表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
使命の槍と宿命の刀  作者: 里見レイ
開戦
2/153

再会した少女

登場人物の説明ってややこしいので、細かく分けて投稿します。

腕不足を顕著に表しますが、すみません。


・前回のあらすじ

突如目が覚めたらそこは戦国。主人公井田秀介はなぜか「長政」と呼ばれていた。

 井田秀介は公立高校3年で戦国研究会会長。近いうちに会長を引退し、受験勉強に専念する予定だった。


 しかし、彼は今、とんでもないことに巻き込まれている。


 目が覚めたら、自分は戦国大名、浅井長政として周囲から認識されており、しかも出陣直前だ。

 自分を「長政」と呼んだ中年の男性はおそらく父の浅井久政。彼から「義景殿を救う」という言葉がでたことを踏まえると、長政の義兄、「織田信長」と戦うか何かだろう。

 

 ここまでは、冷静にさえなれば戦国マニア秀介にとっては朝飯前である。問題はここがどのような空間で、今がいつの扱いなのかということだ。

 まず、本物か仮想現実かもはっきりしていない。

 まさか周りに聞くわけにもいかない。頭を抱える秀介。そこに。


「先輩! こっちです!」


 思いっきり首根っこを捕まれ、ズルズルと後方の垂れ幕の外へと連れ出される。そのまま数秒引きずられ、人気のないところで止まった。


「井田先輩、ですよね?」


連行犯がこちらを振り向いて話しかけてくる。秀介は、その人物に見覚えがあった。


「あ、ああ。中山か?」


「はい。そうです」


 そう言ってその少女、中山優姫は微笑む。


 優姫は秀介の戦国研究会の次期会長である。黒のウェーブ髪の眼鏡っ子、世話好きな良き後輩である。

 

「お前が笑顔になるなんて、珍しいな。まあ、この暴力性は相変わらずのようだが」


 自分のぼさぼさ髪をいじりながら皮肉な笑みをする秀介。


「先輩! 今の状況分かってますか!?」


いつものしかめっ面をして怒鳴る優姫。


「えーと、ここが戦国時代か何かで、この空間では何故か俺が浅井長政として認識されているということぐらい。これは本当に戦国時代なのか?」


「そのようですよ。タイムスリップしてしまったみたいで」


「じゃあ、どうして俺は浅井長政として認識されてるんだ? 姿は変わってないのだぞ!」


「分かりません。ただ、先輩だけではないですよ。私は長政の家臣、磯野員昌として認識されています。彼らの立場で召喚されたか何かでしょうか。どうやら、見た目も性別も関係ないようです」


「なるほどなぁ。で、いまいつ? ここどこ?」


「私は昨日からこの状況なので分かります。今は西暦1570年、ここは金ヶ崎付近の浅井軍の野営陣です」


「......金ヶ崎の退き口かぁ」


溜息をつく秀介。どうやら本当にタイムリープをしてしまい、本物の戦国で戦わなければならないようだ。



姫武将って、小説ではよくある話ですよね。というわけで、後輩ちゃんの登場でした。

(追記:実はこの優姫ってキャラ、実際の後輩をモデルに作りました。しかし、百数十話進めていくにつれモデル以上に乙女させちゃって疑問を抱いている2020年9月です。)

次は後輩君出して戦始めます。

よろしくお願いします。

お手数でなければ、ブックマークと評価の程宜しくお願いします。

里見レイ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ