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1616(イロイロ)!!16人の高校二年生世界を変える  作者: ゆぴた
第ニ章:み吉野 大和(みよしの やまと)
7/16

04:質疑応答・下

【2-4】


用が済んだのか、3分ほどして紅水さんは帰ってきた。


「ごめんごめん!」


彼女は席に着く。


「一つ聞いていい?」


「んー?なぁに?」


「今の電話の相手なんだけど、夜渡橋って……」


「あぁ、庁長のこと?」


「ちょうちょう?」


「庁の(おさ)よ。情報庁のリーダー」


「夜渡橋さんが……?」

酷く忙しいとは聞いてはいたが、そうか、そういうことだったのか……


すごいな、あの人……


「あぁ、白露は知っているんだったね。

今日私がここに来たのは、庁長の(めい)があったというのもあるの」


「……」


「話を戻すね。例の世界を救う話はしっかり考えて決定して」


「分かった。 今日中に決めるよ」

時間がない、と言っていた。今日答えを出すしかない。


「ところでなんだけどさ……」


「?」


「世界の件とは別に、私をここに住まわせてくれないかな」


「えっ?」


「あなたは私が老人姿だったにもかかわらず、救命措置をしてくれたじゃない?」


「ああ。」


「なぜ助けたの?」


「ん?」


「だっておかしいじゃない?」

彼女は続ける。


「自分の家に見知らぬ人が入り込んで、勝手に浴槽で溺れた。 

なんでそんな怪しい人をあなたは助けたの?」


「それが誰であろうが死にかけていたから助ける、当然だよ。 万人に対する救命は医者しかやってはいけない事じゃないだろ?」


「そう……」


神代紅水は席をすっと立ち、こちらに近寄ってくる。


「私ね、白露。あなたに興味があるの……」


「え! ……ちょっと?」


「あなたと一緒なら私、きっと退屈しないと思うの……」


瞳の中をじっと見つめられる。


「俺は普通の人間だぁ!」


「ね、いいかな?一緒に住んでも……」


もう心臓がギブアップだった。

「…………一緒に住むのが俺みたいなので良いんなら」


「その……いいよ」


「ありがとう!! うれしいわ!!」


……空き部屋はいくつもあるわけだし、


まぁ。なるようになるだろ!!



続く


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