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1.君は、ゲーム・ウォーリアーを見たか!?

――ウェルカム トゥ ゲームワールド!

究極のゲームサーガ・GAMEWORLD ONLINEシリーズへようこそ!!


この物語は、近未来の現実世界と世界最大級の電脳異世界『ゲームワールドオンライン』を繋いで、白熱のゲームバトルを繰り広げるプレイヤー『ゲーム戦士』を主役とした壮大なる群像劇、ゲーム好きな読者は寄っといで物語なのです!


今回は史上初の特別編、外伝となりますが初めて読む方も本編から来た方も遠慮無く読めますので、面白かったら是非皆にも広めて下さいね。


この作品の語り部はこの私、シルクハット被って釈台掲げて、講談気分で物語を進めさせて頂きますMr.G 《ミスター・ジー》がお送り致します! では早速、張り切って参りましょう!! ――――ではッッ!!!


オープン・ザ・ゲート!!!



【GAME WARRIOR・EX STAGE1】

▶▶▶ NOW LORDING...CONNECT!▽

 

 ――ここは大阪府大阪市。都会の喧騒と関西ならではの温情溢れる人々の交流にごった返す賑やかな街並み。


 梅田駅を始めとする多機能型ステーション、商店街やら電気店等が立ち並ぶ梅田周辺において一際目立つアミューズメント施設が。

 名は【ギャラクシー】、日本有数のゲームをメインにした6階層の大型娯楽施設。


 その建物の壮大さと、ゲームと聞けば飛んで来る好奇心に誘われて中を覗けば、鳴り渡るはゲーム筐体の特有のサラウンドミュージックのオンパレード。思わず耳を塞ぐ程の大音響もゲーセンならではの風景。



 ……でも流石に賑やかすぎますね。一旦離れて自販機やらテーブル、挙げ句にマッサージチェアまでも置いてある休憩エリアで移動しましょと寄るならば。



「…………平和だねぇ」



 遠目で筐体を眺めながら、紙カップに注がれたコーラをストロー越しに飲み、黄昏れくつろぐ青髪と眼鏡の男子。名前は【天野槍一郎(あまのそういちろう)】。

 今回の話に関わる登場人物であるこの方の近くに、私もちょいとお邪魔しちゃ――――



 ドォォォオオオオン!!!!!



 どぉぉおお?!!っと爆音と衝撃にびっくらこいた私Mr.G。なんぞやかと周りを見回せば……



『アクションカード、【火の玉(ファイアボール)】!!』


「ぅ熱っツ!!!!」


 野球ボール並みの大きさの火の玉が今をときめく高校男子に直撃! 大変だ店内で火遊びしてる輩がいまーーす!!……と思いきや、その炎は仮想体験で良く再現されるホログラフィ。


 〔桐山剣 HP500→300〕


「てんめっ、調子乗んなよボケェ!」


「へへへ〜、どうよ剣さんよぉ! 俺の《ダークフォース・ドラゴン》相手にビビってんとちゃいまっかぁ!?」



 字だけで見れば血気盛んな男子高校生の喧嘩。しかし情景をよく見れば二人共、ハイテクなブレスレットを装備しカードを引き抜いてはブレスにスキャンしたらば、ヴァーチャルな効果演出が流れている。

 ツーブロックヘアに金髪のヤンキーな男子、【池谷倭刀(いけたにやまと)】の横に並ぶ()()()()()も恐らくこれで呼んだのだろう。


 喧嘩でなくてゲームであり、仮想であってリアルっぽい。そんなカードゲームは何かと問うなれば。



 ―――超次元VRカードバトル【AMAZING(アメイジング)】!!


 カードを召喚するのに使うブレスレット『カードスキャンブレス』によって、小規模なVR(仮想空間)を展開する事で、カードとリアルファイトが融合した白熱のカードバトルが出来る最先端ゲーム。


 この『超次元ゲーム時代』において、今ダントツでプレイ人口の多いゲームなのだ!


「剣くーん! 頑張って〜♪」

倭刀(やまと)も最後まで油断しちゃ駄目よ!」


 そんな二人を応援するギャラリーはどっちを取っても可愛いでまかり通る女の子達。

 天真爛漫なミディアムヘアの【河合(かわい)みのり】と端正な容貌の長い金髪の【大森穂香(おおもりほのか)】。


 さて話しがてらに登場人物のご紹介も終えて振り返れば池谷倭刀の対戦相手、この物語の主人公格! 黒いウルフヘアーに鋭い眼光の二枚目高校男子、【桐山剣(きりやまつるぎ)】はゲームが劣勢にも関わらず不敵に笑う。



「……へへっ倭刀くんよ、浮かれてる所水挿して悪いんだがな、俺の()()()を出す前に勝ち誇るにゃまだ早すぎると思うぜ!」

「あ……?」


 すると彼は突如、グッと拳を胸に込めながら力を溜める仕草をし始めたらあら不思議!



 ―――彼の胸元から、赤い波動と中から剣の形をした思念の塊らしきものが浮き上がってるではありませんか!!



 この物語におけるゲームに挑むプレイヤー達は、なんの因果かゲームの中で勝利するために発揮する()()()()()()を持っていた。



「――『Player(プレイヤー) Ability(アビリティ) Soul(ソウル)』、【PAS(パス)】発動!! 『エース・スラッシュ』!!!」


『PAS』、これ即ちゲームに勝ちたいという気持ちが共鳴した()()()を象徴とする異能力である!!


 ◎――――――――――――――――――◎

 ・PAS【ロングソード】確認。

 PASスキル【エーススラッシュ】発動!

 デッキから好きなカードを1枚ドローする!!

 ◎――――――――――――――――――◎


 《CARD DRAW(カードドロー)


「ッッッしゃああああ!!!!」


 気合一発ブレスからビュッと風を切り、弧を描くようにカードを引き抜く姿は居合抜きか。まるで()()のような振る舞いでフォームを決めれば、刹那にカードを装填する!


『ユニットカード、【サラ・チャンドレイユ】!!』


 ブレスによるカード詠唱、程無くしてVRビジョンによって実体化したユニット(配下)の姿を見るや……

 (ほむら)の熱気が周囲に漂い、烈火の赤で煌めくビキニアーマーにサラリとたなびく赤毛のミディアム。そして……


(やっぱ私に顔付き似てるんだよね)


 何の因果か河合みのりに瓜二つ。

 それはともあれ炎の精霊・サラマンダーの力を宿すユニット、《サラ・チャンドレイユ》の召喚だ!


「早速サラの召喚時効果発動! 『火神業炎波(サラマンダーフレイム)』!!」


 此の時遅く彼の時早く、召喚と同時にサラの頭上にサッカーボール並の火炎玉が浮かび、それをサラが念じれば前から発射しあっという間に火の海。倭刀の《ダークフォース・ドラゴン》諸共撃破した!


「げっ、ヤベェ黒龍が……!」


 倭刀の切り札であった黒龍が、丸焼きのバーベキューにされては彼には武器も手札のカードも無く丸腰状態。


「よっしゃトドメやサラ! 『火神紅蓮弾(サラマンダーブラスト)!!』」


 隙を見せた相手に情け無用の攻撃司令、サラ・チャンドレイユが発火させ生み出した無数の火炎弾がマシンガンのように一斉砲火で倭刀に命中!


 〔池谷倭刀 HP500→0 KNOCKOUT!〕


「ちっきしょ〜! また負けた〜〜!!」


 倭刀の体力を示す“HP”はゼロ! よってこの勝負、切り札を呼び起こす真っ赤な剣の魂を持った男、桐山剣の大勝利!!



「どーだ倭刀! この【切り札騎士(エースナイト)】の俺に敵うと思うなよ!!」



 ――――物語の時は『超次元ゲーム時代』。

 現実と電脳世界が共有しあい、人類が皆ゲームに夢中になっていった、遠からずもしかしたら近い未来なのかもしれない時代。



 その間に未知のゲームに挑む者達は、極限の力を超える為に進化し、燃える魂の限り戦いゲームに挑む戦士となった!



 ――人々は彼等を【ゲーム・ウォーリアー】と呼ぶ……!!




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