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万愛雪月花   作者: 四家雪稀
12/18

第十二話 『性別』

龍一郎のことを忘れてしまっている?雪夜は子供っぽい?

如月 雪夜  …あなたは…誰ですか?

龍一郎    ………雪?どうしたんだ?俺だ。龍一郎。

如月 雪夜  龍一郎さん?ご、ごめんなさい。聞いたことないのですが…

       どこかでお会いしましたか?

龍一郎    (なんで俺のことしらねぇんだ?)

       夜琥弥様は?家族のことは覚えているだろ?

如月 雪夜  え?どうしてお兄様のこと知ってるの?

龍一郎    (お兄様?呼び方が違う…)

如月 雪夜  もしかして、お兄様のお友達ですか?

       お母様とお兄様とお父様は元気ですか?

龍一郎    (!…どうなってるんだ…雪の両親は…)

タ、タ、タ、タ [廊下の方から人の足音がする]

龍一郎    (!…人が来る!)

       それじゃ、俺行かないとだから!またな!

シュ

如月 雪夜  あっ 待ってください!………行っちゃいました…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 廊下

黒鬼 懸侍  (………なんで、見逃すんだ…)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 個室

黒鬼 懸侍  水をお持ちしました。

如月 雪夜  あ、ありがとうございます。

       ……あの…

黒鬼 懸侍  はい。

如月 雪夜  …その…清玄さんと話をしたいのですが…

黒鬼 懸侍  ……わかりました。

如月 雪夜  ありがとうございます!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 清玄の部屋

如月 雪夜  清玄さん。小雪です。入ってもよろしいですか?

天崎 清玄  どうぞ。

如月 雪夜  失礼します。

[雪夜が部屋に入る]

天崎 清玄  どうかしたの?

如月 雪夜  その…外に出ても、いいですか?

天崎 清玄  でも、外は危険だよ?

       小雪は僕にとって大切な存在だから

       変な人のいる世界に行ってほしくないんだよ。

       ここは安全なところだから。ね?

ササ ギュ [清玄が雪夜を抱きしめる]

天崎 琴月  ずっと。ここにいればいいんだよ…

如月 雪夜  ……清玄さん…

天崎 琴月  ?

如月 雪夜  ううん。なんでもない。

       (清玄さんはわたしのことを思ってくれているんだよね。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 個室

如月 雪夜  黒鬼さん…お願いがあるんです。

黒鬼 懸侍  なんでしょう?

如月 雪夜  探してきて欲しいものがあるんです。

黒鬼 懸侍  ………

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 天崎家の裏

龍一郎    ………

[如月 雪夜  …あなたは…誰ですか?]

龍一郎    (雪は俺のこと忘れていた?

       いや、それじゃあ、夜琥弥様のことも忘れているはずだ…

       それに、両親のことも覚えていた…っというより

       生きていると思っている?

       一体どういうことなんだ?)

黒鬼 懸侍  おい。 [懸侍が刀を腰にさして龍一郎の前に現れる]

龍一郎    うわっ! え? あなた誰ですか?

黒鬼 懸侍  ついてこい。

龍一郎    は?

シュ [懸侍が姿を消す]

龍一郎    おい!待て! [龍一郎もそれに続く]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 山中

黒鬼 懸侍  ………

龍一郎    ………(気を抜くなこれは罠だ。だが、まずこいつは誰だ?

       天崎家のやつか?)

黒鬼 懸侍  ここでいいだろう。

龍一郎    ………(何をする気だ?)

黒鬼 懸侍  おい、これを探せ。[雪夜から貰った紙を龍一郎に渡す]

龍一郎    ・・・・・は?

黒鬼 懸侍  これを見つければ、あの方がお前のことを思い出すだろう。

龍一郎    (思い出す?雪のことか!…もし、これを探せば雪は俺のことを…

       いや、相手を疑え。出来るだけ情報を聞き出すんだ。)

黒鬼 懸侍  ………

龍一郎    なぜ、俺に探させるんですか。

黒鬼 懸侍  俺は草花なんかに詳しくない。

       お前はいつもあの方といるだろう。だから頼む。

龍一郎    俺じゃ、なくても店に行けば…

黒鬼 懸侍  お前は馬鹿か?

龍一郎    はぁ?[怒り]

黒鬼 懸侍  俺はあの方からこれを頼まれただけだ。

       この花がなんなのかも分からず店に行くなど。

       危険なものの場合俺はすぐ捕まるだろ。

龍一郎    そ、そうですか…

黒鬼 懸侍  とにかく探せ。

龍一郎    ………

       (どうする、探すか?それとも…)

黒鬼 懸侍  ………はぁ…一人で探すのが大変ならここにいる仲間と探せばいいだろう。

シュ

キン [突然飛んできた手裏剣を懸侍は刀で弾き返す]

泰誌 亮魔  いやぁ〜。流石にバレちゃったか…

龍一郎    亮魔!?

泰誌 亮魔  ………

龍一郎    ?

泰誌 亮魔  ゴン [龍一郎の頭を殴る]

龍一郎    いったーー!

泰誌 亮魔  お前、勝手な行動は取るなって言ったよな。[怒り]

龍一郎    ご、ごめんって。

宝裏 怪奇  全くです。あなたのとった行動で雪夜様の命にも関わるのですよ。

満月 紅愛  それで、雪夜様はご無事だったのですか?

龍一郎    雪夜様はご無事です。しかし…

不死原 ルイ 何かあったのか?

ミラ     ピー ピー

龍一郎    雪夜様は記憶を失っています。

如月 夜琥弥 それは俺のこともか?

龍一郎    いえ。あなた様の記憶はございました。

       ですが、お兄様とお母様、お父様は元気ですか?っと。

宝裏 怪奇  どういうことですか?

満月 紅愛  雪夜様のご両親はもう…

泰誌 亮魔  おそらく、記憶がないのではなく、記憶が過去に戻ったのでしょう。

不死原 ルイ ところで…この方は誰ですか?

黒鬼 懸侍  ………

泰誌 亮魔  あぁ。この方は天崎家の家臣。黒鬼懸侍。見ての通り武士です。

       後、学園の新入生です。

黒鬼 懸侍  ………

不死原 ルイ えぇぇぇ!?し、新入生が武士なのですか!?

黒鬼 懸侍  そろそろ本題に入ってもよろしいでしょうか?

如月 夜琥弥 その紙に血で書かれた文字のことか?

黒鬼 懸侍  はい。雪夜様からこれを探して欲しいっと…

[亮魔がその紙を受け取る]

泰誌 亮魔  なんだこれ? 花の絵か?

龍一郎    …多分…ミョウリンガだ。

       滅多になくて、雪も苦労したそうだ。

       確か、ギザギザの濃い緑の葉に赤と橙の花だったはず…


ミョウリンガ ショウリンガ

珍しい花。

木の根元などに生えている。

ショウリンガは記憶を操作するするものであり、

ミョウリンガはその記憶を元に戻す、解毒の効果を持つ。

ミョウリンガの方が多い。

ミョウリンガは木の根元の根に生えており、ギザギザの黄緑の葉に青と水色の花

ショウリンガは木の根元の土に生えており、ギザギザの濃い緑の葉に赤と橙の花


泰誌 亮魔  お前、覚えるの苦手だろ。

龍一郎    雪の教え方がいいんだ。

泰誌 亮魔  それだと、俺の教え方が悪いみたいじゃないか。

龍一郎    事実だ。

泰誌 亮魔  おい!

黒鬼 懸侍  さっさと探せ。

龍一郎    わかっています。(必ずこれを見つける)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 天崎家 個室

如月 雪夜  ………

[龍一郎    今はまだ無理だけど、必ず助けるから!]

如月 雪夜  (あの方は…一体…)

黒鬼 懸侍  失礼します。 [襖を開けて懸侍が入る]

如月 雪夜  ………

黒鬼 懸侍  如月様。

如月 雪夜  ! 黒鬼さん…ど、どうしたんですか?

黒鬼 懸侍  …頼まれたものをお持ちしました。

ササ [懸侍は小さな包みを渡す]

如月 雪夜  ! ありがとうございます!

黒鬼 懸侍  ………

如月 雪夜  あ、あの…台所に行きたいのですが…

黒鬼 懸侍  ……ご案内いたします。

如月 雪夜  ありがとうございます!

黒鬼 懸侍  …いえ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 天崎家 台所

[雪夜は薬研やすり鉢、小型、水などを使いミョウリンガで解毒薬を作る]

如月 雪夜  ………

黒鬼 懸侍  ………

如月 雪夜  で、できました!

黒鬼 懸侍  ………

如月 雪夜  …[額には汗が。手は少し震えていた。]

       い、いただきます… ゴク[作った解毒薬を飲む]

       ドクンッ 

       (体が焼けるように熱い…心臓が誰かに掴まれているように苦しい…)

       クッ…あぁ…

バサッ [突然窓から何かが飛んでくる。]

ミラ     ピー ピー!

如月 雪夜  …と…り…?

ドクンッ 

[その瞬間、夜琥弥、龍一郎、怪奇、紅愛、蓮、ルイ、ミラ

などとの数々の思い出が見えた]

如月 雪夜  ! 龍…君…

黒鬼 懸侍  !

如月 雪夜  …あの方は…私の…

ガタ

[雪夜は体が記憶に追いついていないのか気絶してしまった。倒れかけたところを懸侍が支えて抱える]

黒鬼 懸侍  …これで成功すれば…母上を…助けていただけるでしょうか…

侍女     誰かいらっしゃるのですか?

       大きな物音がしましたが…

[懸侍が扉を開け、雪夜が倒れているのを隠すように侍女の前に立つ]

黒鬼 懸侍  ………

侍女     !く、黒鬼様!ど、どうかなさいましたか?

黒鬼 懸侍  窓から鳥が入り込んできたから、物を落としてしまっただけだ。

       仕事場に戻れ。

侍女     は、はい。失礼します。

[侍女が去っていく]

黒鬼 懸侍  ………。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 個室

如月 雪夜  …う…うん?

[雪夜が目覚めるとそこにはミラと懸侍がいた。]

ミラ     ピー!

如月 雪夜  ………ミラ?

ミラ     ピー! ピー!

如月 雪夜  [雪夜が体を起こそうとすると脳に激痛が走る]

       ぅ…

ミラ     ピー?

如月 雪夜  大丈夫ですよ。[雪夜は激痛を我慢して、少し苦笑いになっていた]

黒鬼 懸侍  もう少し休まれていてください。

如月 雪夜  黒鬼様…そうはいきません。私にもやるべきことがございますので。

ーーーーーー

ササ [雪夜は小さな紙を折りたたんで紐でミラの足に結びつける]

如月 雪夜  ミラ。これを龍君に渡してくれますか?

ミラ     ピー! バサッ[ミラが個室の窓から如月家に向かう]

如月 雪夜  (これで私の記憶が戻ったことを龍君に知らせることができます。)

黒鬼 懸侍  ………。

如月 雪夜  ……どうしてまだここにいるか不思議ですか?

黒鬼 懸侍  あなたは毒を飲まされたのですから、そう考えるのは当然のことです。

如月 雪夜  毒を盛られることは想定済みです。

       毒には慣れていますが、

       ショウリンガなどの人体操作は回避するのが難しいです。

       ですので、あらかじめ紙を持っていました。

黒鬼 懸侍  ……それでは、やるべきこととはーー

如月 雪夜  黒鬼様。服を脱いでください。

黒鬼 懸侍  カァァ/// [懸侍の顔は少し赤くなっていた]

如月 雪夜  ?

黒鬼 懸侍  ふ、服で…ございますか?

如月 雪夜  はい。傷を診せていただきたいのです。

黒鬼 懸侍  ・・・・・。

       (この方…毒のことは見抜くことができたのに…少し抜けている…)

       傷などありません。そのようなことは不要です。

如月 雪夜  嘘はいけません。武士の方が怪我をしないなどおかしいです。

黒鬼 懸侍  ………。

如月 雪夜  それに、医者の目を侮ってはいけません。

       座っている時の姿勢、歩いている時の姿勢、足取り、座る時などの動作で

       怪我の痛みを弱めているように見えました。

       主に…背中と脚…ですね。

黒鬼 懸侍  ………。

如月 雪夜  診せていただけますか?

黒鬼 懸侍  あなたの術でこの傷が治ったとしてもまた傷はつきます。

如月 雪夜  傷があることは認めてくださいました。

黒鬼 懸侍  ………

如月 雪夜  武士の方に傷を増やさないで欲しいと願うのはおかしな話です。

       私は黒鬼様の体を今痛めている傷を治療したいのです。

黒鬼 懸侍  ………。

如月 雪夜  診せていただけますか?

黒鬼 懸侍  …わかりました。

如月 雪夜  ありがとうございます。

ーーーーー

[懸侍が上半身の着物を脱ぐ]

如月 雪夜  (武士の方の傷は初めて見ますが…とても深く大きな傷です…

       《回療の術》……)

[雪夜は懸侍の背中の傷に手で触れる。触れているところから出ている白い光が傷を癒していく]

ーーーーー

如月 雪夜  はい。終わりました。

黒鬼 懸侍  ありがとうございました。[懸侍は服をなおしながらお礼をいう]

如月 雪夜  いえ。あ、傷を治す他にも、病気がないか調べさせていただきました。

       ですが、特に異常はありませんでした。

黒鬼 懸侍  …そうでしたか。

如月 雪夜  これで、やるべきことの一つ目は終わりました。

黒鬼 懸侍  次は何をなさるのですか?

如月 雪夜  清玄様の説得と…治療です。

黒鬼 懸侍  ………。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 如月家 客間

バサッ

ミラ     ピー!

[ミラが客間の窓から入ってきて龍一郎に突進する]

龍一郎    ! ガシ [龍一郎は寸止めのところで片手で掴む]

       何してんだ…お前…?

[ミラの足についている紙に気が付いたのかそれを解いく。]

満月 紅愛  雪夜様からですか?

龍一郎    はい。

不死原 ルイ な、なんて書いてあるんですか?

龍一郎    『薬草ありがとうございます。

       皆様のおかげで記憶を取り戻すことができました。

       私はこれからやるべきことをやります。』っと。

宝裏 怪奇  無事っということが確認できましたので、

       自分たちもそろそろ動いた方がいいかもしれません。

泰誌 亮魔  そうだな。準備はできてる。あとは証拠だ。

       怪奇様、ルイ様、龍、頼んだぞ。

三人     はい。

満月 紅愛  あ、あの…私にも何かできることはありませんか?

泰誌 亮魔  まだ、俺が実力を見ていない生徒を危険に合わせることはできません。

満月 紅愛  …ですが…

龍一郎    ……では、紅愛様にはミラと一緒に雪のそばにいてもらうのはどうだ?

泰誌 亮魔  ………まぁ…それなら…

満月 紅愛  !ありがとうございます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 天崎家 個室

天崎 清玄  お待たせ。? 小雪、その鳥は?

如月 雪夜  あ、この子?この子はね。窓から入ってきちゃったみたいなんだ!

天崎 清玄  ………

ミラ     ピ!ピー!

天崎 琴月  そっか。じゃ、食事にしようね。

ーーーー

カチャ

如月 雪夜  あ、あのね。

天崎 清玄  ?

如月 雪夜  き、清玄さんの仕事のお手伝いがしたいの!

天崎 清玄  !

如月 雪夜  だ、だめかな…?

天崎 清玄  …ううん。嬉しいよ。それじゃ、この後お願いできるかな?

如月 雪夜  パァァ! うん!

天崎 清玄  ……その子も連れてきて良いからね。[ミラを見ながら言う]

如月 雪夜  はい!ありがとうございます!

天崎 清玄  ………うん…[少しだけ悲しい顔をしていた。]

如月 雪夜  ?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 天崎家 清玄の部屋

如月 雪夜  し、失礼します!

ミラ     ピー!

天崎 清玄  どうぞ。

如月 雪夜  私は、何をすれば良いの?

天崎 清玄  小雪にはこれを種類ごとに分けて欲しいんだ。

       ここにそれぞれ違うことが書いてあるからね。

如月 雪夜  うん!分かった!

ーーーー

如月 雪夜  ………

ちら [雪夜は清玄の体を観察する。腕、足、首元…っと…]

如月 雪夜  ………

天崎 清玄  ………

如月 雪夜  ササ 清玄さん。これできました!

ササ [清玄に巻物を渡す。]

天崎 清玄  ありがとう。

如月 雪夜  次は何をすれば良い?

天崎 清玄  う〜ん…お茶をもらおうかな?

如月 雪夜  うん、わかった!

[雪夜が台所へ向かう]

天崎 清玄  ……… ササ[清玄はミラの方に体を向ける。]

ミラ     !

天崎 清玄  ………君は…

ミラ     [冷や汗]

天崎 清玄  男の子?女の子?

ミラ     ・・・・・?

天崎 清玄  ………やっぱり、わからないか…

ミラ     清玄 ー♡→ 雪夜 ー♡→ ミラ

       清玄 ー×→ ミラ

       はっ!

[ミラは男の子だと言った場合殺されるのではないかと察してしまった。]

天崎 清玄  じゃあ… ササ [机にある紙に何か書く]

ミラ     ビクッ!

天崎 清玄  男の子ならこっちの紙、女の子ならこっちの紙に乗って。

ミラ     ・・・・・?

【ミラ    ピーピー!(訳:いや、二回目!)ペシッ】

[自分に突っ込んでしまうミラであった。]

ミラ     ピー… [紙に書いてある文字を見ながら慎重に足を運ぶ]

ササ ぴょん [女の子の方の紙に乗る]

天崎 清玄  ………

ミラ     ………

天崎 清玄  そっか…君、名前は?もう、つけてもらった?

ミラ     ………?????

天崎 清玄  まぁ…男の子だったら…少し考えたけど…

ミラ     ピー!?(訳:何を!?)

天崎 清玄  ご飯は?何を食べるんだい?

ミラ     ピー! ピー!

天崎 清玄  …ま、わかるわけないか…

ミラ     ピー?

天崎 清玄  小雪はね、僕にとって大切な人なんだ。

       ………君も連れて行かないでおくれよ。

ミラ     ピー?

天崎 清玄  僕は、病気を持っていてね。外に出られないんだ。

       医師さんにはもう治らないって…

       初めは雪夜様にも診てもらおうと思ったんだけど…

       父上が許してくださらなかった…

       本当は小雪を外に出してあげたいけど…

       僕は出られない。守ってあげられないんだ。

       だからずっとここにいてほしい。

       僕って…だめな男だよね。

ミラ     ピー ピー…

天崎 清玄  …それに…もう…僕は取り返しのつかないことをしてしまったんだ…

ミラ     ピー…

天崎 清玄  僕は……小雪のことが…こんなにも大好きで…

       愛おしい…だから…次いなくなってしまったら…

ミラ     ………

天崎 清玄  黒鬼の動きが良くなっていた。

       きっと、小雪が治療したんだと思う。

       小雪は優しいから。

       知らない人でも助けるんだ。何も考えずに

       何も知らない人にも寄り添って助けてしまう…たとえ…どんな相手でも…

ミラ     ………

天崎 清玄  それって、小雪には普通かもしれないけど

       小雪の術は特別なんだ。だから、危険にさら触れる。

       小雪だけじゃないお兄さんや身の回りの人たちも…

       だから僕はここにずっとここにいてほしい。

       両親を無くして、もう、辛い思いはさせたくないんだ。

       だから…連れて行かないでおくれよ?

ミラ     ピー

[雪夜が戻ってきた。]

如月 雪夜  ご、ごめんなさい!厨房までは行けたんだけど、

       帰りがわからないくて…

天崎 清玄  大丈夫だよ。

如月 雪夜  ?あ、ミラと、話してたんですね!

天崎 清玄  ミラ?

如月 雪夜  はい。この子の名前です!

天崎 清玄  小雪。この子って女の子?

ミラ     ビクッ

如月 雪夜  ? はい!女の子です!

天崎 清玄  そっか…

ミラ     ほっ [ミラは胸を撫で下ろした]

如月 雪夜  ?

天崎 清玄  それじゃ、お茶をもらおうかな?

如月 雪夜  うん!

天崎 清玄  ありがとう。

[一口お茶を飲んでみる]

天崎 清玄  うん。美味しい。

如月 雪夜  えへへ

ミラ     ………

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 夕刻 個室

如月 雪夜  どうでしたか?

黒鬼 懸侍  とても素晴らしかったです。

如月 雪夜  ありがとうございます。

黒鬼 懸侍  ………

如月 雪夜  …あれは…皮膚の病気ですね。

       着物でよく見えませんでしたが、

       貧血を多くしていたのではないですか?

黒鬼 懸侍  はい。子供の頃は特に。

如月 雪夜  そうですか…では、次の段階に参りましょう。

黒鬼 懸侍  そろそろ食事の時間です。

如月 雪夜  はい。わかりました。

タ、タ、タ、タ [廊下の方から人の足音がする。扉越しに男が話をする]

使用人    小雪様。懸侍様。

       本日はお客様がおいでているため食事が少々後となります。

如月 雪夜  ! そうなのですか。わかりました!

使用人    それでは。

如月 雪夜  ありがとうございます!

黒鬼 懸侍  ………。

如月 雪夜  泰誌先生方でしょうか。

黒鬼 懸侍  どうして…そう思われるのですか?

如月 雪夜  私がいなくなってしまえば

       学園は私のことを探してくださると思ったからです。

黒鬼 懸侍  ………。

如月 雪夜  ミラ。様子を見てきてくれますか?

ミラ     ピー!

如月 雪夜  お願いします。

[ミラが窓から中庭を通って客間の近くにある庭に向かう]

如月 雪夜  では、その間に黒鬼様のご依頼を果たすためにある場所に向かいます。

記憶を取り戻し、亮魔たちもいよいよ動き始める。

天崎家にはどうやら秘密があるようで…?

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