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使命の槍と宿命の刀  作者: 里見レイ
終局 急
135/153

竜牙の再戦

最近、ブックマークや評価を頂ける機会が前より増えて嬉しい限りです。少しずつで良いのでレベル上げに励みます。

・前回までのあらすじ

泣きじゃくる優姫と冷徹な秀介、珍しく言葉を濁す歩に喜びと後悔の板挟みとなった叶。そして、茶々子の想い。それらが入り混じる中超長槍使いが再び、そしてこの戦国を知って帰ってきた。

 それは、時を遡る事一週間ほど前。竜牙が陸の攻撃により自身の槍に突き刺された場面となる。


(このまま俺は死んでしまうのかよ! 果里奈の仇も討てずに狂った果里奈の彼氏に殺されて!)


 彼は心の中で叫んだ。この戦国のことを何も知れずに何もできずに退場してしまう事に悔しさしかなかった。


(こんなの、認められねえよ!!!)


 これが、竜牙の頭の中で響いた最期の言葉。の、はずだった。


(なら、もう一度戦ってみるか? その結果、さらにあんたが苦しむとしても)


 聞こえてくる、何かを見つけて喜ぶかのような少女の声が。


(......死ぬよりは、何倍もましだ)


 これが、刹那に竜牙の浮かべた言葉だ。


(ふっ、あんたならそう言うと思ってたぞ。タフさで私に対抗できるのは、恐らくあんただけだからな)


 直後、瞼を閉じているはずの竜牙の目の前に青い光が現れる。



「......ようこそ、私の永遠のお人形。人生を三周しても余る位の苦痛と快感を、これから愉しんでいこうか?」


 そして、そこにはお団子髪の少女が座っていた。


「う......ここは。ってか、貴様は何者なんだよ? 死んだはずの俺を生き返らせるって?」


 少女の目の前に立つ竜牙は、まず定番の質問をする。


「私? 強いて言うならこの戦国を作った人ってことかな。パパの我儘で始まったプロジェクトにちゃっかり乗っかっているって感じ」


「ったく。訳分からねえじゃねえか。まず、戦国を作ったっていうのをちゃんと説明してくれないと何も納得できないぜ」


 未だに己が生きていることに困惑しつつも、彼は話を進めて行こうとする。


「そうねえ。これは実際に私の考えていることを読み込んで貰うのが一番早いな。どちらにしろ、遊び続けるには必要な行為ではあったし......」


 そう言って、少女は飛び跳ねる勢いで起き上がる。そのまま軽い足取りで竜牙の真正面へと迫る。


「じゃ、試練を受けてもらうぞ。ここでやられるような奴ではないと分かっているが、油断しないでくれよ」


 そのまま少女は竜牙の胸元に......ではなく唇に特攻した。


「!!?」


 生き返ったばかりの心臓が停止する勢いで、竜牙の心拍数は上がっていく。


(さて、こっからは特殊な通信を使うぞ。あんたが受ける試験、それは私の圧倒的なこの情報量で精神を壊さないようにすることだ。その全てを理解し、私の足元くらいには来いよ?)


(ちっ。何もかも無茶苦茶だな此畜生!)


 その思考を最後に、竜牙の全エネルギーが一点に対応を始めた。約二年の量を数分に圧縮された時間は常人ではパンク案件だ。しかし、そこで見せるのがこの男。


(......俺は、根性だけは、誰にも負けねえんだよ!!!)


 その叫びは、一人の戦士の出した答え。一度退場した男の修羅の戦国への再参戦への宣言だった。


「......ふう。ようこそ、私たちの世界へ。最終的に遊ぶ相手は私だが、その前に存分に準備運動でもして貰おうか?」


「......ったく。暫く付き合ってやるよ。このふざけた遊びってのをな」


 二度目の宣戦布告の相手、それは己以外の全てである。

ごめんなさい。竜牙の扱いに関してはこの作品を書き始めた時から行き当たりばったりです。あと、何故こんな脇役にあんな場面をっと思うかもしれませんが、桜庭丸との一種の対比を表現したかったんです。これに関しての感想は、随時受け付けております。ぶっちゃけ、私も正解が分からないです。

お手数でなければ、ブックマークと評価の程宜しくお願します。

里見レイ

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