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霊感少女の些細な悩み

 私には霊感がある。

 幽霊、お化け、妖怪。私にはなんでも視える。みんなは私のことを頭がおかしいって言うけれど、視えるものは視えるのだからしょうがない。


 そう公言しているので、そのことに関していろいろ言ってくる人はいる。高校生にもなってそんな子供っぽいこと言うのをやめなさいとか、逆に、実は私にも視えるの、とか。

「視える視えないとかはいいから、私にはそういうことを一切言わないで」

 従姉妹は私にそう言ってきた。怖がりだからだ。

「も~~~ダメなの。ホラーとか、お化けとか、怪談とか、子供用のやつでもダメ!」

「絵本とかでも?」

「ダメダメダメ! も~~~、なんでみんな怖いのわざわざ見たり読んだりするのかわかんない!」

「じゃあ、普段どんなジャンルの本を読むの?」

「んーーー、そうだねぇ。歴史ものとか、古典とか。あ、古典でも怖いのはお断りだから」

「そういえば、古い物っていうか、アンティーク系好きだよね」

「うん! だってロマン感じるじゃん! ほらこの本につけてる革のブックカバーとかさ、年期入ってるでしょ? 掘り出し物で……」

 従姉妹は、鞄から取り出した本につけている革のカバーについて楽しそうに語っている。先日アンティークショップで購入したそうだ。

 それは人の皮で作られた物だと伝えるべきか否か、それが今の私の悩みなのだ。




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