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三つ子

 私たちは三つ子だ。


 顔もそっくりで、同じ日に生まれて、ずっと三人一緒に生きてきた。

 幼稚園も小学校も中学校も高校も同じ。ずっとずっと、三人一緒だ。お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんも、三つ子が生まれてビックリしたって言ってた。

 だから私たちは三つ子なのだ。間違いないのだ。

 幼稚園の写真に二人までしか写ってなくても、昔描いた家族の絵がお父さんとお母さんと子供二人だけだったとしても。

 残ってた小さいときの服が二人分しかなくても。押し入れにしまいこんでいたランドセルが2つしかなくても。

 だって、だって三人ともここにいるし、記憶の中では私たちはずっと三つ子だ。家族もそう言っている。


 今日、押し入れの掃除をした。

 小学校のときの教科書が丸ごと束になっているのを見つけた。そこにあったのは、二束だけ。たった二人分。

 ……私たちは三つ子なのだ。そうに決まっている。

 そうでなかったら、誰が……………………。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何が起きてるのかもよくわからないあたりとにかく不気味
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