14話 過去と未来の結びつき
私は一旦落ち着くため、食堂に向かった。
「いつの間にか開いてたのね……しかし、ここの壁とか、床、頑丈だな、どういうものでできているんだ……?」
私は何も食わず、椅子に座っていた。
「……太陽を見てみたいな」
その時、町田さんが食堂に入ってきた。
「そんな通夜みたいな雰囲気を出すなよ、ほら」
「でも、人が死んだら……あんな感じになるよね」
「そうだが……ほら、ホットミルクを飲めよ」
そうして目の前に出されたホットミルクを飲む気になれずにいた。
「そりゃ飲めないよね、私は慣れているから、大丈夫だけどね」
「……そうだね」
「私、死に戻りしてると言ってるよね、そのことについて話したいんだけれどね、いいか?」
「うん……話して」
そして町田の過去について話し始めた。
「私は連れてこられた時、今のあなたと一緒の感情だったんだ。そして第二ゲームが終わったとき、私は、今の時間帯に戻ってたんだ、それで、第一ゲームの犠牲者が、キミなんだよ」
「それって……どういうこと?」
「わからない、それで、ここの調味料の違和感、気が付いた?」
(たしか4番の調味料が無かったよな)
「それって、4番の調味料の事か?」
「そうだ、私が用意したわけじゃないんだ、それに、ウサギ、犬、猪の仮面がある、どういう事が分かるか?」
(ウサギと犬、猪が入っている物……)
「干支……?」
「ああ、そうだ、その中の一人が、その中の裏切者だと私は思ってるんだ」
「でもほかの人は見たことがないんだよ」
「そうなんだよ、他のゲームに出てくるのかもしれないし、出てこないかもしれないんだ。それで、ここまで行って何か察することはできるか?」
(調味料の4番が欠番、十二支……そして裏切者……)
「誰かが私たちを助けようとしてるの?」
「そうかもしれない、それと、参加者の中にも、裏切り者がいる。気を付けた方がいいね」
そう言って、町田は食堂を後にした。
「ホットミルク、おいしい」
私も食堂を後にした。廊下には仮面を着けた人がいた。
(知らない仮面の人だ……虎の仮面と蛇の仮面と羊の仮面の人かな……)
私はそのまま自室に入っていった。
(しかし、疲れた、洗顔をして眠りにつくか)
私は顔を洗い、そのままベッドに横たわった。
「失礼しまーす」
誰かが扉を開けてきた。その声は聞いたことのない声だった。
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