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とある日のニュース

 ある日のことだ。とある登山グループが*****山に登っていると、手招きをする単独の見知らぬ登山者がいたという。その登山者はふらふらと上へと登っていったので、グループはなんだなんだとあとを追った。

 しかしその登山者はグループの目の前でフッと消えた。みんなで驚いていると、一人のメンバーが声をあげる。

 近くの岩肌の隙間に、白骨があったからだ。警察の調査により、その白骨は十数年前に行方不明になっていた登山者の滑落死体だったそうだ。白骨は無事遺族のもとに戻り、埋葬された。

 きっとあれは白骨死体の幽霊だろうと、みんな考えた。


*****


 そういうネットニュースを見たとき、正直ほっとした。そう、あの幽霊は滑落した死体の幽霊、それでいい。

 ただ、ニュースを見て物見遊山で訪れた観光客から、いまだに幽霊の目撃情報が出てくるという。ネットではもしや近くに別の死体があるのでは?と邪推するやつもいる。

 このまま、ただの怪談であって欲しい。あれは登山中に不幸にも滑落した幽霊、それでいい。

 だから……遺体があった近くの、幽霊が消えた場所のすぐ下を掘り返さないで欲しい。多分そこにあるのが、自分がこの前埋めた、幽霊本人の死体なのだろうから。

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