第17話 最高の仲間
「それでは祭りについて説明しますね。数週間後に王国南部で試合が行われます、そこで1位になると国家直属の冒険者として認められます」
「試合とは何日間行われるのですか?」
「開催期間は一日です、魔物を討伐した数、またはランクによってポイントが加算されます、討伐数は水晶玉に表示されますね」
「ポイントで競い合うって訳ね……」
水晶玉に討伐数が表示、恐らく王国が開発した魔道具なんだろう。
俺が考え事をしているとリアンが口を開く。
「祭りの参加者はどのくらいいるんですか?」
確かに、それは気になるところだ。
すると受付嬢は資料を見ながら口を開く。
「王国東部を代表しているS級冒険者、『サターン』ですね」
「ま、まじかよ……」
「『サターン』ってのはアランが前いたパーティーじゃないかしら?」
「そうだ、あいつらもこの大会に出るのか」
「良い機会じゃないアラン、あなたを追放した奴らに黒星をつけてやりなさい」
そう言ってリアンが俺に笑いかける。
「そうですよアランさん! ボコボコにしちゃいましょう!」
「ふん、アランを追放した馬鹿を見てみたいのかしら」
メロディアやティナも俺に声援を送ってくれた。
以前はあいつらを憎んでいたが、今では彼らに感謝しているくらいだ。
俺は今、こうして最高の仲間に囲まれている。
追放されたおかげでこのパーティーに入れたんだ。
「俺もあの時の屈辱を晴らしてやらないとな。それに、俺が抜けた状態であいつらがどれだけ強くなったのか見てみたいしな」
俺はそう言って拳を握りしめる。
「それでは数週間後、王国南部の都『モール』に集合してください」
「分かりました」
そうして俺達は祭りへのエントリーをしてもらい、ギルドから出る。
「それじゃあ屋敷に戻るわよ!」
「ああ、帰ろう」
そう言って俺は皆と共に屋敷に戻るのであった。
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