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10.オリジンゲーム・トリプル勝負!!

 

 ――さぁさぁ皆様お立ち会い、いよいよゲームウォーリアーの肝心要、ゲームバトルのお時間がやってきました!


 外伝だからって会話だけで話を進めると思ったら大間違い、ゲームが無ければゲームウォーリアーじゃない。と言うわけで、今回は一気に3本連続勝負!


 ではエレメンタルナイツ三人と、シャッフルオールスターズ五人で織りなすゲームバトル、行ってみましょう!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ――先ずは、広大なる惑星の東に位置する山々にて高度200メートルの渓谷『シルフ・ウィンドバレー』にて。

 標高高い山の頂上に設置した長方形魔法陣ボードを前にゲームを挑もうとするは、天野


「……なる程ね。魔法陣のボード、それにただでさえ風が吹き荒れる渓谷でエアホッケーか」

「スケールデカくて結構すけど、これ絶対下見たら終わる奴やん……」


 風の谷でエアホッケーとは、おそらく登山家かパラグライダー経験者しか出来そうにない無謀なゲームになりそうですが……ここはゲームの概念をも超越した異世界・オリジンゲームワールド。

 もっと言えば、風の精霊シルフを守護に持つゲーム戦士が、風に揺られてフワフワ浮かんでゲームするなんて事も珍しくない。ねぇシルヴィーさん?


「まぁね〜。私は飛べるけど、貴方達は普通一般人のゲーム戦士だから足場に余裕ある山探すのに苦労したわ。まぁとにかく楽しみましょう♪」


 浮かれる様子から、彼女も久方とゲームをしていなかったのか。若しくは槍一郎と倭刀のような異邦のゲーム戦士と戦える事で血が騒いでいるのでしょうか。



「……はい、エアホッケーに必要な『マレット』と『パック』だよ!」


 その時、シルヴィーの魔法力で魔法陣ボードの中央からプラスチック円盤『パック』と、槍一郎らにパックを打ち返す器具『マレット』が出現。このマレットを使ってパックを打ち返し、相手サイドボードの奥にあるゴールに入れれば得点が入る。


「……ん、君のマレットは?」


 槍一郎が気付いたように、シルヴィー側にパックを打ち返す『マレット』は無かった。


「あ、いーのいーの! 私使()()()()()()!」


「何……?」


 これもゲームの常識を覆すポイントの一つ。シルヴィーはマレット無しでどうやってパックを返すか、そこも重視で見届けて下さい。間もなくゲーム開始です!


 ――――――――PLAY GAME――――――――


 ☆オリジンゲーム①☆

【リアルエアホッケー】

 ・ジャンル:アーケードゲーム

 ・プレイヤーレベル:50


 ルール

 ①ボードは長辺方向中央から自陣と相手陣の2つに分けられている。

 ②台の両端にはゴールとなる穴が開いており、相手側のゴールにパックが入ると自軍の得点となる。

 ③自軍内でしかパックを打ち返せず、マレット以外の素手などでパックに触れてはいけない。


 ☆6点先取でゲーム勝利!

 ――――――――――――――――――――


 ルール説明を見るなり、なんの変哲も無いエアホッケーだが、ここは仮想空間ではなく風吹きまくるリアルな谷。そこでエアホッケーをするとどうなるか、見物ですね〜!



 それではシルヴィーさん、槍一郎さん&倭刀さん! ――――準備は出来たかッッ!?


「「「ゲーム、スタートッッッ!!!」」」


 谷に吹き荒れる風は気の向くままに弱くなったり強くなったり。その中で上昇気流に乗り中央のパックが気まぐれにシルヴィーの陣へと寄ってきたチャンスパック。


 しかし、シルヴィーに打ち返すマレットは無い。ではどうやってパックを返すのか?


「答えは、こうやるのッッ!!」


 シルヴィーの右手が天を仰ぎ、ラケットの素振りの構えで寄ってくるパック目掛けて振りかぶった次の瞬間!


 ―――ゴォォォォォォッッッ!!


「!!!」


 刹那に二人に襲いかかった突風一閃、その勢いに乗ってパックも滑らかに高速スライダーゴールに進むかと思いきや、槍一郎の瞬発力によってガードに成功。

 だが……またしてもシルヴィーの陣にパックが戻って追撃のチャンスパック。――――そして!


「シルフ流・遊奥義! 【フウジンスマッシャー】!!」


 シルヴィーは追い風を右手に集積させて、その圧力を全てパックへの攻撃に打ち込む! シュートボール顔負けの変化打ちに槍一郎ら為す術もなく……


 ―――シュコンッ!


 〔シルヴィー 1―0 槍一郎&倭刀〕


 先制点を取られてしまった!


「……す、すっげぇ豪速――!!」

「あのシルヴィーって人、風の力そのものでパックを打ち返すのか。シルフとは言ったものだ……!」


 片や並外れた威力に圧倒し、片やその実力に感心する倭刀と槍一郎。1対2の勝負でマレットも無い分ハンデがデカいと思っていた彼らも、今はハンデを貰っていたのは自分の方だと気付いたようだ。



 ……だが、こういった常識破りなゲームを行っていたのは彼らだけではなかった!


 ▶▶▶ NEXT▽


 ―――ディープブルーの深海、ウンディーネ・マリンに放り込まれた穂香とレミ。

 プロジェクトマッピングのスクリーンとタッチパッドでのパズル勝負にて暗雲が立ち込めていた……!



「な、何よこれ……!?」


「何でパズルの面が、()()してるのですか……?!」


 この情景に我々も目を疑った。

 何と下に落ちる筈のパズルに水が注ぎ込まれ、それに飲まれたパズルの面が落ちるどころかプカプカと浮き上がってるではないか! これではゲームが成り立たない、そしてその様相を見ていたウンディーネの加護を持つゲーム戦士、ディーナはニヤリと笑う。



 ―――更に……



「うわあああああああああ!!!!」


 薄暗い樹海に陽の光差し込み、そこに集落を立ててゲームの戦場と化した『ノームさんの愉快な森』。

 その様子は天変地異でも起こったかのように、大地は抉れて木々も倒れて足場が悪い。


 そんな中でパワー自慢の豪樹が吹っ飛ばされた。皮肉にも老人であり、ノームの加護を持つゲーム戦士・ノムさんによって。



 一体シャッフルオールスターズをここまで翻弄させた、エレメンタルナイツの本領は如何なるものでありましょうか!? 残り二つのゲームも紹介しつつ、その詳細は次回にてお届けしましょう!


 ――本日のゲーム、これまでッッ!!



 ▶▶▶ TO BE CONTINUED...▽

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