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1616(イロイロ)!!16人の高校二年生世界を変える  作者: ゆぴた
第一章:秋野 白露(あきの はくろ)
4/16

03:帰り道

【1-3】


雨も止んだことだし、そろそろ自己紹介しようかな。


俺の名前は秋野白露あきの はくろ


2005年の9月8日生まれ。

今日で高校二年生の16歳だ。


俺は富山県にある公立、小倉高校に通っている。


富山県はある研究によってできた施設が原因で、

信じられないほど経済が成長し、今となっては完全に都会扱いされている。


さて、本題に戻そう。


最初に家族構成だ。


現在、両親はいない。


小学生になる前に事故で死んでしまったのだ。


それ以来俺は両親の遺した大きな家で一人暮らしをしている。


研究室が家にあるのは、両親ともに研究者だったことを物語っている。


幼いころから一人暮らしをしているといっても、保護者はしっかりいる。


二人の親代わり。


両者とも両親の研究者時代の友人らしい。


一人はヤトバシ、という人だ。


常に恐ろしく多忙らしく、最近ずっと連絡していない。


最後に連絡を取ったのがいつか覚えていないくらいだ。


もう一人はこの話にすでに出てきている。


断っておくが校長ではない。


クラス担任のカトミ先生だ。


教師を務めながら俺の親になってくれている。


昨年に続き今年も担任がカトミさんというのは安心だ。


二人とも本当の親みたいに俺を大事にしてくれる、俺の大事な人だ。


 これまで、両親が研究者だったり教師が親がわりだったりと結構レアなケースを言ってきたが、今から言うこれが一番レアというか"変"と言うか……


おかしな話なのだが、俺には分身能力がある、のだ。


そういうものなんだ~、と思って聞いてほしい。


家に着いた。

屋根の下に自転車をとめて、乾燥のためにレインコートをかぶせる。


さて、話の続きだが。


俺は分身能力があるのだ……


これについて簡潔に言うなれば、以下の3つだ。


・分身をつくれるようになったのは5歳頃である


・分身の数の最大値は16である(自分を含める)


・これを使って俺は金(大金)を稼いでいる


さて、家に入ろうか


ポケットから取り出したカギで開錠し、ドアを開く。


「たっだいまぁ!!」


当然何の声もこちらに帰ってこない。ここの住人は俺一人なのだから。


土間に丁寧に脱ぎそろえられた、原色に近い赤い靴があった。


もちろん俺のではない。

俺はヒールを履かないからな。


言葉を失い、棒立ちになる。


「(誰かがいる……!?)」


――そう、実際に誰かいた!!


続く


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