表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

「突然ですが、あなたの惑星は滅亡を迎えました。」

「は?」


目が覚めたと思ったら一番に言われる言葉がこれか。白に薄く青が混ざったような色の毛髪の少女の突拍子のない発言に、慎は思わず間抜けな声を出してしまった。


「………あれ?もしかして通じてないですか?アルギヌの言葉はマスターしたと思ったんですけれど…」


少女が右手で頭をポリポリと掻く仕草を見せた。人のそれと違って、指が4本に見える。爪はなく、手袋を嵌めているのかと見間違うほどに滑らかな蒼白い手。いや、嵌めているのか?手首に薄く線がある気がする。


「いや、聞こえたし意味はわかるよ。アルギヌとやらの意味と状況が理解できないだけで。」

「あっ、本当ですか、良かったです!では続けますね!」

「何も良くないが。おい、話し聞けおい」


慎の言葉は無視して少女は駆け出す。スカートから覗いたその脚も4本以上有ったように見えた。慎の右手側にある布…カーテンだろうか?そちらの方に少女が駆け寄ると、それを開いた。丸い窓が露になって、その先は漆黒に見えたが、目を凝らして漸く林檎大の青い球体を見た。見覚えがある。ところどころ赤く染まっているようにも見えるが、間違いない。間違えるわけがない。


「どうです、美しいでしょう!あなたの星ですよ!」


本日二度目の「は?」が口から出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ