19話 謎の墓
私は3つ目の扉に入った。そこには……十字架が一つ立っていた。
「これ、十字架だよね。祈る場所なのかな?」
「でもスペースが有り余ってるのに端っこにポツンとあるのはおかしくない?」
そう、十字架を建てるんだったら中央に建てたらいいのに、なぜか端っこに立っていた。
「ん~……」
田所さんが顔を青白くさせながら、こっちを見た。
「どうかしたの?田所さん」
「これ……見て?」
指さされた場所を見た。そこには……小鳥千明ここに眠ると彫られた石碑だった。
「これって……お墓?」
名前の下には本当の願い事が書かれていた。
「親の抹殺……あの体育館に映ってた事と違う……」
たしか体育館に書いてあったのは最強と言うのだけ……
「どういうことなんだ……?」
「おそらくだけどさ、体育館に映ってるのが、嘘の叶えたいこと。ここに彫られているのが、本当の叶えたいことじゃないのかな?」
後ろから町田さんが現れた。
「そういう確証はあるの?」
「無い、だけど私の勘が言っているんだ」
「でもここには小鳥さんの遺体があるのかな……」
「恐らくある」
そう言って町田さんは部屋から出ていった。
「ここは気味が悪い、出ていこうか」
「わかったよ……でもお墓を作った人がいるのか……」
誰かが働かないとあんな十字架は立たないんだ。きっと仮面を着けた人達がやったんだろうと思っていた。
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