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万愛雪月花   作者: 四家雪稀
5/18

第五話 『友人と婚約者』

戸惑う紅愛。友人になってくださるのか…

そして、ちょっとした如月家のことが明らかに!


如月 雪夜  私のお友達になってはいただけませんか?

満月 紅愛  ………え?お、おおおお待ちください。

       と、当然すぎますわ。

如月 雪夜  ?紅愛様は私をお屋敷から返すときに、

       また後日お礼をするっとおっしゃいました。

満月 紅愛  !

如月 雪夜  ですので、私のお願いを聞いてはいただけないでしょうか?

満月 紅愛  雪夜様。私は…幼い頃に友人を…

如月 雪夜  承知しています。

満月 紅愛  !

如月 雪夜  尋さんからお聞きました。

       満月様の過去のこと。

満月 紅愛  ………

如月 雪夜  ですから!私のお友達になってはいただけませんか!

満月 紅愛  ちょ、ちょっと待ってください!

       話がつながっていません!

如月 雪夜  ?…私のことをお調べになりましたのでしょう?

満月 紅愛  は、はい。

       調べたことをお聞きしてもよろしいでしょうか??

満月 紅愛  そ、それは…

如月 雪夜  構いません。私は大丈夫です。

満月 紅愛  ……お兄様の如月夜琥弥様は能をしていること。

       母親は病気で父親は自殺をして亡くなられたこと。

如月 雪夜  ………

満月 紅愛  母親は平民で今は…元貴族であるという肩書きであること。

       如月雪夜様は如月医院で医者をしていること。

       以上です。

如月 雪夜  ………はい。全てあっています。

満月 紅愛  このことが、私とお友達になることとご関係がーー

如月 雪夜  私は、菫様の変わりではありません。

満月 紅愛  !

如月 雪夜  菫様は菫様です。私は私です。

       また、友達を無くしてしまう。ではありません。

       私も紅愛様も忍びです!

       強くければ誰も失うことはありません。

       紅愛様が忍びになられたのも強くなることも目的ではなかったのですか?

満月 紅愛  …ぽろぽろ

[紅愛の瞳から涙が溢れる]

満月 紅愛  …そう…です…強くなりたかったんです…

       でも…全然…強くなかった…私は…子供達の恩人である

       あなた様をも疑ってしまった。私は…

如月 雪夜  紅愛様はお強いです。紅愛様は子供達のために日々仕事に専念していて。

       強くなるために修行をして、貴族として社交界に出て…

       とてもお優しく、努力家な強いお方です。

満月 紅愛  うぅ…ぽろぽろ…

如月 雪夜  これは私のお願いです。

       紅愛様に利点はないかもしれませんが…

満月 紅愛  ふるふる [首を横に振る]

       あなた様は孤児院の子達の病を治してくれた恩人です。

       そのような方とお友達になれるのは光栄です。

       (あぁ…そうだ…このままじゃだめなんだ…

       いつまでも菫様のことばかり引きずって…

       でも…あの方は…私を許してくれるの?

       ………それでも…もう一度…もう一度だけでいいから…)

       ……わ、私の…お友達になってくれませんか?

如月 雪夜  …はい。

満月 紅愛  ………ぽろぽろ …ありがとう…ございます…

如月 雪夜  ……(《回緒輪》)


回緒輪     かいしょりん…相手が情緒不安定な場合落ち着かせるためのもの

               条件として、相手より実力があること

                     自分の気持ちが安定していること

              副作用として、使った時から24時間、術が使えなくなる。


ホワホワホワ

[紅愛と雪夜の周りが光に包まれる]

満月 紅愛  …すぅー すぅー

如月 雪夜  ………

ーーーーー

チュン チュン

満月 紅愛  ぅ…うん? !

がばっ [勢いよく起きる。]

満月 紅愛  わ、私は…(確か…雪夜様にお会いしに…)

ーーーーー

如月医院 調合室

タ、タ、タ、タ [紅愛が廊下を歩き、音のする方に向かう]

如月 雪夜  あ!紅愛様。おはようございます。

       と言っても…もう夕方ですが…

満月 紅愛  おはようございます。雪夜様。

       何をなさっているのですか?

如月 雪夜  薬を作っているんです。

満月 紅愛  何の薬ですか?

如月 雪夜  解毒薬です。毒名は言えませんが…

満月 紅愛  ……雪夜様ーー

陸      ごめんください。

如月 雪夜  あ、はーい。

ーーーーー

如月家 玄関

ガラガラ [扉を開ける]

陸      このような時間に申し訳ありません。

如月 雪夜  陸さん。こんにちは。紅愛様でしたら、今起きられたところですよ。

       中へどうぞ。

陸      失礼します。

ーーーーー

如月家 客間

タ、タ、タ、タ

満月 紅愛  あ、陸。丁度よかった。今、あなたの話をしようとしていたの。

陸      え?い、今ですか?

満月 紅愛  そう。今よ。

陸      //////

如月 雪夜  ?

ーーーーー

満月 紅愛  まずは、お礼をさせて。

       私の友達になってくれてありがとう。

如月 雪夜  私の方こそ。ありがとうございます。

陸      ………

満月 紅愛  陸。そんな緊張しなくていいのよ?

陸      で、でも…

如月 雪夜  ?(緊張…?)

満月 紅愛  さぁ。

陸      き、如月様…

如月 雪夜  ?はい。

陸      ぼ、僕を…弟子にしてください!

如月 雪夜  ・・・・へ?

満月 紅愛  調べた時に弟子がいないって知ったの。

       あんたのことを教えてくれたのは陸っと言ったでしょ?

       あなたが攫われた後、陸に聞いたの。

       医者は薬の作成、患者の看病、患者の診察、

       五右衛門に協力なんてできないって。

如月 雪夜  ………

満月 紅愛  あなたを疑ったこと本当にごめんなさい。

如月 雪夜  謝罪はもういいんですよ。

       忍びとして、敵を常に警戒することはいいことです。

       それで、陸さんはどうして私の弟子になりたいのですか?

陸      えっと…僕、昔から薬草とか勉強していて、

       如月様の噂を聞いた時にはすぐに紅愛姉さんに外出許可をもらって

       如月医院にきたんです。数年前のことなので覚えていないと思いますが。

       如月様に一度、治療してもらっているんです。

       如月医院に向かう途中で転んでしまって…

如月 雪夜  そうだったんですか。申し訳ありません。記憶がなくて…

陸      如月様が謝られることはありません。

       僕は子供達が五右衛門から薬草をもらった時

       僕はそれに毒草の粉が付着していることに気づかなかった。

       如月様がきてくださった時は嬉しかったです。

       如月様だったら絶対に治してくれるっと思っていました。

       ですが、同時に何もできなかった自分が許せないんです。

       だから…僕は如月様の元で弟子として勉強して

       今度こそ、苦しんでいる人を助けられるようになりたいんです。

       どうか、お願いします。僕を、弟子にしてくれませんか。

如月 雪夜  ………陸さん。何もできなかったなど嘘は駄目ですよ。

陸      !

満月 紅愛  ?それは、どう言うことですか?

如月 雪夜  子供達の周りの床が少し濡れていたんです。

       手拭いを濡らして子供たちのおでこに乗せてあげたんだと思います。

       他にも手拭いがあれば汗を拭き取ることもできます。

       尋さんに聞いたところ。

       陸さんは一生懸命子供たちの看病をしていたと、おしゃっていました。

陸      !

如月 雪夜  それから、陸くん

ーーーーー

『陸      ですが、花器の中の水は枯れて入れ直す時もあります。

        部屋の掃除や換気も行いました。

 陸      もしかすると、和花(のどか)が知っているかもしれません。』

ーーーーー

如月 雪夜  っと言ってました。

陸      ……

如月 雪夜  何もできなかったっと今でも、おっしゃれますか?

陸      ………あ、ありがとう…ございます…

如月 雪夜  いえ。こちらこそ。これから師匠として、

       不束者ですが、よろしくお願いします。

陸      ! は、はい!よろしくお願いします!

ーーーーー

如月家 居間

如月 夜琥弥 なるほどな。

如月 雪夜  だ、駄目だったでしょうか?

如月 夜琥弥 いや。雪夜が決めたことにとやかくいうつもりはない。

如月 雪夜  !ありがとうございます!

龍一郎    よかったですね。雪夜様。

如月 雪夜  はい!

泰誌 亮魔  んで、その石川五右衛門ってやつは

こんこん

宝裏 怪奇  宝裏怪奇です。

如月 雪夜  あ、今行きまーー

如月 夜琥弥 いや、俺が行く。雪夜はかだつけといてくれるか?

如月 雪夜  は、はい。

ーーーーー

  如月家 客間

宝裏 怪奇  

如月 夜琥弥 何用でしょうか?

宝裏 怪奇  先日はお言葉をいただけませんでしたから。

如月 雪夜  …宝裏様。私は、今回の件お断りいたします。

宝裏 怪奇  ………そうでしたか。

       あなたのご意見を聞かせてくれてありがとうございました。

       ですが、心変わり致しましたら声をかけてくださいね。

       それでは失礼いたします。

タ、タ、タ、タ

如月 雪夜  ………

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 長月 居間

如月 雪夜  ………

龍一郎    悩んでいるな。

如月 雪夜  あの時、あの言葉で本当に良かったのでしょうか…

       宝裏様は先生方と生徒会しか知らないっと。

       他言はしないと、おっしゃってましたが…

       この力を持つものとして不安なんです。

龍一郎    大丈夫だっとはいえないが、

       何かあったら全力で守ってやるから安心しろ。

如月 雪夜  ……ニコ ありがとうございます。

[雪夜たちが話していると、夜琥弥がやってくる。]

如月 夜琥弥 雪夜。依頼だ。 ササ

如月 雪夜  手紙…ですか?

如月 夜琥弥 (ひじり)家の方からだ。

二人     !

龍一郎    ひ、聖家ってあの、大貴族の…

如月 雪夜  ……ぺら

       『如月 雪夜様

       実は聖家当主、[聖(ひじり) 正好(まさよし)]様の病を診てもらいたいのです。

       正好様は、数日前から布団にこもっていて

       脚本の締め切り日を守れていないんです。

       小姓の方によると胸と喉が痛くて、他は少しの痺れがあり

       咳が荒く顔は少し青ざめているようです。

       どうか、聖家に直接診にきてはくれないでしょうか。

       お返事をお待ちしています。    

           [山田(やまだ) 八子(やえこ)]』

龍一郎    いくのか?

如月 雪夜  うん。大貴族の方に依頼されるのは緊張するけど。

       誰かが、辛い思いをしているなら助けたい。

       私、部屋の戻って返事を書いて来ます。

タ、タ、タ、タ [自分に部屋に向かう]

如月 夜琥弥 …龍一郎。

龍一郎    はい。

如月 夜琥弥 雪夜と一緒にいけ。俺は仕事がある。

龍一郎    よろしいのですか?

如月 夜琥弥 自身がないのか?

龍一郎    いえ。あります。お任せください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   座敷

山田 八子  僕が如月さんに手紙を出した山田八子です。

       本日は我が主人聖正好様の診断のため来てくださり

       誠にありがとうございます。

如月 雪夜  私は、月光医療医院で医者をしています。如月雪夜と申します。

       お招きいただきありがとうございます。

       こちらは、私の付き人の龍一郎です。

龍一郎    ぺこ

山田 八子  それでは、早速ですが、正好様のお部屋にご案内します。

如月 雪夜  はい。

ガラガラ ガラガラ

ーーーーー

 廊下

タ、タ、タ、タ

聖 蓮    ………

さら [すれ違う]

龍一郎    ドクンッ ! (い、今のは…)

如月 雪夜  ? 龍一郎?

龍一郎    い、今行きます。

ーーーーー

聖 蓮    あの子は?

小姓     申し訳ありません。私にはわかりません。

聖 蓮    そうですか。

       ………

小姓     若様?

聖 蓮    いえ、何でもありません。

       いきましょう。

ガラガラ

聖 蓮    お待たせしてしまい申し訳ありません。紅愛様。

満月 紅愛  ………

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 寝殿

山田 八子  正好様。山田です。お医者様をお呼びしました。

聖 正好   入れ。

ガラガラ

山田 八子  失礼します。

如月 雪夜  失礼いたします。 ササ

       (……布団から起き上がっていない…痺れのせいでしょうか。)

山田 八子  私は、これで失礼します。

如月 雪夜  はい。わかりました。

ガラガラ

聖 正好   このような格好ですまないね。 ゴホ ゴホ

如月 雪夜  いいえ。仕方のないことです。お気になさらないでください。

ササ

如月 雪夜  申し遅れました。本日、聖正好様のお身体を診察することになりました。

       月光医療医院。医者。如月雪夜と申します。よろしくお願いします。

       こちらは私の付き人の龍一郎です。

龍一郎    ぺこ

聖 正好   おお。夜琥弥君の妹さんか。会えて嬉しいよ。

       私は、聖家当主の聖正好だ。よろしく頼むよ。 ゴホ ゲホ

如月 雪夜  はい。私に任せ少しお休みください。

       まず痛みをあまり感じないように眠っていただきますので。

       (《昏睡の術》)

シュゥゥゥ

如月 雪夜  (次にーー)

ササ [正好の手をとる]

如月 雪夜  ………確かに痺れがあります。顔も青ざめていて、咳も荒い…

       (《眼麗身》………

       胸と喉が痛いと手紙には書かれていたことから

       どうやら、肺に問題があるはず…)

ササ [肺の部分を見る]

如月 雪夜  これは、ハンキリウバナからでる毒…


       ハンキリウバナとは

  主に洞窟の中に咲いていて水に根をつけると根から少し毒を放出する。

 放出するのは定期的で少量だが、大量に飲んだり

 つけた水が蒸発したものを多く吸うと、

 死に至ることがある。


如月 雪夜  正好様は少量の毒をどこかで吸ってしまわれたのでしょうか?

龍一郎    毒殺の可能性があるな。

如月 雪夜  龍君。ちょっとこの部屋を調べててくれる?

       私は薬を作っておくから。

龍一郎    あぁ。わかった。

カチャ タン トン [薬を作る]

ーーーーー

客間

聖 蓮    ………

満月 紅愛  ………

陸      ………

聖 蓮    陸さん。お茶を持って来てくれますか?

陸      はい。かしこまりました。

タ、タ、タ、タ[陸が部屋を去る]

聖 蓮    紅愛さん。

満月 紅愛  は、はい。

聖 蓮    お話があると手紙に載っていましたが…妹のことですか?

満月 紅愛  ……はい。[聖(ひじり) (すみれ)]様のことでお話があります。

聖 蓮    わかりました。では、終わるまで言葉をしまっておきますね。

満月 紅愛  ………私は菫様を見殺しにしてしまいました。

       こんな私をあなた様は嫌いになってしまったのではないかと。

       ですから、孤児院のことなどを理由にして…

       あまりあなた様に会わないようにしていました。

       それなのに、私は友達を作ってしまった。

       また繰り返してしまうのではないかと今でも怖いのに…

       菫様を見殺しにしておいて、

       新しい友達を作るなんて見苦しいにも程がります。

       ですから、どうか罰を私にください。話は以上です。

聖 蓮    そうですね、罰は…僕が満足するまでここにいてもらいます。

満月 紅愛  わかりました。

       (侍女のように振る舞えばいいのかしら…) では、準備をしてきまーー

聖 蓮    ササ グイ [紅愛の手を引っ張り抱きつく]

満月 紅愛  !? れ、蓮様!?

聖 蓮    ?僕が満足するまでっと言ったではありませんか。

満月 紅愛  ま、満足とはーー

聖 蓮    あなたは僕のことをわかっていません。

満月 紅愛  ?

聖 蓮    僕はこんなにもあなたのことをおしたいしているのに…

満月 紅愛  ………ボッ! [顔が赤くなる]

聖 蓮    菫も僕もあなたのことは恨んだことなど一度もありません。

満月 紅愛  え?

       菫はあなたを庇ったんです。あなたが殺してなどいません。

       殺したのは五右衛門…っと僕も昔から思っていましたが、

       その五右衛門から文が来まして。

       確かあなたのところに来ていたものと同じだと思います。

満月 紅愛  !れ、蓮様。もしかして、あそこに…

聖 蓮    えぇ。いましたよ。

満月 紅愛  そう…でしたか…

聖 蓮    そして、数日後あなたから文が来て少しばかり戸惑いました。

       五右衛門からの文に載っていた首でもみれるのかと思っていましたが、

       まさか、このような話が出るとは…

       心外です。

       妹が救った人を愛した人を恨むことなどできませんよ。ニコ

満月 紅愛  ………ぽろぽろ[涙が溢れている]

       も、申し訳ありません…

聖 蓮    何にですか?

満月 紅愛  蓮様のお気持ちを踏み躙ってしまい申し訳ありません…ぽろぽろ

聖 蓮    構いませんよ。今まで会いに来てくださらなかった分

       僕が満足するまでここにいてくれるんですから。

満月 紅愛  カァァァ ぽろぽろ

ーーーーー

聖 蓮    その菫を殺した奴の首はもらってもいいですか?

満月 紅愛  ?は、はい。

ーーーー

聖 正好   ……ぅ…ん?

如月 雪夜  お目覚めですね。

聖 正好   あれ?妹さん?……

       そうか、眠っていたんだな。

如月 雪夜  原因は分かりましたので

       明後日の朝にはお布団から出られるようになりますよ。

聖 正好   そうか、ありがとうね。

如月 雪夜  いえ。私の勤めですから。

       こちらがお薬になります。

       こちらを毎食後にお飲みください。

       本日は服用直後の様子を確認させていただくために

       少しばかりお邪魔させていただいてもよろしいでしょうか?

聖 正好   あぁ。構わないよ。

タ、タ、タ、タ [障子の向こうに蓮がやってくる]

聖 蓮    御爺様。蓮です。

聖 正好   入れ。

ガラガラ

聖 蓮    失礼します。

龍一郎    ………

聖 蓮    おや、やはりお医者様がおいでになっていましたか。

如月 雪夜  先ほどすれ違った時にお気づきになられましたか?

聖 蓮    えぇ。

聖 正好   蓮。雪夜さんたちを連れてもてなしてくれ。

       それと、わしのことも聞いといてくれ。

聖 蓮    わかりました。こちらへどうぞ。

ーーーーー

ガラガラ

満月 紅愛  !雪夜様!?

如月 雪夜  紅愛様!

聖 蓮    雪夜さんには御爺様の病を見に来ていただいていたんですよ。

満月 紅愛  そ、そうだったのですね。

陸      雪夜様。そちらの方は?

如月 雪夜  あ、えっと…

聖 蓮    雪夜さん。立ち話も何ですのでどうぞ、お寛ぎください。

如月 雪夜  も、申し訳ありません。失礼します。

タ、タ、タ、タ

ーーーーー

聖 蓮    では、改めまして。御爺様の病を見てくださりありがとうございます。

       聖家次期当主、[聖(ひじり) (れん)]です。

如月 雪夜  私は、本日。山田八子様よりご依頼を承りました。

       月光医療医院。医者の如月雪夜と申します。

       こちらは私の幼馴染で今回は付き人として来てくれました。龍一郎です。

龍一郎    ぺこ

聖 蓮    …そうでしたか。

龍一郎    ?

聖 蓮    では、私目も…

ササ

満月 紅愛  わっ!

聖 蓮    こちらは僕の婚約者の満月紅愛さんです。


紅愛と蓮が婚約者!?

ハンキリウバナを正好様に服用させた犯人とは!

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