15話 内通者
「誰ですかー?今私は寝ようとしてましたよー」
「それは失礼だったね、ベッドの上に失礼するよ」
私のベッドの上に羊の仮面の人が座った。
「そういえば、ここカメラありますけど……」
「それはねぇ、女子の寝相なんて、変態しか見ないよ、だから電源が切れてるの」
すると紙を私に渡してきた。
「これ、さっき話してた内容、こっそり聴いてたんだよね、内通者がなんだって?」
(聞かれてたのか!?だったら……)
「まぁ、ここの掟に触れたから、処分しないといけないけれど……あいにく、私はこのゲームに物申したいからね」
「と……と言うことは……」
「そう、私が裏切者、それで、町田ちゃんの前回のポーカー大会のU-15の優勝者だ」
すると、私の両手首を握ってきた。
「情報を渡したんだ、その対価、払ってくれ」
すると、羊の仮面を外した。その顔は、まるで……アイドルで食っていけるような顔だった。
「うむぅ!?」
何故かキスをしてきた。
「これぐらいでいいでしょ、本当は仮面を外すのは規約違反だけれど、キスするときに仮面を着けてたら怖いじゃないの」
「……」
「じゃ、町田ちゃんの部屋に向かうとするか、ついてきて」
「えっ……ほかの人はどうするの?」
「そりゃ、見張りは全員寝静まってるのよ、だから私が来たってわけ」
「……そうなのね」
私たちは町田さんの部屋に突撃した。
「町田さん、失礼するよ」
町田さんはカップラーメンを食べていた。
「ん~」
「カップラーメンを持ってきてたとはね……」
「なんでここにあいつらが!?」
「ふふふ、これは規約違反だけど、この子と居るってことは、分かってるよね、町田ちゃん」
「どうして私の名前を……」
「だって、あなたが出場したポーカー大会の前回優勝者だからね」
「……噂で聞いたのか」
「話し合おうと思ってね、カップラーメンを出しやがれ」
「声とテンションの差が凄いよ!!」
こうして、私と町田さん、あとは羊さんがカップラーメンを食べながら、作戦会議を始めた。
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