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エピソード2

 意識が覚醒していく。そこは大きな噴水のある広場だった。ここが、さっき説明された巨大船団の中だろう。周りを見てみると、俺以外にもプレイヤーの姿が見えてくる。すると、システムからメッセージがきていた。

 「まずはギルドに向かってください」

 ギルド?へえーそんなのもあるのか。まずは向かってみるか、というか向かわざるを得ないみたいだ。うん、場所がわからん。看板とかってないのか?辺りを見回してみると、看板を見つけることができた。

 「えーと、ギルドの場所は・・・」

あっちか、ギルドのある方向を見てみるとでっかく、ギルドと書いてあったのだ。これに気付かないとは、ゲーマーである俺がなんと単純なミスを!まあいい、そろそろギルドに向かうとしよう。そうして俺はギルドのほうに歩きだした。



 意識が戻ってきた、ここが船の中なのね?噴水に屋台かしら?いろいろあるのね。

 (トゥントン)

 なんだろう何かアナウンスが来たみたい。システムからのメッセージがきているみたいだ。

「まずはギルドに向かってください」

 ギルドねぇどんなところかしら、さっきのエピローグのむさ苦しいおっさん声の人ばっかりだったら嫌ね。

 キョロキョロと周りを見渡すとでっかい文字で、ギルドの文字があった。まぁ分かりやすくていいわね?とりあえず向かうことにした。



 「ギルドへお越しいただき誠にありがとうございます。ギルドでは、チュートリアルの様なものを行っております。チュートリアルをスキップもできますが、どうされますか?」

  見た感じヒューマンと思われるギルドの受付NPCがそう話しかけてくる。さて、チュートリアルか。受けておくか、このゲームは情報が少なすぎて何をするかも全くわかってないしな。それに、たまにこの手のゲームであるパターンとして、チュートリアルをプレイした人のみが貰える特典なんかもあるかも知れないし・・・。



 私より先に来ていた男がギルドのNPCと話しているのを聞いた。ふぅーんチュートリアルね、もちろん受けるに決まってるわ。どんな武器があるのかも知らずにゲームを始めるなんて馬鹿だわ3.2.1今ね



 「「チュートリアル受けさせてもらいま」私も参加するわ!」

 ん?なんだこの女は。いきなり割り込んできて、図々しい。これ、転送された先でこの女と近くにいることになったりするのは正直嫌だな。

 「それでは、チュートリアル専用の仮想空間へと送らせていただきます。」

 

NPCがそう言うと、俺はさっきいたギルドの建物ではないどこか別の空間へととばされていた。周りを見渡してみると、俺以外にもチュートリアルを受けにきたと思われるプレイヤー達が集まっていた。どうやら、あの女はそんなに近くにいるわけでもなかったらしい。



 ここが仮想空間なのね?どんなチュートリアルなのかしらね。そういえばギルドの人が普通の女のひとでよかったわ。



 「よくぞ来てくれたな!冒険者諸君!私は戦闘系クラスのチュートリアルの説明をさせてもらうホークというものだ。」

 いきなり現れたホークとかいう、ワー・ビーストと思われるNPCはそう説明した。とりあえず一つ言いたい。声でけーよ!一瞬耳がおかしくなったかと思っただろうが。どうやら他のプレイヤーも同じようなことを考えていたらしい。耳を押さえているものもちらほら見受けられた。



 げっ・・・出たわねむさ苦しいおっさん・・・。ワー・ビーストなのにホークって笑えるわね♪



二人が考えを巡らせていると、ホークが説明を始めた。

 「まずは、メニューを開いてくれ!そこから装備品のページにいってもらいたい。」

 俺はメニューを開き、装備品のページを開いた。どうやら、武器を3つ所持しているみたいだ。「ソード」「ハンドガン」「ロッド」この3つか。



 へぇ、この3つなんだ。なんか微妙。どれも名前が単純すぎる武器ね、つまらないわ。



 「君たちはそれぞれ、三種類の武器を所持しているはずだ。その中から好きなものを選んで装備してみてくれ!」

 さて、何を装備するか・・・。とりあえずはソードかな。そう考えて、ソードを装備してみた。周りのプレイヤーも武器を装備し終えたらしい。



 私は近接をしたいんだけどね。まわりがソード多いみたいだから敢えてロッドにしようかしらねっと。



 「冒険者諸君!無事に武器を装備できたみたいだな。さて、チュートリアルを受けてくれたみなにわしからの餞別じゃ!アイテムのページを開いてみてくれ!」

 ホークの正直うるさい声がまた響きわたる。アイテム画面を開く。「連続切りカプセル/ ソード専用技」カプセル?何に使うんだこれ。すると、ホークが説明を始めた。

 「このカプセルを使用することで、武器ごとに設定されている技を使うことができるようになるぞ!ただ、技は普通に攻撃するよりも強力なものであるため、技の使用後はクールタイムが発生するので注意が必要だ。それでは、技を覚えてみてくれ!」

 俺は開きっぱなしにしていたアイテム画面から、「連続切りカプセル/ソード専用技」を使った。するとウィンドウが出てきた。



 イラッ。だからむさ苦しいから。でもアイテムをくれるなんていいやつじゃない。「ヒーリングカプセル/ロッド専用技」カプセルって・・・なに?飲み込むの?笑



 「『連続切り』を使えるようになりました」

 これで技が使えるようになったのか。にしても、技なんてどうやってだすんだ?周りのプレイヤーたちも、どうするかわからず困惑しているようだった。



 なるほどね。カプセルを使用すると(トゥントン)

 「『ヒーリング』を使えるようになりました。」

 ふぅーん。



 「みな、技を覚えたみたいだな。今覚えた技は、君たちが最初に装備した武器専用のものとなっている。技は、対応した武器でしか出せないから注意が必要だぞ。それでは、技をだしてみるか!技の出し方は、二種類ある。一つは、技の名前を言葉にすること。もう一つは、使いたい技を強く頭で念じることだ。最初のうちは、言葉にだしたほうが技は使いやすいと思うぞ!それでは、技を出してみてくれ。」

 ちょっとわくわくしてきたぞ!技を出したら、どんな感じなのかとかすっごく気になる。さて、連続切り・・・連続切り・・・頭で念じるが一向に技が出ない。技名を言葉にするとか正直恥ずかしいんだがやるしかないのか・・・。

 「連続切りっっっ!!」

 俺が悩んでいると、近くからからそう叫ぶ声がきこえた。声のしたほうに目を向けると、技をだしたプレイヤーの剣が閃いたと思うと、目では追い切れないほどの速さの連続切りが行われていた。技を出したプレイヤー以外は、沸き立っていた。そのあと、技を発動したプレイヤー以外がみな技名を叫びだしている。かくいう俺もその一人であった。



 うわっ、さっきの男の人「とか」連続切り!とか叫んでるんだけど?恥ずかしくないのかしら?頭で念じればいいって言ってたじゃないの。

 私は念じて出すわよ!「ヒーリング」

緑のエフェクトが玲花の回りをつつんだ。

できるものね。にやり。ところでロッドを持っている人、電気見たいの出してるみたいだけどどうしてかしら?



 「みな、無事に技を使うことができたようだな。技を覚えるためのカプセルは、クエストでの入手、モンスターからのドロップ、プレイヤー間での売買などである。それと、ある条件を満たすことで、自分オリジナルの技カプセルをつくることもできるぞ!以上でチュートリアルを終了するぞ。非戦闘系のクラスの説明は、ギルドに担当のものがいるのでそちらにきいてくれたまえ!」

それでは、ギルドへと転送するぞ。ホークがそう言うと、こちらの空間に来た時と同じ感覚が感じられた。どうやらギルドに戻ってきたみたいだ。


誤字、脱字などあれば感想まで。


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