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枕の下に 希望の上に(4)

光のナイフ

瞬きする間に

消えた

白い部屋だけ残して

後はもう

空っぽな存在

鼠に齧られようと

虫が足を這いずり廻ろうと

気にする事は無い

だから

君の空っぽは甘い




光のナイフに

身を切られても

赤い液体

垂れ流しながら

何事も無かったように歩く

空洞 空洞 空洞

空っぽの心に

流れ出る物なんか無い

そこにあった物の

残像が

見えていただけ




どれくらい歩いただろうか

ふと我に返り

全身の痛みに狂う

手を伸ばせば

手に届く所へ

薬はある物

忘れる為の薬が

蔓延している

だから

君の空っぽは遠い




光のナイフに

身を切られても

頭の記憶

初期化状態だから

空洞 空洞 空洞

空っぽの頭に

見えている物なんか無い

そこにあった物の

残像が

見えているだけ




想像の域を出ない

最低な事柄は

ファミレスに座る

隣の席の

にいちゃんの話だったりする

想像の域を出ない

最低な事柄は

場末のスナックの

隣の席の

ねぇちゃんの話だったりする

だから

君の空っぽは甘いんだ

君の空っぽは遠いんだ




光のナイフに

身を切られても

笑顔で話す

存在が居る事実

空洞 空洞 空洞

辿り着き方の道のりが

わからなくて想像出来ない

そこにある者の

今までが

見えてなくて

何か大切な物が出来た

くらいしか

思えなかったよ

あんな

笑い声だったからさ



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