 猫こんた
chapter2 白とクロ (非)現実編
23/72

22話 苦し紛れの言い訳

私は町田さんにこんなことを聞いた。

「ねぇ、この建物って、コンクリートでできてるのかな……」

「多分だけどね、コンクリートでできてないのよ。この工具あるでしょ?」

「ちょっとまって、どこから盗ってきたんだよ」

「ああ、ゴーカートのところだね。これとハンマーで傷をつけようとしても、つかないんだよね。鉄でも何か痕が残るはずだ。これ工業用語で言うとビッカース硬さ試験っていうらしいね」

「どうしてそんなことを覚えてるんだよ」

「機械いじりも好きでさ、完全ランダムでトランプカードが出てくる機械を自作したほど好きなんだよね。このために機械の勉強をしたんだから」

「私の知らない知識を言わないでください」

私はべそをかきながらこう言った。すると扉が開いた。

「なんやカンカンって、ウチの耳から離れないんだけどな」

「さっき反論されて恥ずかしいと思った人じゃないか」

「ウチを小ばかにしやがってぇ!」

「まぁ、コンクリートじゃないって事だけ、伝えておく。この物質はなんだ?」

工具を打ち付ける音はまるで金属を打つような……なんとも言えない音だった。

「なるほど?それであの血だまりはなんだ?」

「あれか……わからないんだよな、それが」

「でもこれ数十日経ってる血だね」

「どうしてわかるの?」

「ウチ、隠してたんだけどな、殺し屋に拾われたんや。その殺し屋が関西の人で方言が染みついたんや」

「殺し屋だからわかったのか……」

「そうなんよね、だからウチは関西チックやが、ええよな。それとウチの好物はたこ焼きや、タコと粉もんの出汁がええんよ。それとな」

(この人、マシンガントーク好きなのか……?)

「ウチの好きな動物は猫やねん」

「はいはい、月宮さん、これ以上話すのはやめてよ」

「ごめんやで~」

「それで、{こういうデスゲームには穴があるんだ}と言っていたじゃないの、私も思ってるんだ」

(今その事を言うのか?)

「はは~ん?それで、今わかってることはなんや、言ってみ?」

「それはな、内通者がいるってことだ」

「あのワニキャップしてた人か?」

「多分そうだけどな、一人は犬、変人が被っている、一人は羊っていう人、最初のワニキャップ症候群の元凶だ」

「ワニキャップ症候群って、酷い言い方やな」

「そういわないと事が片付かないんだ」

こうして私と町田さん、月宮さんが知っている事を情報交換していった。そして今わかっている事は、内通者は羊さん、町田さんは死に戻りをしている。そして壁と床の素材は金属類。そして運営体制に穴はあるということが分かっている。そして死に戻りの事を聞いた。

「ねぇ、月宮さんって、死に戻りの事って知ってる?」

「おーい、それについて追及するのね、賀留多先輩」

「死に戻りかぁ……オタクだからそういうのは知ってる、一つ目は完全に体が変わる、二つ目は体のコピーが作られていて、記憶と魂が受け継がれている、これが厄介なんだよ」

こうして月宮さんのマシンガントークが始まった。聞くだけで判断力が落ちそうな気がするんだよ……

最後まで見てくれてありがとうございます。

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