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{完結済み}アンラウンドゲーム  作者: 猫こんた
chapter2 白とクロ (非)現実編
22/72

21話 呼び戻し

やることがない、どうしようかな……

「賀留多さん、呼び戻しに来たよ」

「どうかしたの?」

「食堂で何か話そうかとなってるんだ」

「話し合いか……いいね、七海さんが呼びに来るなんてね」

「俺は一応殺人鬼だが、こう見えてポリシーがあるんだよね」

「そうなのね……そのポリシーについて、後で話してくれない?」

「いいぞ!」

元気いいな……

「連れてきたぞ、さて、情報を交換していこうか」

「なに七海が仕切ってるんだよ、私が仕切るのです」

そう名乗り上げたのは如月さんだった。

「なに殺人鬼を人間じゃないと言う人が仕切ろうとするなんてね」

「殺人鬼なんて、人にあらずだ」

「俺なんて、人を殺すのはな、快楽のためだが、時には恨みつらみ……それが積み重なって殺ってしまう人なんているんだぞ」

「なんで仮面の人達を殺さないわけ!?」

すると早乙女さんが怒鳴った。

「お二方の言い合いをするなら、わたくしはこれで!」

そうして早乙女さんが食堂を出ていった。

「まぁまぁ、そんなことより、ぬいぐるみをもふってくださいよ」

「あなたのぬいぐるみなんて、肉片があるのに……触るわけがないでしょ!」

「そんな……ひどい……」

すると、月宮さんが如月さんにビンタをかました。

「ッ……何よお前!!」

「ウチはな、そういうデリケートな部分を言うの、いけないと思うな、それにもう意味のない言い合い、やめようよ」

「わかったわ……」

最初にいざこざがあったものの、話し合いが始まった。

「最初に、昨日のあの出来事の後、変わった物はあるか?ウチはない」

「わ……わたしはないですぅ」

「そうか、他のみんなは変わりはないって事でいい?」

声を出す者はいなかった。

「……それでだが、どうやってここを出るか、考えよう」

「ここから出るですって?出口もないのにここから出る手立てはないでしょうに」

「今のところ、誰もその手立てはないと思う、だがな……ウチはこう見えてオタクだ」

「だろうね」

「こういうデスゲームには穴があるんだ」

「穴ですかぁ~」

楪さんが妄想し始めた。

「楪っち~変な妄想はやめろよ~BLじゃないんだし。そして私は壁や床を殴った。多分コンクリートの間に鉄板が埋まってるかもなんだよね」

「その推理、ちょっと違うかもね」

私は言い出した。

「どうして窓が無いのか。どうして床と壁がコンクリート製なのか、どうしてわかるんだ?」

「それは……ウチの勘だよ!」

「窓がない、すなわち換気ができない。その結果、酸欠で死ぬ。どこかに通気口があるはずなんだ」

「窓が無かったら換気ができない……見落としてた……」

「でも通気口は何処にあるんですか?」

「それは分からない。でも解ればこっちのものなんだ」

「そういえば、ウチが気になってるものがあるんだ。あの体育館に招集された時、緑と赤のボタンがあったはずだ。赤色はどういう意味なんだろう?」

「多分議論の続行か終了だね。あれ自体、時間が設けられていたし」

「その考え方があるかもね、他はないか?」

その声に対する答えが、沈黙だった。

「なぁ……沈黙を貫き通すのはいいけどね、ちょっとだけアイデアを出したらどうだ?」

「そうかもだけど、私はもう帰ってもいいか?」

「いいけど……後悔しても知らないぞ」

そうしてこの会はお開きになった。

「ウチの進行のどこがいけなかったんだ?」

「分からないな、けど、飽きてきてたっていう点かもね」

そうして私は町田さんの部屋に入っていった。

「どうしてナチュラルに私の部屋に入ってくるのかなぁ……」

「いいじゃないの」

私は町田さんと一緒に話し合うことにした。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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