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第3話 おい大丈夫か? そこにいるハイオークは任せろ

 とりあえず俺は依頼をこなすために王都の外に出る。


 そして歩いて1時間ほどすると森にたどり着いた。


 この森は魔物が多く出没しており、そこそこの冒険者じゃないと入れない。

 

 俺は森の中を歩き、オークを探す。


 オークは豚のような顔を持つ魔物で、2足歩行で歩くのが特徴だ。


 力は強く、武器や防具を使う知能もあるため、初心者には少し難しい相手であると言えよう。


 しかし俺はS級冒険者だ、オークなんて何匹も倒してきた。


 だから俺は余裕の表情で森の中を歩く。


 すると早速1匹目のオークが俺の前に立ちはだかる。

 

 この森にはオークが2種類いて、片方は普通のオークでもう片方はハイオークと呼ばれる上位種のオークだ。


 ハイオークは普通の個体よりも一回り大きく、力も強い。


 今回俺の前に現れたのは普通のオークだ。

 

 俺は詠唱の準備をしていると、オークが棍棒を持って俺に襲いかかってくる。


 俺はそれをひらりと躱し、オークの頭に軽く暗黒の魔法弾を発射する。


 するとオークの頭部は破裂し、辺りに血が飛び散った。


 俺はそれを見て少し気分が落ちてしまった。

 

 「あんまし強くねえし、暗黒魔法を使うまでもないな」

 

 俺はそう呟いてオークの死体から出てくる魔石を回収する。


 魔石を回収した後はオークの死体は放置しておいた。

 

 そうして俺は森の中で他のオークを探していると、誰かの話し声が聞こえてきた。

 

 冒険者か?


 俺は声が聞こえる場所に近づいていく。


 するとそこにはハイオークと一人の冒険者が戦っており、苦戦を強いられている様子だった。


 これは……助けないといけないか?


  しかもそこにいるのは女だ、俺はパーティー内でしか、女とコミュニケーションを取ったことがないので、少し緊張してしまう。


 しかしハイオークに襲われてる、ならば助けないといけないだろう。

 

 「おい大丈夫か? そこにいるハイオークは任せろ」

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