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王宮に行くにゃん

 ○帝国暦 二七三〇年一〇月〇四日


 ○王都タリス 城壁内 貴族街 上級地区 人喰い大公の館 車寄せ


 朝早くオレの屋敷に王宮からの迎えが来た。


「近衛軍少尉イーニアス・バスカヴィルと申します」

 なんとお迎えは金ピカの鎧に身を包んだ近衛軍の騎士だ。

「にゃあ、マコト・アマノにゃん」

「帝都でいま話題のマコト様を小官がご案内できることを光栄に思います」

 イーニアスは三〇そこそこの一見すると金髪の優男で物腰は柔らかいが、近衛の騎士だけあって異常な強さを秘めている。

 たぶん剣士だ。

 迎えに来て威圧感を出すバカはいないので、いまはただの金ピカな兄ちゃんだ。

 近衛軍の騎士は全部で六人。全員が男だ。

 馬車まで目に眩しい金ピカだぞ。当然、魔法馬も金色だ。

 王国軍の馬車も来ていた。乗っているのはドゥーガルド副司令だ。

「おう、マコト、近衛軍がおまえさんの警備を買って出てくれたからそっちに乗ってくれ、お付きの子はこっちだ、じゃあ、イーニアス頼んだぞ」

「おまかせください」

 イーニアスはドゥーガルド副司令に一礼した。


「にゃあ、こんなきらびやかな馬車は初めてにゃん」

 いくら六歳児のオレでも金色はこっ恥ずかしくて無理だわと思いつつ金ピカのイーニアス少尉と金ピカ馬車に乗った。

「中も派手派手だね」

「にゃあ、内装も金色とは恐れ入ったにゃん」

 馬車は内装まで隈なく金ピカでリーリもオレも度肝を抜かれた。

 猫耳たちはドゥーガルド副司令と一緒に王国軍の馬車だ。

「まずは王宮の前に封鎖地区に向かいます」

「にゃあ、封印区画を解放すればいいにゃん?」

「そう伺っております」

「王宮に登城する途中にやるようなことと違う気がするにゃん」

「確かにそうですね」

 イーニアスは意外と常識人っぽいぞ。



 ○王都タリス 城壁内 貴族街 中級地区 封印区画


 金色の馬車が到着したのは貴族街の中級地区だ。通行止めのバリケードをずらして馬車を進ませた。


「森にゃん」

「森だね、でも普通じゃないよね」

 リーリは早くも何かを感じ取った。

「ええ、封鎖地区ですから」

 イーニアスも頷く。

 森を刻印を刻んだ石柱と慌てて作ったらしいバリケードで囲ってる。

 これは前に聞いた一区画が全部呪われてる場所だ。

「王都でも類稀な危険地区です、ここに封じられてるモノは怨霊を超えております」

 イーニアスが説明してくれる。

「オレの屋敷の怨霊とはジャンルの違うヤバさにゃんね」

 そこに猫耳たちを乗せた馬車と財務省の役人を乗せた馬車がそれぞれ到着した。

 馬車を降りた財務省の役人がこちらに来る。

「辺境伯様、お初にお目に掛かります、わたくし財務省財務管理局次長ベルンハルト・ヘルメルと申します」

 四〇ぐらいの痩せた紳士は、たぶんエリートなのだろう優秀さがにじみ出ている。

 見た目は映画のドラキュラ伯爵っぽい。

「にゃあ、マコト・アマノにゃん、直ぐに初めていいにゃん?」

「その前にまずは、こちらの土地を解放の賞金と引き換えに王宮に献上する旨にご同意願います」

「賞金にゃん?」

「はい、この土地を解放した者には賞金が与えられる事になっています。現在は積み増されて大金貨一五〇〇枚ほどになっております」

「にゃあ、了解したにゃん」

 サラサラと書類に名前を書いた。


『お館様、結界の中から来るにゃん』


 猫耳から念話が飛ぶ。

『そうにゃんね』

「にゃあ、こっちに来るから皆んな下がるにゃん!」

 石柱とバリケードを乗り越えて顔を出したのは鎧蛇だった。

「おお、初めて見るが本当に魔獣か」

 ドゥーガルド副司令が叫んだ。

 近衛の騎士たちが剣を抜く。

「にゃあ、こいつは普通の魔獣ではないにゃん、魔獣の幽霊にゃん」

 正確には半エーテル化した魔獣だ。良く見ると身体が半透明なのがわかる。

『お館様、半エーテル体とは言え魔獣をあんな刻印で封じ込められるにゃん?』

 猫耳の言う刻印は石柱に刻まれてるが人間の悪霊用だ。

『石柱の刻印で封じ込められてるかと言えば無理としか言い様がないにゃん』

 猫耳たちと念話でやり取りする。

 何故、効果のない刻印に封じられているのか?

 原因を探るべく探査魔法を打つ。

 封印結界の中の森はマナの濃度が高く魔獣の森に近い環境を作り出していた。王都の絶対防御の結界が本物を呼び寄せるという最悪の結末を防いでいた。

『見付けたにゃん』

 封印された結界のほぼ中央にマナを引き寄せる呪具系の魔導具を発見した。

『にゃあ、エーテル機関に刻印が刻んである魔導具が埋まってるにゃん、それが魔獣の幽霊の本体みたいにゃん』

 猫耳たちと探査結果を共有する。

『お館様、魔獣の幽霊は魔導具と繋がってるにゃん』

『有線状態にゃん』

『すると封印されているわけではなくて、それに接続されてる長さ以上には進めないだけにゃんね』

『そういうことみたいにゃん』

 原因がわかれば処理は簡単だ。


「次長この土地は更地にしてもいいにゃん?」

 ベルンハルトに聞く。

「は、はい、問題ありません」

 さすがのエリートも間近で見る魔獣の幽霊にはビビるらしい。

「にゃあ、だったら更地にするにゃん、行くにゃん」

「「「にゃあ!」」」


 オレたちの結界が呪われた区画を囲み、顔を出した魔獣の半エーテル体を中に押し戻した。


 区画内のマナを使って区画内の余計なバリケードや木々を分解する。

「スゴい」

 視界を遮るモノが消えて半透明の鎧蛇の姿が丸見えになった。

「鎧蛇か?」

 ドゥーガルド副司令も種類がわかったらしい。

「にゃあ、それの幽霊にゃん」

 結界内のマナを抜く。

 鎌首をもたげて最後の抵抗をしようとするが魔導具へのマナの供給が絶たれた半エーテル体にできることなど何もない。

「送るにゃん」

「「「にゃあ!」」」

 魔導具を回収する目隠しに聖魔法を発動する。

 地面に青い光が広がり、いい感じに半透明な鎧蛇の身体が崩れて消える。

 それを皮切りに驚くほどたくさんの魂が天に昇った。昼間なのに光の粒子が作る螺旋がはっきりと空に見える。

「いっぱいだね」

「にゃあ」

 オレもリーリも感心する魂の数だった。昨日のオレの屋敷を遥かに越えている。

「どんだけ魂が集まっていたんだ?」

 ドゥーガルド副司令も光の粒子が天に還る様を見て呟く。

「にゃあ、鎧蛇の幽霊が魂を引き寄せていたみたいにゃん」

 実際には魔導具だけどな。

「土地の整地はサービスでやっておいたにゃん、石柱はまだ使えるから幽霊屋敷ぐらいなら再利用可能にゃん」

 ベルンハルトに告げた。

「ありがとうございます、この成果には陛下もお喜びになられることでしょう」

「にゃあ、それは良かったにゃん」

 直ぐに王都守備隊の人たちがやって来てロープを張っていた。仕事が早いね。

 魔導具は格納空間経由で研究拠点に送った。


 仕事を終えたオレはまた金ピカ馬車に乗せられて王宮を目指す。



 ○王都タリス 城壁内 王城区画


 王宮タリス城は王都タリスの中央に位置する剣山の様に尖塔が無数に立つ恐ろしく大きな建物だ。七不思議に数えられるだけ有る。

 カズキの城も大きいがこちらは桁が違う。

 王城区画の森を抜けて近付くとその圧迫感が半端ない。

 尻尾がゾワワってなった。

「大きいね」

 リーリも感心している。

「にゃあ、大きすぎにゃん」

 高度限界を軽々と超えてるのは防御結界の堅牢さに自信を持ってるからか?

 それとも何かしらのからくりか?



 ○王都タリス 城壁内 タリス城


 馬車のまま王宮の中に入りスロープを昇って行く。まるで自走式の立駐だ。

「かなり高く上るにゃんね」

 緩衝地帯の森の向こうに王都の街並みと城壁が見えた。更にその向こう側に外縁部の街が白く霞んで見える。

 王宮は巨大な一枚岩をその中に抱え込んでいた。なるほどこれが高度限界を越えるからくりか。

 巨石から上三〇〇メートルほどが安全地帯になる。岩石の分が実際の高度から差し引かれるわけだ。

 スロープから突然、トンネルに入り次の瞬間、夜の街に出た。

「にゃ、城の中に街があるにゃん?」

 馬車はいまその街の中を走っていた。

「明かりは街灯がところどころ灯っているだけにゃんね」

 城の中にもう一つの街を作り出しているだけでそのほとんどは闇に飲まれたままになっていた。建物はいずれも無人らしく明かりひとつない。

 オレのところの地下都市に似ていなくもないが、こちらの街の形式は王国のモノであり特に珍しいものはなかった。

「明かりが無いのは魔力切れを起こしているからと聞いたことがあります」

 イーニアスが教えてくれた。

「魔力切れにゃんね、にゃあ、これだけの街を賄う魔力となるとかなりの量が必要になるにゃん」

「ええ、ですから使わない場所は闇に沈んだままとなるのです」

「もったいないにゃんね」

「私もそう思います」

「にゃあ、しかも暗いままだと街の中で迷子になりそうにゃんね」

「ええ、街と限らず王宮の中では年に何人か行方不明になっています。ミイラ化した遺体もたまに発見されます」

「にゃあ、本当に遭難するんにゃんね」

 夜の街を抜け、またスロープに入る。

「マコト様は魔獣を相手に随分と落ち着かれていましたが、以前に戦われたことがあるのでしょうか?」

 いきなりイーニアスが聞いて来た。

「にゃあ、今回のは幽霊なのでそんなに強くないにゃん、本物はプリンキピウムの森で見たことがあるだけにゃん」

「プリンキピウムの森で鎧蛇が目撃された件なら私も報告書を拝見しました」

「にゃあ、その目撃者のひとりがオレにゃん、戦ってはいないにゃんよ」

「マコト様だったのですね、なるほど」

 イーニアスは疑いの眼差しを隠そうとしない。

「イーニアスは剣士にゃんね?」

 話題を変える。

「お分かりになられますか?」

「にゃあ、わかるにゃん、剣の構え方もそうにゃん、それと六歳児相手に殺気がダダ漏れにゃん」

「失礼しました、強者には身体が勝手に反応してしまうのです」

「近衛の騎士は皆んなそうにゃん?」

「私はまだまともな方です、ほとんどの者たちが敵味方関係なく常に切り結ぶ強者を求めています」

「獣じゃダメにゃん?」

「数が多ければ脅威ですが、特異種程度ではいまひとつですね」

「にゃあ、メチャクチャ強いにゃんね」

「いいえ、まだまだです、魔獣相手には全く歯が立ちませんでしたから」

「もしかしてイーニアスは魔獣の森に入ったことがあるにゃん?」

「若気の至りです、村の仲間三人で潜って生き残ったのは私だけでした」

「村の仲間にゃん?」

「ええ、私は平民の出なのです、魔獣の森に挑んだ私の話を聞き付けてバスカヴィル家の当主であった父が養子に迎えてくれたのです」

 イーニアスのエーテル器官は珍しいことに最初からほぼ完璧な状態だった。

 まっさらなエーテル器官は濃度の高いマナに耐性があるのかもしれない。

「にゃあ、ところで陞爵の口上ってなんて言えばいいにゃん?」

「それはですね」

 イーニアスに教えてもらった。



 ○王都タリス 城壁内 タリス城 車寄せ


 車寄せで馬車を降りたオレはいよいよ王宮の中に足を踏み入れた。


 猫耳たちはブレザー姿にコスチュームチェンジしている。

 リーリだけはいつもの踊り子風だ。

 宮中は騎士の甲冑以外の戦闘服はダメらしい。

 格納空間からの武器の取り出しも禁止。当たり前ではあるけど。

 猫耳たち四人がオレを囲んで歩く。

 行き交うメイドさんや文官たちは、足を止めてオレたちを見る。皆んなにこやかなのできっとホワイトな職場なのだろう。

『にゃあ、廊下が薄暗いにゃん』

『照明の魔導具に魔力が足りてないにゃん』

『いい刻印だけど寿命にゃん』

『複雑すぎてウチら以外に再生は無理っぽいにゃんね」

『にゃあ、昔の人は偉かったにゃん』

『おなか空いたね』

 猫耳たちと念話しつつリーリにチョコレートをこそっと出してやり、イーニアスとも話す。

「随分と歩くにゃんね」

「ご覧になった通り大きな城ですからね、昔は中を馬車が走っていたそうです」

「にゃあ、馬車まで走るとは相当にゃん」

「今回は城の中心に向かってるのでそこそこ距離があるのです、もうしばしご辛抱下さい」

「玉座の間は本当に城の中心だからな」

 ドゥーガルド副司令が教えてくれる。

「にゃあ、謁見の間とかじゃないにゃん?」

「今回は玉座の間に案内せよと申し付けられました」

「昨日、親父と話したのだが、王室はマコトに婿を押し付けるつもりだぞ」

「にゃ?」

「既にオパルスの領主からマコトの詳細な身上書を取り寄せたらしい。フレデリカ王女殿下を保護してるのも大きい」

「にゃあ、そうにゃん?」

「普通の領主だったら面倒を嫌って領内に入れないぞ、オパルスの領主だって親父の友人だから無理を聞いてくれだけだ、マコトみたいにわざわざ領地に連れて行く事なんてまずない」

「にゃあ、オレはアーヴィン様経由の頼みを聞いただけにゃん、深いことは何も考えてないにゃんよ」

「治療もして差し上げたんだろう?」

「にゃあ、アーヴィン様は喋り過ぎにゃん」

「いや、元々はハリエット様の推薦で親父に動いて貰ったんだ。ハリエット様のご病気も治癒したんだろう?」

「にゃあ」

「それでハリエット様から内々に陛下に情報が上がっていたわけだ」

「にゃあ、それより黒幕を捕まえるのが先と違うにゃん?」

「安心しろ、まだ表立って発表されてないが、今回の黒幕として宰相が拘束された」

「にゃ、大物と違うにゃん?」

「宰相ニエマイア・マクアルパイン、もちろん大物だ」

「王国の乗っ取りでも企んでいたにゃん?」

 宰相なら王宮の権力を掌握していたはずなのにそれ以上を望んだと言うことか?

「本人は王室の安寧を願って将来の禍根を取り除くのが動機だったらしい」

「狂信的なのも困るにゃん」

「綺麗事を述べたところで、王国軍からの横領を皮切りに不正蓄財の数々が明るみに出ては説得力がない」

「にゃあ、それはダメにゃんね」

「最悪を免れたのは全部マコトのお陰だ」

「にゃあ、オレはちょっとおせっかいしただけにゃんよ」

「狙ってできることじゃないのは確かだ」

「マコト様は、治癒師でもあられるのですか?」

 イーニアスにかしこまって聞かれる。

「にゃあ、大したことないにゃんよ」

「本人はそう言ってるが凄腕なのは間違いないぜ」

「にゃあ、照れるにゃん」



 ○王都タリス 城壁内 タリス城 玉座の間


 大きな扉の前まで連れてこられた。


「ケラス及びアポリト、ノルド、オルビー、バデリー、アリエース、タウルス、ゲミニ、カンケル、レオ、ウィルゴ領主並びにフルゲオ大公国クルスタロス、ドクサ領主、マコト・アマノ辺境伯様ご入室です」

 何も大公国の領地や廃領地まで読み上げなくていいと思うのだが。

 扉が開くと高校の時の体育館×四の大きく天井の高い空間に出た。オレの屋敷よりも豪華絢爛できらびやかな装飾で埋め尽くされているのだが経年変化で煤けてる上に、いかんせん魔導具の明かりが小さくて薄暗い。

 こちらも凝った刻印の施された魔導具のために打ち直しが効かないのだろう。後から追加されたであろうスポットライトが所々を照らしていた。

 玉座は空いたまま王様の到着を待っている。

 左右の壁際には警備の近衛の騎士たちの後ろに貴族たちも相当な数が集まっていた。

 大部分は知らない顔で、知った顔はハリエットを始めとする王国軍の面々とクプレックス州の領主グエンドリン・ナルディエーロ伯爵ぐらいだ。


「辺境伯様はこちらにお立ち下さい、お付の方々は後ろにお並び下さい」

 儀典官にオレと猫耳たちの立ち位置を細かく指定される。

 床には目立たないがちゃんと立ち位置の印と口上の基本的な文章が書かれていた。

「妖精様はマコト様の肩にお乗り下さい」

「了解!」

 リーリの場所まで指定された。

 それから立ち振る舞いに付いての注意とアドバイスをしてくれた。


「陛下の御成り!」


 一〇分ほどして国王が入室した。一礼した状態で国王を迎え入れる。

 ゾロゾロとロイヤルファミリーも出て来た。

 オレと猫耳は儀典官に指示されていた通りに片膝を着いて臣下の礼を取る。

「面を上げよ」

 顔を上げると四〇代後半と思われる美中年コンスタンティン二世が玉座に座っていた。

 王様もいい身体をしている。

「おお、噂通りの可愛らしい少女だ」

 王様の一言の後、名乗ることになっている。

「にゃあ、マコト・アマノにゃん、お褒めいただき恐縮にゃん」

「マコトにはフレデリカ並びにハリエットが世話になった。そして王都外縁部東部地区の浄化と聖魔法、見事である。我も天に還る魂を見せて貰ったぞ」

「にゃあ」

「更に長年封じていた区画の解放も見事である。一つマコトに忠告しよう」

「にゃ、忠告にゃん?」

「ドゥーガルドとベルンハルトには気を付けることだ、いちいち話を聞いていたら骨までしゃぶられるぞ」

 副司令と次長が苦笑いを浮かべた。

「にゃあ、肝に銘じるにゃん」

「では、陞爵の儀を執り行うとしよう」


 儀典官に聞いていた通りに前に出てメダルを王様に掛けてもらった。

「にゃ?」

 オレが口上を述べようとしたところ王様に抱き上げられた。

「マコトを侯爵の列に加える」

 玉座の間にいる家臣すべてが一礼した。

 定番の大臣や上級貴族の『お待ち下さい、陛下!』とかの反対意見はないのか?

 いやそれ以前に抱っこされてるのはおかしくないか?


 オレは退席する王様に抱っこされたまま一緒に連れて行かれた。


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