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大公殿下の屋敷にゃん

 ○王都タリス 城壁内 貴族街 上級地区


 もう一段ランクが上の金ピカの馬車に乗せられてオレはコーネリアス大公殿下の屋敷に向かう。

 猫耳たちは先に屋敷に帰した。

 いま車内はオレとコーネリアス大公それにリーリだけだ。


「マコト、余に馬を贈った理由はハリエットと同じであるか?」

「にゃあ、大公殿下はお見通しだったにゃんね」

「つまり余の身体にも毒が回っていると?」

「にゃあ、まだ回ってないにゃん、それにいまなら例え回っても魔法馬の防御結界が即座に無効化するにゃん」

「マコトが消してはくれぬのか?」

「にゃあ、人前ではやらないほうがいいと思っただけにゃん、ここなら問題ないにゃんね」


 コーネリアス大公の時限魔法を組み合わせた毒を聖魔法で浄化する。


「おお、これが本当の聖魔法の光か!?」

「治癒魔法も混ざってるにゃん」

「治癒であるか?」

「そうにゃん、ついでにエーテル器官のエラーを修正して将来の彫像病の憂いを断つにゃん」

「マコトは余の知る治癒師とはレベルが違うようだ」

「当然だよ、マコトだからね!」

 リーリがオレの頭の上で胸を張る。


「にゃあ、完了にゃん」

「余の身体に仕掛けられた毒は王太子殿下と同じものであろうか?」

「同じにゃん」

「余を守るこれだけの防御結界が用を成さなかったとは」

「にゃあ、防御結界を用意したのが宮廷魔導師なら意味がないにゃん」

「確かにそうであるな」

「にゃあ、防御結界もオレが書き換えておくにゃん」

「刻印の書き換えもできるのか?」

「にゃあ、裏口を無くすだけだから大したことはないにゃん」

「さも簡単に言うところが小気味良いわ」

 コーネリアス大公はおかしそうに笑った。

「マコトだからね!」

 リーリは威張りつつもさっき出されたお茶請けのクッキーが気に入ったらしくおみやげに貰っていまオレの頭の上でサクサク食べている。



 ○王都タリス 城壁内 貴族街 上級地区 コーネリアス大公邸


 上級地区の意外とオレの屋敷に近い場所にコーネリアス大公の屋敷があった。

「にゃあああ、金色にゃん!」

 門を抜けるとまさに金閣寺ばりの金色の建物が見えた。

 デザインは石造りの大邸宅だ。

「スゴいにゃんね」

 テンションが上がる。

「そうであろう」

「大公殿下、お屋敷をウォッシュしてもっとピカピカにしてもいいにゃん? いまなら状態保存の魔法も付けるにゃん」

「おお、構わぬぞ」


 馬車を停めて貰って外に出た。


「ではやるにゃん、にゃあ!」

 屋敷の表面の時間を戻して劣化ゼロにしてからウォッシュとコーティングを行い最後に状態保存の魔法を施した。

「にゃあ、光沢が増したにゃん!」

「おお、これは素晴らしいぞ、マコト!」

 コーネリアス大公も馬車を降りて声を上げた。

「にゃあ、最高にゃん!」

「金ピカ!」

 屋敷の前で三人ではしゃいで居たら車寄せで待っていた使用人たちが何事かと馬車に駆け寄った。


 皆んな屋敷の輝きに目を丸くしていた。



 ○王都タリス 城壁内 貴族街 上級地区 コーネリアス大公邸 客間


 家令の初老の紳士に案内されて客間に通された。

 うん、屋敷の中も金色だ。

「マコトを連れて来たのは他でもない、余の妻を診てくれぬか」

「にゃあ、病気にゃん?」

「ああ、一〇年前に娘を亡くしてから伏せるようになった。多くの治癒師に診せたが良くなることは無く今日に至っている」

「わかったにゃん、まずは診察するにゃん」

「頼む」



 ○王都タリス 城壁内 貴族街 上級地区 コーネリアス大公邸 渡り廊下


 コーネリアス大公の奥方の部屋は屋敷から渡り廊下で繋げられた可愛らしい離れに作られていた。


「にゃあ、結界が張ってあるにゃんね」

「結界であるか?」

 大公は怪訝な表情を浮かべた。

「そうにゃん」

 渡り廊下の途中、母屋との中間地点から離れ全体を覆っていた。

「誰の仕業にゃん?」

「防御結界ではないのか?」

「にゃお、これは違うにゃん、感情に干渉して悲嘆と後悔を増幅させる結界にゃん、消すにゃんよ」

「消してくれ」

「子供を亡くした母親を追い詰めるとか、随分といやらしい真似をするヤツが居るにゃんね」

 結界を消した。

「いつ張られたかわかるか?」

「少なくとも最近のものじゃないにゃんね」

「まさかそのようなモノが張られていたとは、余も迂闊であった」

「にゃあ、かなり高度な隠蔽が行われていたから普通はまず気付かないにゃん、今回は最初から意識していたからわかったにゃん」

「宮廷魔導師の仕業か?」

「にゃあ、少なくとも上級の宮廷魔導師と同等の腕がある魔法使いにゃんね、それ以上のことは不明にゃん」

「妻を追い詰めていったい何の得があるのだ?」

「にゃあ、それは犯人に聞かないとわからないにゃん」



 ○王都タリス 城壁内 貴族街 上級地区 コーネリアス大公邸 離れ


 大公妃は、ベッドから身体を起こしていた。白髪で背中を丸めたその姿は老婆そのものだ。

 実際の年齢は三〇代後半と言ったところか?

 何かが彼女の身体を蝕んでいる。

「太公様、今日は随分と可愛いお客様をお連れなのですね」

 声はまだ若々しい。

「マコトは六歳にして自らの力で侯爵になった豪の者だ。近衛の騎士どもが束になってかかったが敵わなかったぞ」

「まあ本当に?」

「にゃあ、マコト・アマノにゃん」

「あたしはリーリだよ」

「まあ、妖精さんまで、テレーザです、可愛いネコちゃんと妖精さんが来てくれてうれしいわ、お陰で何時になく気分が良くなったわ」

「マコトは治癒師でもあるのだ」

「まあ、エレノアよりも小さいのに偉いのね」

 エレノアとは亡くなった娘のことだろう。

「にゃあ、テレーザ様を診せて頂くにゃん」

 テレーザの手を取った。

「にゃ?」

 エーテル器官が人工的に歪められてる。

 本来なら死んでいてもおかしくないレベルだが、テレーザの魔力がそれに対抗していたのだろう。彼女はかなり強い魔力を持っていた。

 それに娘のエレノアと思しき魂がテレーザに寄り添って守っていた。

「やはり毒であるか?」

「にゃあ、違うにゃん」

 テレーザのエーテル器官を歪めているのは毒ではない。

「これは呪いにゃん」

「呪いだと!?」

「にゃあ、オリエーンス連邦時代の禁呪にゃん、呪いの刻印を体内のエーテル器官に直接打ち込むにゃん」

「マコト、テレーザに掛けられた呪いを解くことは可能か?」

「にゃあ、問題ないにゃん、直ぐに始めるからオレの身体をちょっと持ち上げて欲しいにゃん」

 家令の紳士が進み出たが大公がそれを制した。

「余に任せるがいい」

 大公がオレを軽々と持ち上げてくれた。

「にゃあ、失礼するにゃん」

 テレーザのみぞおちの辺りに手を置いた。

「始めるにゃん」


 テレーザの身体に魔力を送り込み肉体を一〇年前の状態まで引き戻す。


「見えて来たにゃん」

 そしてエーテル器官に打ち込まれた直後の刻印を捕まえた。

 残念ながら犯人の手掛かりはない。

「刻印は術者にリンクされていないにゃん、消すにゃん」


 確認を終えた刻印を破壊してエーテル器官を補修して治療を終了した。


「にゃあ、終わったにゃん」

 オレは床に降ろしてもらった。

「おお、テレーザ!」

 テレーザの白髪は鮮やかな黒髪に戻った。

 年の頃は一〇代後半に見える。

 華奢な身体に大公が抱き着いたけど大丈夫か?

「太公様、ネコちゃんたちとだけでお話をさせて頂いてもよろしいでしょうか?」

「ああ、構わぬ」

 大公と家令が部屋を出た。

 テレーザは部屋のベッドを出ると魔法で一瞬で着替えた。

「魔法もちゃんと使える様になったわ」

「やっぱり魔法使いだったにゃんね、転生者ならそうだと思ったにゃん」

「ネコちゃんには、わかっちゃったか」

「カズキやユウカも気付いてないにゃんね?」

「お名前からそうかなと思ってましたが、やはりそうだったのね」

「にゃあ、ふたりとも元日本人にゃん」

「わたしは赤ちゃんからの転生だから、ふたりには気付かれなかったみたい」

「それ以前に接点が無さそうにゃん」

「ええ、おふたりとも王都の社交には、ほとんど参加されませんでしたから」

「同じ転生者でもテレーザ様は、赤ちゃんからちゃんと成長したにゃんね」

「話に聞くカズキさんやユウカさんは、歳を取らないそうね、そんな噂を耳にしたことがあります」

「噂じゃなくて真実にゃん、オレもそうらしいにゃん」

 永遠の六歳児である可能性が高い。

「ところで、カズキやユウカの名前がわかるならテレーザ様も元は日本人にゃん?」

「そう、日本ではイズミサワコって名前でOLをしていたの」

「にゃあ、OLだったにゃん、交通事故か何かにゃん?」

「それがコンビニの入口で逃げ出した強盗と鉢合わせして刺されたの、気が付いたら大公家の赤ちゃんになっていたってわけ、ネコちゃんは?」

「オレは三九歳の新車ディーラーの営業だったにゃん、元は男にゃん、それがいまは六歳の女児にゃん」

「男の人だったの?」

「そうにゃん、でも、いまのメンタルは完全に六歳女児にゃん」

「それは災難と言うべきかしら?」

「死ぬよりはマシにゃん」

「そうね」

「もうひとつ確認にゃん、テレーザ様の娘エレノアは死んだわけじゃないにゃんね?」

「それもわかるの?」

「にゃあ、魂が肉体とリンクしているにゃん」

「ネコちゃんには見えるのね」

「にゃあ、いまもテレーザ様に寄り添ってるにゃん」

「私の気のせいでは無かったと?」

「そうにゃん、エレノアの時間を止めたのはテレーザ様にゃん?」

「ええ、毒を仕掛けられたまではわかったけど解毒の術が無かったから仕方なくね、その直後に私も呪いの影響で魔法を失ってそのままになってしまったの」

「間一髪のタイミングだったにゃんね」

「ええ、でも楽観はできないわ」

「にゃあ、次はエレノアの治療にゃん」

「お願いします」


 エレノアの身体はテレーザによって厳重な封印が成されていた続きの間の床に倒れていた。

「毒の種類は彫像病を引き起こすタイプにゃんね」

「一瞬で心臓まで金属化しそうになったわ」

「にゃあ、そうみたいにゃん」

 既に身体の半分が金属化していた。

「金属化の有り得ない進行速度が逆に毒を連想させるにゃん、毒殺を誇示するのが目的だったかも知れないにゃん」

「何故そんなことを」

「にゃあ、テレーザ様の心を折るためにゃん」

「私の心をですか?」

「強力な魔法使いは簡単に倒せないにゃん、だからメンタルを先に潰したにゃん」

「確かに有効な手段だったわ」

「テレーザ様が、犯人の予想を超えた魔力の持ち主だったから助かったにゃん」

「私の魔力量を読み間違えたのね」

「にゃあ、敵もまさかテレーザ様が転生者とは思わないはずにゃん、治療を始めるにゃん」


 エレノアの解毒と治療を開始する。


 毒を消し去り時間を僅かに戻して金属になった身体を元に戻す。

 そしてエーテル器官から彫像病の因子を削除した。

「……はぅ」

 エレノアの魂が肉体に戻り呼吸が再開された。

「完了にゃん、目を開けていいにゃん」

 エレノアが目を開けて身体を起こす。

「……お母様」

「ああ、エレノア」

 ふたりが抱き合う。

「とても長い夢を見ていました」

「私もよ」

 オレは廊下で待ってるであろう大公を呼びに行った。


 大公がふたりに抱き着いて大泣きしたのは秘密だ。家令の紳士も静かに涙を拭っていた。オレもちょっと貰い泣きしたにゃん。


 夕食は離れの食堂を使ってテレーザのリクエストでカレーになった。


 作ったのはもちろんオレだ。

「ああ、美味しい」

 涙ぐみながらしみじみと味わうテレーザをエレノアと大公が不思議そうに見ていた。

「にゃあ、後でカレー粉を渡して置くから時々作らせるといいにゃん」

「マンモスのお肉もお願いしていい?」

「にゃあ、いいにゃんよ、恐鳥のチキンカレーも悪くないにゃん」

「それもお願い」

「了解にゃん」

「それとお米もお願いね」

「にゃあ、魔導具の炊飯器もあるにゃんよ、状態保存機能付きでいつでも炊きたてにゃん」

「ああ、素晴らしいわ」

「お母様って本当は食いしん坊だったのですね」

「ええ、大公様と結婚する前は自分で厨房に立っていたのよ」

「わかるにゃん」

「格納空間でお料理ができるなんてネコちゃんが羨ましいわ」

「にゃあ、オレは単に場所が無かったから格納空間を使っただけにゃん、でも大公妃が料理をするのはいろいろマズいと違うにゃん?」

「そうね」

「仕方あるまい、臣民に仕事を与えるのも我らの仕事だ」

 大公の意見ももっともだ。

「にゃあ、レシピを渡すから料理人を指導するといいにゃん」

「ええ、そうするわ」

「お母様とネコちゃんは、以前からのお友だちの様に仲良しなのですね」

 エレノアは笑みを浮かべる。

「そうね、共通の趣味があるからかしら」

「にゃあ、そうにゃん」

「おかわり!」

 リーリはいつもの通りだった。


 夕食の後、大公が報酬に付いて切り出した。

「マコトが男だったらエレノアの婿になって貰ったのだが残念だ」

「では、ネコちゃんを私の妹にしましょう」

「あら、それがいいわね」

 エレノアの意見にテレーザが賛成する。

「いや、それはマズい。マコトは既に王国軍の中将だ、大公家の養女になれば近衛軍の第二位の指揮権も持つことになる。更に正当な革命権の権利者だ」

「にゃあ、するとオレは近衛軍と王国軍と諸侯軍の指揮権を持つにゃんね、いろいろマズいことになりそうにゃん」

「貴族たちを刺激するのには十分であろう、それに王都の外縁ではマコトを聖女と崇める市民が急速に増えてるそうだ」

「にゃ、聖女にゃん?」

「マコトに何かあれば大規模な暴動に発展するであろうと近衛の参謀たちが弾き出した予想だ」

 市民革命のダシにされるのは嫌だ。

「それはマズいにゃんね、だから貴族を刺激する報酬は要らないにゃん」

「しかし、妻と娘を救って貰って礼の一つもしないとは大公家の沽券に関わる。しかもマコトはふたりにも馬を用意してくれたではないか」

 テレーザとエレノアにはふたりのリクエストで金色じゃなくて白馬を用意した。親父の趣味は妻と娘にはわからないものだ。

「にゃあ、だったら使ってないガラクタがあったら引き取るにゃん」

「ガラクタであるか?」

「にゃあ、思いがけない掘り出し物があるにゃん」

「では、ヌーラはどうであろう?」

「にゃあ、ヌーラにゃん?」

 名前からするとヌルっとして柔らかそうだ。

「お父様、いくらガラクタでも魔獣の森に沈んだ領地ではお礼になりませんわ」

「にゃあ、領地のヌーラにゃんね、確かここからずっと西にあったはずにゃん」

「魔獣の森と森が複雑に入り組んでいる無人の領地だ。かつては四つの領地が栄えていたらしいが一〇〇〇年以上前に魔獣の森に沈んだと伝えられている」

「にゃあ、太公家の領地だったにゃん?」

「先々代が譲り受けたもので大公家由来の領地ではない、テレーザも問題あるまい?」

「私は構いませんが、でも塀の修理や刻印の打ち直しで年間に大金貨一〇〇〇枚は掛かりますよ」

「にゃあ、その程度は全部自前でできるから問題ないにゃん、それにさっきその隣のエクシトマ州を陛下から頂戴したにゃん」

「エクシトマであるか、それに比べたら余の与えるヌーラなど可愛いものである」

「にゃあ、面積的にはそうにゃんね、大きすぎて感覚が追いつかないにゃん」

「では決まりであるな、手続きは直ぐに進めるとしよう」

「お礼になっていない気もしますが」

 テレーザは心配そうだ。

「にゃあ、そのぐらいの方が周囲を刺激しないからいいにゃん、魔獣の森を貰って喜んでる子供なら誰も危険に思わないにゃん」

「そうであろうな」

 魔獣の森に入って狩りをしてるとなれば話は別かも知れないが。



 ○王都タリス 城壁内 貴族街 上級地区 人喰い大公の館 車寄せ


 まるで友だちの家に行った様な団欒を終えて、オレとリーリは自分の屋敷に戻った。

「今日はイーニアス少尉に世話になったにゃん」

 帰りもイーニアスが送ってくれた。

「いえ、こちらこそ数々の失礼、お詫びいたします」

「にゃあ、オレとしてはいろいろ面白かったにゃん」

「そう言っていただければ幸いです」

 馬車が玄関先の車寄せに停まるとメイド服姿の猫耳たちがゾロゾロ出て来た。

「出迎えご苦労にゃん」

「「「お館様、お帰りにゃん」」」

「にゃあ」

「では、私はこれで」


 イーニアスは敬礼すると馬車に戻って走り去った。


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