20話 初めてみんなと話す平和な時間?。
私たちはおなかがすいたので食堂に向かうことにした。
「食事って、私たちで作るのかな?」
「知らない、けれど、夕飯無かったよね、どうしたの?」
「私はカップラーメンを食べてた。罪の味だよぉ?」
「夜に食べるカップラーメンは罪の味っていう事ね」
食堂に入ったとき、みんなが集まっていた。思ってること同じなのかな……?
「殺人鬼が来たぞ……」
「おい、俺も殺人鬼だが?」
「あ……」
「口の利き方に気をつけな。私は女子を傷つけないが、過去の記憶を掘り返すのだったら、容赦はしない」
ひと悶着あったが、奥から牛の仮面をかぶった人が料理を運んできた。
「家庭的な牛だなぁ……」
「牛肉入ってるか?」
「入っていますとも、それと私の中身は人間ですよ?人間をミンチにした料理も出せるんですよ?」
「そうなんだ……それって」
「ええ、本当はやりたくはないんですがね」
こうして私たちの目の前には一般家庭に出てくる朝食だった。
「俺、今までこんな豪華な食を食べれなかったんだよ……」
七海さんが涙をぽろぽろと流していた。
「おーい、どうしたんだー?」
「俺、実は残飯とかを食ってたからさぁ……こんなおいしそうな物……食べたことないんだよ……」
「そうか、たんとお食べ、そして噛めよ、のどに詰まるぞ」
この人、優しい……けど裏に何か隠してそう。
「うまい……」
「これ紅茶とか付かないのです?」
「緑茶で我慢してください」
こういう事を言ったのは、如月さんだった。
「どうして紅茶が出ないのよ……紅茶も緑茶も同じ茶葉でしょ!」
「発酵度の違いだ、出ないものは出ないんだ」
私はいち早く食べ終わった。そして食堂を出ていった。羊さんはまだワニの被り物を被っていた。
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