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{完結済み}アンラウンドゲーム  作者: 猫こんた
chapter2 白とクロ (非)現実編
18/72

17話 車の中から変人

翌日、私は静かに起きた。いつものの朝じゃない。でもいつものの感じがした。

「不気味だ」

私は部屋から出た。通路には少し違和感があった。

(あれ、ちょっとだけ埃が積もってる……?)

昨日の通路はピッカピカだったけど、埃が少しだけ積もっているような気がした。

「あんなところに通路あったっけ?」

私は昨日なかった通路を見に行った。

「新しい部屋が出来てる……どういう事なんだ?」

私は新しくできた通路を歩いた。

「ドアを開けていくか……」

私は一つのドアを開けた。そこには雀卓があった。

「どうして部屋の真ん中に雀卓がぽつんとあるんだろう……」

私はその部屋に入っていった。本棚には麻雀の進め方とか麻雀入門の本とかが飾ってあった。

「麻雀とかわからないし、後でくるか」

私はその部屋を出ていった。そしてものすごく音が鳴る部屋に向かった。

「ものすごい音だね……」

入り口の横には車があった。

「……開けてみるか」

私はバックドアを開けた。そこには松明があった。

「松明?」

私はそっとバックドアを閉じた。

何も見なかったことにしよう……

どうやらここの部屋は室内サーキット場らしい。つるつるの道路だ。そしてカーブには溝があった。

「ここの部屋、広いのね……」

体育館の3倍ぐらいあるように見えるね……

「賀留多先輩だぁ、おはよう~」

「おはよー、ここの部屋、広くない?」

「そうだね……それで、この車は何なの?」

「バックドアを開けてみて?」

「わかりましたけど……」

町田さんは車のバックドアを開けた。そこには松明ではなく、ワニの頭の被り物があった。

「ワニの被り物があったんですけど……?」

「あれぇ?私が開けた時は松明だったんだけどね……」

町田さんは黙ってバックドアを閉めた。

「もう一度開けてみるか」

町田さんはまたバックドアを開けた。するとワニの被り物をして、手には松明を持った羊さんが這い出てきた。

「どうしたんですか、羊さん」

羊さんは謎のダンスを踊っていた。まるで焔の精霊を召喚する儀式の舞のようだった……こんなことを言っている私はよっぽど変人なんだが。

「いやぁ、私の過去のデータを漁ってたらこれが出てきてさぁ……やってみようかなと思ったんだよね」

「あらぁ、羊ぃ……何ダンスをしてるのかなぁ?」

「なっ……犬……ナニモナイヨー」

「私にもやらせろよー」

犬から酒の匂いがしてきた。酔ってるのか!?

「町田さん……サーキットで走らない?」

「いいねぇ……この雰囲気には少々圧倒されていたからね……」

私たちはゴーカートが収納されているかもしれない建物に向かった。


「ねぇ、犬、このダンス楽しい?」

「これぇ、羊の過去のデータから出てきたんでしょぉ?私にも見せてぇ」

最後まで見てくれてありがとうございます。

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