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森に深く潜るにゃん

 ○プリンキピウムの森 南西エリア


 オレたちは森の小道に魔法馬で入り込んだ。そのまま南西に進む。

 魔獣の森はプリンキピウムの街から南に真っ直ぐ二日ほど走った場所にあるそうだ。キャリーの言う通り間違えて突っ込む距離ではない。

 濃い緑の匂いに包まれる。

「昨日とは違う道を使うにゃんね」

 小道は途中で枝分かれしていた。オレたちが入り込んだのは、わずかに踏み固められた真南に続く更に細い道だ。

「こちらは森の奥に行く道なのです」

「ほとんど獣道だけどね」

 確かに小道というより獣道といった表現がピッタリだ。


 昨日よりも森の中は薄暗く、おかげで下草は地表を覆う程度だ。藪こぎをしなくていいのはありがたい。

 森を作るには不似合いな痩せた感じがする赤茶けた土のせいか、あまり湿った感じも無く快適だ。

 危険な獣がいなければハイキングコースに良さそうなロケーションだった。

 キャリーとベルが馬を横に並べ、オレはその後ろに付く。逆三角形のフォーメーションで進む。

 ふたりが周囲に目を光らせてオレを守ってくれている。オレがこの成りだから仕方のないポジションか。

 昨日のサイの件もあるしな。オレも魔法は使えるが、絶対的に獣より強いという保証は無い。


「早速、大きな反応にゃん」

 オレの探査魔法に大きな何かが引っ掛かって、森林浴のゆったりした気分は早々に水を差された。

「何だろう?」

「クマだと思うのです」

 ベルが断言する。

「クマにゃん?」

 こっちの世界の獣は何でも大きい。隠れているクマも例に漏れずだ。

 しかもヤツらは人間を見ても逃げず、それどころか積極的に襲ってくる。

「こっちに近付いて来るね、私にもわかるよ」

 やはりこっちに来た。

「迎撃するのです」

 ふたりは馬を止めてベルが銃を構える。

 クマはかなりの大きさなはずなのにまったく姿を見せない。

 巧みに姿を隠しながら音もなく近付いてる。

「オレたちを襲って食う気満々にゃん」

「珍しくないよ、特にプリンキピウムの森ではね」

 遅れてキャリーもオレがさっき渡した新しい銃を構えた。

「奴らにとって人間はごちそうなのです」

「人間にとっても、美味しい獲物だけど」

「来たのです」

 大木に隠れながら近付いて来る。

 昨日のサイほどじゃないが、それでもハリウッドで映画化されそうな大きさだ。

 しかもサイと違ってちゃんと頭を使ってる。

「撃っていいにゃんよ」

「木の後ろに隠れてるのに?」

 キャリーは前を向いたまま問い掛ける。

「にゃあ、衝撃は通るはずにゃん」

「やってみる」

 キャリーが背後にクマが隠れてる大木の幹に狙いを付けてトリガーを引いた。

 大木が振動した直後、黒い大きな塊が地面に倒れた。

「倒したのです」

「回収するにゃん」

 ちゃんと格納出来たので死んでるのは間違いなかった。

 生きている状態では格納できないのは既に確認済みだ。テンプレなので驚きはしないが不思議な制限だった。

「隠れてるのに当てられるなんてこの銃って、無敵じゃない?」

「過信しないほうがいいにゃん、魔獣には効くかどうかわからないにゃんよ」

 精霊情報体のライブラリに魔獣の項目がないので予想のしようが無かった。

「過信する以前に魔獣に近付いてはダメなのです」

「私から近付くことはないから大丈夫だよ、行くよ」


 森の奥に向かって道を進む。

 途中、マッチョなシカだの何だの狩って行く。

 その中には一〇メートル級のワニもいた。ほとんど恐竜の域だが銃の敵では無かった。

「水場が近くにないのにワニがいるにゃん」

「ワニは森にいるものだよ」

「そうなのです」

 キャリーとベルが教えてくれる。

「にゃ、オレの知ってるワニといろいろ違うにゃん」

 大きさだけじゃなく生態も地球のとはかなり違ってるみたいだ。



 ○プリンキピウムの森 南西エリア(危険地帯)


 いよいよ南西エリアでも危険な場所に入り込んだ。

「流石にこの辺りはしばらく人が来てないみたいだね」

「徒歩では野営しないと届かない距離なのです」

 ふたりは馬を停めて周囲を見回す。

「守備隊の人が言ってた様にプリンキピウムの森なら深く潜らなくても買い取りが高額な獣が獲れるものね」

「この辺りまで森に潜ると獣が強すぎるのです」

「にゃあ、そうにゃんね」

 オレも馬の歩みを停めた。

「プリンキピウムに高ランクの冒険者が常駐していないと言うのもあるのです」

「そうにゃん?」

「高ランクの冒険者はこんなところまで来なくても稼げるからね」

「にゃあ、話してる間にオオカミに囲まれたにゃん」

 微かに獣の息遣いが聞こえた。

 オレの猫耳は実に性能が良かった。

「担当はどうする?」

「全部で一二頭いるから一人が四頭を担当すればいいのです」

「了解にゃん」

 オレたちは銃を構えた。

「来た!」

 黒いオオカミが姿を見せた。こいつもデカい!

 一斉に銃を撃った。


「この銃、反則級に当たるね」

「自分の腕が上がった気がするのです」

「にゃあ、道具に結果が左右されるのは普通のことにゃん」

 一二頭のクロオオカミを回収した。


 直ぐに別の獣が襲ってくる。

「危険地帯に相応しい獣の濃さにゃんね」

 オレたちは魔法馬の歩みを止めることなく狩りながら進んだ。


「にゃあ、そろそろお昼にゃん、この辺りにロッジを出してもいいにゃん?」

 ちょうど森がちょっとだけ開けてる広場があった。

「大きな獣の足跡がいっぱい付いてるけど大丈夫かな?」

「昨日のサイ程度ならオレの結界は破れないにゃん」

「だったら問題ないのです、ダメなら逃げればいいのです」

「銃も有るからまったくダメってことはないにゃん、にゃあ、ロッジを出すにゃんよ」



 ○プリンキピウムの森 南西エリア(危険地帯) ロッジ


 広場の中央にロッジを再生した。

「相変わらず、嘘のような大きさの格納空間なのです」

「一瞬だもんね、私たちが野営のテントを組み立てるのも遅くはないけど、到底かなわないよね、しかもずっと大きいし」

「魔法が普通の作業より遅かったら意味がないにゃん」

「格納空間を使っても、普通はここまで大きなモノを一瞬では出せないのです」

「にゃあ、オレの魔法は大昔のヤツだから多分、根本から違うにゃん」

「昔の人はすごかったんだね」

「それでも滅んだのだから、強力な魔法も良し悪しってことにゃん」

「ベースキャンプが出来たから、お昼を食べたら周囲の獲物を狩りまくりだね」

「にゃ? 早くも囲まれたにゃん」

 また大きな気配が現れた。

「お昼を食べる前に狩りまくりになりそうなのです」


『『『モォォォ!』』』


 四方から聞いたことがあるような鳴き声がした。

「ウシにゃん?」

「この鳴き声は、クロウシなのです」

 ベルはウシの種類を聞き分けられる様だ。

「クロウシはマズいよ」

 キャリーは緊張した面持ちになった。

「クロウシは、美味しくないにゃん?」

「味は極上なのです、ただウシの中でも特に戦闘力が高いのです、群れで特異種を襲うこともあるのです」

「特異種を襲うって、肉食にゃん?」

「何でも食べるのです」

「ここって、もしかしてクロウシの縄張りだった?」

「そうみたいなのです」

 クロウシが森から姿を現した。

 それは巨大で筋肉質な……。

「にゃあ、黒毛和牛にゃん!」

 日本の黒毛和牛の倍はあろうかと言うふざけた大きさの牛だが、和牛にしか見えなかった。

「全部で四〇頭いるにゃんね、オレはやるけどキャリーとベルはどうするにゃん?」

「もちろんやるよ!」

「やるのです!」

「じゃあ、こっち側は任せるにゃん」

「防御結界は張ってあるんだよね?」

「問題ないにゃん、守りは鉄壁にゃん」

「それなら攻撃に集中できるのです」

「にゃあ!」

 オレはロッジの屋根に飛び乗った。

「和牛は全部いただきにゃん!」

 オレから先制攻撃だ。

 ロッジの上から回転して半エーテル体の弾丸をフルオートでバラ撒く。


『『『ブォォォ!』』』


 額を撃ち抜かれた異世界和牛が次々と倒れた。

「にゃおおおお!」

 オレは雄叫びを上げた。


「ほとんど撃ってないのに終わってしまった」

 キャリーがあ然としていた。

「私なんか一発も撃ってないのです」

 ベルはしょんぼり。

「にゃあ、ごめんにゃん、和牛にテンションが上がったにゃん」

「ところでワギュウってなに?」

「オレの世界にいた美味しい牛の名前にゃん」

「お昼は決まりなのです」

「そうにゃんね」

 四〇頭を全部分格納してから、一頭を解体、肉を熟成させる。

「一頭は食べるから、一人十三頭ずつにゃんね」

「私たち何もしてないよ」

「そうなのです」

「にゃあ、今回の猟果は全部山分けにゃん」

「マコトがそう言ってくれるなら甘えるとするよ」

「何から何までマコトにおんぶにだっこなのです」

「ダメにゃん?」

「全然、問題ないのです」


 クロウシを片付けた後はステーキを焼いた。

「「美味しい!」のです」

「にゃあ、和牛にもまさるとも劣らない、にゃ、オレは和牛を語れるほど食べたことがなかったにゃん」

「クロウシで十分過ぎるほど美味しいよ」

「すでに十分な成果なのです」

「クロウシが十三頭なんて、もう幾らになるかわからないよね、めちゃくちゃ高いお肉だもん」

「小遣いの領域ではないのです」

「帰り道は気を付けるにゃん」

「マコトに貰った馬で帰るから、乗合馬車よりも安全性は高いのです」

「もともと王国軍の兵士を襲う盗賊はいないし」

「どうせならテントも作るにゃん? 宿屋を気にせず旅ができるにゃん」

「テント?」

「どんなテントなのです?」

「ロッジでも良いけど、大きいから設置場所を探すのが面倒にゃん」

「私では手に余るのです」

「普通の大きさのテントがいいよ、さすがに道端にロッジは目立ち過ぎる」

「目立たないことも必要にゃんね」

「悪いやつは何処にでもいるのです」

「悪いやつは遠慮なしに撃っていいにゃん?」

「盗賊なら問題ないよ」

「上手く捕獲出来れば犯罪奴隷として売れるのです、でも反撃しつつ逃げるのが普通なのです」

「オレのやった銃なら人間を撃っても死なないにゃんよ」

「そうなの?」

「素っ裸にして気絶させるだけにゃん」

「「素っ裸!?」」

「半日は気絶してるからその間にゆっくり逃げればいいにゃん」

「了解なのです」

「テントは今夜にでも作るにゃん」



 ○プリンキピウムの森 南西エリア(危険地帯)


 ロッジを出て午後の狩りに出た。

 パカポコと森を進む。

 最初に遭遇したのがブラックタイガーだ。もちろんエビじゃなくて黒いトラにゃんよ。

 突然、襲い掛かって来たが魔法馬の結界が弾いたところをキャリーが撃って仕留めた。

「これもデカいけどそんなに強くないにゃんね」

「マコトの馬と結界が強力すぎるのです、このブラックタイガーだって冒険者Cランクの討伐対象に分類される獣なのです」

「Cランクは十分ヤバいよ、私たちの元の装備ではかなり苦戦したと思う」

「にゃあ、いまのオレたちならCランク並に稼げるってことにゃん?」

「稼げるのは、いいことなのです」

「にゃ? またウシの群れにゃん」

 間髪入れずウシの群れが探査魔法に引っ掛かった。

「うん、こっちに向かってるね」

「また私たちを囲むつもりみたいです」

「にゃあ、今度も四〇頭にゃん」

 間違って牧場に踏み込んだのかと思えるほどのエンカウント率だ。

「四〇頭で獲物を囲むのがヤツらの戦法みたいだね、マコト、今度は私たちにやらせてよ」

「OKにゃん」

 キャリーとベルが前に出て馬上で銃を構える。

 オレはその後ろに付いた。


『『『モォォォ!』』』


 またしても四方から牛の声。

「今回は広場じゃないからずっと近付いてるね」

「生意気なのです、殺るのです」

 キャリーとベルは頷き合ってトリガーを引いた。オレがやったみたいにフルオートだ。


『『『ボォォォ!』』』


 ウシたちはふたりの作り出した弾幕によって突進する途中で次々と倒れた。

「にゃあ、全部やっつけたにゃんね」

 四〇頭のウシは全部倒れた。

「にゃあ、今度はどんなウシにゃん?」

 いまオレが使ってる探査魔法では大雑把にしかわからない。

「マダラウシなのです」

 最初に確認したのはベルだった。

「マダラウシか、クロウシに続いて珍しいのに当たったね」

「にゃ、マダラウシにゃん?」

 マダラ模様のウシだろうか?

「にゃお!?」

 そこには、白黒模様のウシが何頭も折り重なって倒れていた。

「ホルスタインにゃん」

 巨大なホルスタインだった。

「マダラウシは、ウシの中でも珍しくマダラ模様の毛皮は珍重されるのです」

「肉より皮が重要にゃんね」

 この牛なら上質なミルクが取れそうにゃん。

 巨体を次々と格納した。



 ○プリンキピウムの森 南西エリア(危険地帯) ロッジ


 その後も出会った獣は全部いただいて夕方にはロッジを出した。


「今日の獲物はどれも大きかったにゃん」

「大量の獲物を持ち運べるマコトがいなかったらできない狩りなのです」

「今日だけで一〇〇頭だものね」

「これだけ多いとプリンキピウムでは全部買い取って貰えない可能性が有るのです」

「そうにゃん?」

「少なくとも州都に行く必要があるかも」

「明日か明後日に一度ギルドに行って確認した方がいいのです」

「にゃう、では明日は一旦、街に戻るにゃん、午前中は狩りをして午後は街に向かうという感じでどうにゃん?」

「いいんじゃないのかな」

「問題ないのです」

 夕食はふたりのリクエストでまたステーキにした。

 それにソーセージも追加した。

「「美味しい!」のです」

「サラダもちゃんと食べるにゃん」

 食後には、マダラウシのミルクで作ったアイスを出す。

 砂糖は市場で手に入れたもので、バニラエッセンスは森で似たモノを探し出した。

「な、なにこれ!?」

「冷たくて甘くて口の中で溶けるのです!」

「アイスクリームにゃん、昔は有ったみたいにゃんよ」

 精霊情報体にレシピが有ったからオレでも作れた。

「少なくとも庶民ができる範囲では聞いた事がないのです」

「凍ってるのに硬くないとか、不思議な食べ物だよね」

「冷蔵の魔導具が有れば作れないことはないのです、でも材料が手に入らないのです」

「ウシがあんな化け物じゃ無理ないにゃん」

 とてもアレを家畜化できる気がしない。


「にゃあ、お風呂の準備が出来たにゃん」

「お風呂?」

 キャリーが首を傾げた。

「にゃあ、キャリーもベルもシャワー派の人だったにゃんね」

「お風呂ぐらい知ってるのです、お湯が湧き出る地域にあるのです」

「温泉にゃんね」

「温泉か、あれは気持ちいいよね」

「似たようなモノにゃん、入ればわかるにゃん」

 キャリーとベルを連れて脱衣所に入った。

「ここで服を脱いで扉の向こうのお風呂に入るにゃん」

「マコトも一緒に入ろう」

「それがいいのです」

「オレもにゃん?」

 いまはのオレは六歳女児だから、セーフか?

「まさか狩りに来てお湯に入れるとはね」

「王侯貴族並の贅沢なのです」


 三人でも余裕の広さの湯船でチャプチャプする。


 数日前までアラフォーオヤジだったオレが可愛いお嬢さんたちと一緒にお風呂なのに、いまはやらしい気持ちがまったく湧いて来ない。

 おっぱいもお尻もちっちゃめにゃんねぐらいの感想のみ。

 なんというか、オスのリビドーがオレの中から消え去っている感じ?

 前世の記憶はともかく感性が六歳女児になったのかも。

「マコトのことは私が洗ってあげるね」

「私もマコトを洗うのです」

「にゃ?」

 オレは耳の天辺から尻尾の先まで洗われた。


「着替えを用意したから洗濯物は全部出すにゃん」

 パンツとTシャツとスウェットだ。

「洗濯物を全部出したら大変なことになるよね?」

「間違いなく阿鼻叫喚なのです」

「ベルの収納魔法で溜め込んだにゃんね」

「ご明察なのです」

「にゃあ、だったらベルの格納空間から直接受け取って洗濯して返すにゃん」

「それでお願いするのです」

 ベルの格納空間にある大量の洗濯物を直に格納して、修復して同じ場所に再生する。

「もう出来たのですか?」

「洗濯と言うより修復だから早いにゃん」

「新品になってるのです」

「どれどれ私にも見せて、おお、本当に新品になってる!」

 ベルから修復済みの戦闘服を受け取って驚きの声を上げた。

「便利過ぎる魔法なのです」

「オレもそう思うにゃん」

「おお、捨てようと思ってたパンツも新品になってる」

 パンツを翳す。

「そういうのは入れてはダメなのです」

「にゃあ、ベルは一度、格納空間の整理をした方がいいにゃん」

「同感なのです」

「あたしのは、捨てちゃダメだからね」

「ゴミじゃなければ捨てないのです」

「じゃあ安心か」

 ふたりをベッドルームに案内する。

「上で外を眺めながら寝てもいいにゃん、獣を大迫力で見物できるにゃん」

「遠慮するのです」

「私も遠慮する、フカフカのベッドの方がいいし、それに獣は昼間おなかいっぱい見たからもういいよ」

 キャリーがベッドに飛び込んだ。

「わかったにゃん」

「マコトはまだ寝ないのです?」

「オレはもうちょっとやることがあるにゃん、じゃあ、お休みにゃん」


 オレはベッドルームの下に作った工房でテントを作る。

 外観はこっちの世界で見かけるというかギルドの売店で売ってるふたり用のテントを参考にした。

「変に目立たない方がいいにゃんね」

 森の中で使うロッジと違って誰かに見られる可能性がある。

 外側の防御結界は当然として、入口にウォッシュ機能、中は空間拡張の魔法を付与してツインのベッドとシャワーにトイレとキッチンを装備した。

 冷蔵庫には水とジュース。それとハンバーガーの製造機。

 当然、テントも魔法馬と同様に仕舞える仕様だし、中を見られると都合が悪い時は普通のテントを偽装することも可能だ。

 こんな機能満載にするつもりは無かったのだが、作ってる内に熱が入ってしまった。

 キャリーとベルそれぞれに渡すから二つ作った。

 おっとオレのも必要にゃんね。


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