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ケントルムの秘密兵器にゃん

 ○ケントルム王国 アクィルス州 アクィルス拠点 ブリーフィングルーム


「にゃお、ケントルムの王宮は随分と柔らかいにゃんね」

 杭が予想よりも簡単に刺さってしまい慌ててブレーキを掛けた。王宮が崩れそうになって正直かなり焦ったにゃん。

「ナオが焼いた時に防御結界と建物そのものがかなり緩んだみたいにゃん」

 猫耳が答える。

「城の防御結界を緩んだまま二〇年も放置とか、ちゃんと護る気があるのか疑わしいレベルにゃん」

「宰相あたりが予算をピンハネしたと違うにゃん?」

「それと主席宮廷魔導師の権力を削ぐためにやらせなかったというのもあるみたいにゃんね、あくまでお飾りにしておきたいみたいにゃん」

「にゃあ、あの気持ち悪い主席では、排除したくなる気持ちもわかるにゃん」

 オレなら他の人間を使う。

「お館様、たぶん理由はそれじゃないにゃんよ」

「そうにゃん?」


 杭とオナラで国王に嫌がらせした後は、ケントルム王宮からの攻撃が止まったのでこちらも静観に入った。


「砂海の魔獣の集合体はどうにゃん?」

「現在、グルポ州に入っているにゃん、いまのところヤツの移動速度に変化はないにゃん」

 トンネルのあるワガブンドゥス州から移動を開始した砂海の魔獣の集合体はアクィルス州、スタロニク州、フィロス州を通過してグルポ州に入り込んでいた。



 _北

 西←東

 _南


 __________________○アクィルス州←○ワガブンドゥス州

 ___________○スタロニク州←○ニゲル州←○トロバドル州

 _____○フィロス州

 ○グルポ州(集合体)



 集合体の現在位置がグルポ州だから、ケントルムの王都圏までは間にカンタル州を挟むだけにまで迫っている。



 ○王都圏←○カンタル州←○グルポ州(集合体)



「集合体は律儀に射程範囲内にある街や村を全部焼いてるにゃんね」

 オレは猫耳たちの観測結果を共有する。

「にゃあ、全員が避難した人のいない集落まで焼いてるみたいにゃん、単品の砂海の魔獣とは攻撃のアルゴリズムが違うみたいにゃんね」

「それと後ろから魔獣を引き連れているのがヤバいにゃん」

 魔獣の大発生でアナトリ派領地から西側に突出した個体が、集合体の通り道に残された濃厚なマナに惹かれて集まっていた。東側からの流出は物理障壁で止めたがそれでもかなりの数だ。

 集合体に近づき過ぎた魔獣は焼かれるが、そのまま放置されるので残された躯から濃いマナが吹き出し、新たな魔獣が生まれていた。要は数はまったく減っていない。

「お館様、パゴノ街道に魔獣の道が形成されつつあるにゃん」

 オレは探査結界を再構成して俯瞰で魔獣どもを眺める。

「にゃあ、砂海の魔獣の集合体が通った後のパゴノ街道は確かに魔獣の道にゃん」

 魔獣が一キロ程度の幅で一方向に向かって列を作るのが魔獣の道だ。主に魔獣の森を繋ぐ時に現れる。今回は幅こそ二〇〇メートル程度だが、しっかり砂海の魔獣の集合体に向かって列を作っていた。

「この調子ではこれから通過される州も領地としての体裁は保てそうにないにゃんね」

 何でも焼き払う集合体+魔獣の道ではもう人の住める領域ではない。

「魔獣の道はともかく、半径七〇キロも村や街が焼かれたのは痛いにゃんね、簡単に復興できないにゃん」

「にゃあ、現状では戻っても盗賊ぐらいにゃん、ヤツらはいつでも元気にゃん、たぶん魔獣のヤバさを理解してないにゃん」

「いいにゃんね、元気な盗賊は好きにゃん」

 オレたちはいつでも人手不足だ。

「「「にゃあ」」」

 盗賊は大歓迎だ。

「後は余りまくっているマナの使い道にゃん」

 回収した砂海の砂は、アナトリ側とは比べ物にならないほど大量にオレたちの格納空間に蓄積されていた。

「にゃあ、引き続き地下拠点の設置と魔法蟻とオートマタの増産をしてるにゃん」

「それとピンクの猫耳ゴーレムにゃん」

「にゃあ」

 残念ながらそのいずれもそれほど魔力は消費しない。

「お館様、魔力を使うならやっぱり戦艦型と空母型ゴーレムの量産にゃん」

「それはあるにゃんね、こっちに来るチビたちの為にも用意するにゃん」

「「「にゃあ、早速建造にゃん!」」」



 ○ケントルム王国 アクィルス州 アクィルス拠点 屋上


 拠点の外に出て格納空間に仕舞った砂海の砂から魔力を作り出して戦艦型ゴーレムと空母型ゴーレムを五艦ずつ建造する。

 オレは艦長席に座って三型マナ変換炉を起動させる係なので、次々と飛び移っては座る。実際には猫耳ゴーレムたちにパスされての移動なのでまったく足を使ってない。

『『『ニャア♪』』』

 戦艦型ゴーレムと空母型ゴーレムたちはごきげんな鳴き声を上げた。デカいけどピンク色の可愛いヤツらだ。

「まずは肩慣らしにゃん」

『『『ニャア!』』』

 戦艦型ゴーレムと空母型ゴーレムたちは魔獣を狩る為に四方に飛び立って行った。



 ○アナトリ王国 グランキエ州 州都パゴス モノレール・パゴス駅


「ここがグランキエ州の州都パゴスであるか?」

 戦艦型ゴーレムのタラップを降りたアーヴィン・オルホフ侯爵が巨大な物理障壁を見上げた。

「にゃあ、砂海の砂対策で物理障壁を何重にも展開しているから、以前の州都の面影は残ってないにゃん」

 旗を持ったツアコン役の猫耳が説明した。

「うむ、これなら問題なさそうである」

 感心するアーヴィン侯爵。

 旧男爵領オルビーから再度、戦艦型ゴーレムに乗艦してグランキエ州の州都パゴスまでやって来たのは、アーヴィン・オルホフ侯爵一行とアイリーン元第二王妃一行にキャリー小隊の面々だ。

 グランキエ大トンネルの復旧から間を置かずに出国するのは、アイリーン元第二王妃の希望によるところが大きい。出来ることなら父親を説得して戦争を一日でも早く終結させたいと考えていた。

 アーヴィン侯爵はアイリーンとマコトの補佐をする予定だ。

 ちなみに元チビたち五人は猫耳たちを満載した前の便で出発している。こちらも一日でも早く合流したい本人たちの強い希望だ。

「ねえ、ピンク色の猫耳ゴーレムちゃん、可愛いんだけど」

 アーヴィン侯爵の守護騎士のひとり可愛いもの大好きのキャサリン・マクダニエルが目ざとくピンク色の猫耳ゴーレムを見つけた。

「あげないにゃんよ」

「わかってるって」

「売らないにゃんよ」

 もうひとりの守護騎士エラ・オーツにも釘を刺す。

「……私は何も言ってません」

 平静を装うが査定をしていたのはバレバレだ。

「ここからはアレに乗るの?」

 キャリーがプラットホームに停車中のモノレールを指差す。

「そうにゃん、アレでトンネルを突っ走るにゃん」

「お城のモノレールよりずっと大きいのです、鎧蛇ぐらいあるのです」

 ベルが軽く探査魔法を打って大きさをざっくり調べる。

「にゃあ、だいたい正解にゃん、到着は一週間後の十二月十一日を予定しているにゃん、ノンストップだから狭いと死ぬにゃん」

「こちらに来たときはもっと狭い馬車だったが、確かにアレはキツかった」

 経験者であるアイリーンが語る。

「「「……」」」

 ケントルムの一同が揃って頷く。

 タルス一族の巨大な魔法馬が曳く馬車鉄道は、魔法馬こそ大きかったが客車はボロい乗合馬車を繋いだ様な代物だったので身分に関係なく酷い乗り心地に悩まされた。

「たった一週間で到着とは随分と早いのだな」

 オラース・クーラン副大使が尋ねる。

「にゃあ、みんなで頑張ったにゃん」

 猫耳が誇らしげに答えた。



 ○ケントルム王国 アクィルス州 アクィルス拠点 ブリーフィングルーム


『お館様、チビたちに続いてキャリーとベルたちもグランキエ大トンネルに入ったにゃん』

 アナトリ王国にいる猫耳から報告が入った。

「了解にゃん、安全を最優先で頼むにゃん」

『にゃあ』

 トンネルも有り余る魔力を使って急ピッチで仕上げを進めている。オレたちみたいにモノレールに乗って軌道そのものを作りながらぶっ飛ばすなんて頭のおかしいことはしていないので安心だ。

 モノレールもオレの各領地にアナトリの王都と大公国の首都それにフィーニエンスの王都にも延長する予定だ。

 マナを溜め込んでいても仕方がないので、とにかく使いまくる。安全で快適な移動手段が確保できれば後は勝手に発展するんじゃなかろうか。

 それがこの世界にとって良いことなのか悪いことなのかオレにはわからないが、理不尽に盗賊や獣に殺されるよりはマシなはずだ。オレのエゴだけどな。

「モノレールの運営は、そのうちネコミミマコトの宅配便に丸投げするにゃん」

 ドラゴンゴーレムで飛び回っているオレたちは使わないわけだし。

「にゃあ、いいにゃんね」

「ケントルムでも王都まで伸ばすにゃん?」

「にゃあ、どうせ魔獣を蹴散らすついでにパゴノ街道にモノレールを延長するにゃん」

「砂海の魔獣の集合体の侵攻ルートを再利用にゃんね」

「それがいちばん合理的にゃん」



 ○ケントルム王国 王都フリソス フリソス城 地下王宮


「舐めた真似をしてくれるではないか」

 国王ハムレット三世は城の指揮を地下にある王宮に移した。文官や技官、それに魔導師が慌ただしく走り回っている。

「守りはどうか?」

「簡易でありますが結界を展開してございます」

 テランス・デュラン次席宮廷魔導師が答えた。

「簡易とは言え、貴様の結界なら問題有るまい」

「所詮、簡易ゆえ主席様に改めて結界をお造りいただくのが良いかと」

「ああ、それで構わん」

「かしこまりました」

 一礼して姿を消そうとするテランス。

「待て」

 王の言葉にその場に留まり顔を上げる次席宮廷魔導師。

「封印の魔神を使う」

「よろしいのですか?」

「構わん、都合よく贄が牢に繋がれている、あれを使え」

 国王は冷たい笑みを浮かべた。



 ○ケントルム王国 アクィルス州 アクィルス拠点 ブリーフィングルーム


「にゃあ、封印の魔神ってなににゃん?」

 地下王宮の結界の外から捉えた会話の内容を先日まで王宮に潜伏中していた猫耳のマルに訊いた。

「封印の魔神にゃん? 王城の地下に大型の戦闘ゴーレムが封印されているという噂だったら、ウチも耳にしたことがあるにゃん」

「大型の戦闘ゴーレムならそれっぽいにゃんね」

「お館様、でも地下にそんな反応は無かったにゃんよ」

「確かにそうだったにゃんね」

 オレも幻体を飛ばして探査魔法を打ちまくったがそんな面白そうなモノは無かった。見付けたら速攻かっぱらっていたにゃん。

「国王は贄をどうとか言ってたにゃんね、王の血族を使うとなるとヤバい系の臭いがプンプンにゃん」

 前世のチャドの封印と似ているがヤツの記憶に東方大陸のモノは無い。ついでにこっちも調べとけよと言いたい。

「手っ取り早くウチらでテランス・デュラン師の頭の中を覗いて見るにゃん?」

「ちょっと待つにゃん」

 得体のしれない次席宮廷魔導師テランス・デュランが今回、新たに展開した地下王宮の防御結界に知らない系統の魔法が見える。

「良くわからないいまテランスと地下王宮の結界に触れるのは危険にゃん」

「了解にゃん、外からの観察だけに留めるにゃん」

「それで頼むにゃん」


 テランスの使う全く見たことのない系統の魔法を調べないことには触れない。

 オレたちや転生者が使う精霊情報体のオリエーンス神聖帝国時代の魔法。

 出土品の刻印や禁忌呪法でおなじみのオリエーンス連邦の魔法。

 オリエーンス帝国の初代皇帝が起源と伝えられる現代魔法。

 ケントルムの次席宮廷魔導師であり暗部の元締めテランス・デュランの見せた魔法はそのいずれとも違う。

 無論ビッキーとチャスの精霊魔法やリーリたちの妖精魔法とも違っている。


「テランス師が未知の魔法を使うなんて初めて知ったにゃん」

「地下王宮の結界の効果に関しては、よく見るオリエーンス連邦の遺跡にある結界に近い感じがするにゃん、侵入者が触れると爆発するにゃん」

「「「にゃあ」」」

『オリエーンス連邦と現代魔法の中間て感じがするにゃん』

 研究拠点からも意見が出る。

「にゃあ、オリエーンス連邦の禁忌呪法の臭いがするにゃんね」

 えげつない感じはそっくりだ。

「オリエーンス連邦の魔法から枝分かれして成立したにゃん?」

「その辺りにゃんね」

『にゃあ』

 研究拠点の猫耳も同意する。

「本当にテランス師しか使えないなら呪法特化の魔法の可能性が高そうにゃんね」

 猫耳たちとテランス・デュランの魔法をにゃあにゃあ考察する。

「呪法特化は有りそうにゃんね」

「むしろそれ以外は無さそうにゃん」

「問題は封印の魔神にゃん」

 もう名前からしてヤバそうだ。

「封印するぐらいだから、きっと人型魔獣並みに迷惑な存在にゃん」

「「「にゃあ」」」

 猫耳たちも同意する。

「お役立ち魔神なら、いまも動いているはずにゃん」

「そもそも『魔神』なんて名前にはしないにゃん」

「にゃあ、間違いないにゃん」

「まあ、オレにブツけて来なければ何でもいいにゃん」


 オレたちはじっくり観察するから、封印の魔神は砂海の魔獣の集合体にブチ当てて貰いたい。



 ○グランキエ大トンネル


『にゃあ、モノレールの乗り心地はどうにゃん?』

 オレはモノレールに乗っているキャリーとベルに念話を飛ばした。

「マコト!」

「マコトなのです」

 キャリーとベルはコンパートメントでまったりしている。

「乗り心地は最高だよ」

「快適過ぎて小隊全員が駄目になりそうなのです」

『こっちに来たら忙しくなるから、いまのうちにノンビリするといいにゃん』


 ただキャリーたちが到着する前にケントルムの王宮が消滅してたりして。

 封印の魔神に期待だ。


「ケントルムの状況はどうなのです?」

 ベルが質問する。

「にゃあ、ケントルムの東部は魔獣の大発生で壊滅状態にゃん、いま魔獣を片付けてマナを下げる作業をしているにゃん、ただ先は長そうにゃんね」

「魔獣の大発生はキツいね」

『キツいにゃん』

「戦争どころではなさそうなのです」

『にゃあ、でもアイツらヤメないにゃん』

「アナトリより自分たちが格上だと思っている連中だから、そう簡単には負けは認められないよね」

 キャリーが語る。

「人間そう簡単には変わらないのです」

『アナトリよりも上だったにゃんね、確かに魔導具はいいのがあるにゃん、ただ、国の中身は大公国と大差ないにゃんよ』

「えーマジで?」

「平民の扱いが奴隷と変わらないと聞いたことがあるのです」

『だいたいそんな感じにゃん、そのせいか妙に盗賊が多いにゃん』


 世紀末なんとか伝説と違って盗賊より村の自警団の方がたいがい強いけど。例外は大手だが、そいつらは効率が悪いから村を襲ったりしない。


「マコトはいまいくつの州を占領したのです?」

 ベルがまた質問する。

『いまのところ十二州にゃん、そのうちひとつは偽装にゃん』

 ナオのいるアドウェント州は健在だ。

「すると十一州はマコトが領有するの?」

『にゃあ、ほとんど魔獣の森になっているから仕方なく実効支配中にゃん』

「十一州を領有したら、マコトはケントルムでも公爵になるのです」

『そうにゃん?』

「そうだね、アナトリ王国の法律ってだいたい同じだから」

「アナトリもケントルムもオリエーンス帝国の法律が大本と言われているのです」

『ありそうにゃんね』


 そろそろ研究者の受け入れも始まる頃だし、帝都の大学図書館を調べればはっきりするだろう。こっちは研究者の活躍にご期待にゃん。


「マコトはこの後どうするの?」

 キャリーが質問する。

『この後にゃん?』

「戦争が終わったらなのです」

『にゃあ、この戦争が終わったら当然、オレは冒険の旅に出るにゃん』

 フラグっぽいこと言うオレ。

「マコトにまだ冒険する場所なんてあるの?」

 根本的な疑問を投げかけるキャリー。

「魔獣の森に深く入るのは危ないのです」

『にゃあ、たぶんひとりじゃないから何処に行くにも安全第一にするにゃん』

 間違いなく猫耳たちが付いて来る。

「うん、それがいいね」

「安全第一なのです」

『ふたりに心配を掛けるようなことはしないにゃん』



 ○ケントルム王国 アクィルス州 アクィルス拠点 地下大ホール


『にゃあ! 今夜も抱っこ会にゃん! お館様を抱っこして明日への英気を養って欲しいにゃん!』

 進行役の猫耳が拡声の魔導具で声を張り上げる。

「「「にゃあ!」」」

 新旧の猫耳たちが盛り上がる。

「にゃ?」

 キャリーとベルと話している間にオレの身体は抱っこ会の会場へと運ばれていた。


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