13話 本当の事
そして、もう一つのポーカーが終わった。
「ではぁ、結果発表ぅ~」
「まず、持ちチップが多かったのは、七海さんの33500枚、すごいねぇ」
その時、町田が本当に驚いているような声を出した。
「ウェ!?」
「そりゃそうなるよねぇ、ゲロゲロぉ。そして、最下位の子を発表しまぁす♡」
モニターが上から現れた。上から物を出すの好きなのかこいつらは……
「最下位はぁ、小鳥さんでしたぁ、所持チップは-33500でしたぁ」
その時、青山さんがへろへろと座り込んだ。
「よ……よかったぁ~」
「こ……このゲームは狂ってやがる……それに、死ぬって……嘘なんだろう……」
「嘘ってぇ……言いましたぁ?」
犬の仮面の人は銃を持ってこういった。
「じゃぁ、これは何でしょうか」
「それは銃だろう……偽物の……」
いや、あれは本物だ、ぬいぐるみに風穴が空いているのに。
(気が動転してる)
「ほぉらぁ、偽物だったら、頭に突き付けて、撃ってみてくださいよぉ」
その銃を小鳥さんに握らせた途端、その銃が落ちた。
「あ……ああ……」
「あれぇ?自分で決めれないのならぁ、スペシャルな処刑場を用意したからぁ、行ってらっしゃぁい♡」
その時、小鳥さんの首に何かが巻かれた。
「ガッ……助けッ!!!」
手を伸ばしたが、届かない。その時、犬の仮面の人がこういった。
「見に行きましょうかぁ、ウサギさんが、本当のことを言っていたのかぁ」
私たちは是非を言わなくても、無理やり、連れていかれた。ある人は興味から自分から歩いて行く人もいれば……押されて歩く人も。そしてたどり着いた先は、小鳥さんが十字架に両手首を括り付けられているところを……
「本当に何をするんだ……やめてくれ」
小鳥さんと私たちには一つ、金網があった。
「もうすぐかなぁ」
すると、奥から男たちが小鳥さんを殴っていった。
「ゴフッ……ガハァ」
その光景は、もう見ていられないほどだった。
「うっ……おえぇぇぇぇぇ」
むごすぎて吐いてしまう人もいた。そして、その亡骸は……何も言いたくはない。
「ではぁ、戻りましょうかぁ」
その時、私たちは目の前の死に……唖然とするしかなかった。
「……どうして、こんなことに……なったんだよ……」
「どうしてなんだ……どうしてなんだよぉぉぉぉ!!!!」
その日のゲームは終わったらしいが、私たちは通夜みたいな雰囲気になった。どうしてここに連れてこられたのか、未だ分からない……
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