表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
使命の槍と宿命の刀  作者: 里見レイ
開戦
1/153

召喚されし、青少年

戦国は、昔から大好きで、「将軍」というあだ名をつけられることもありました。

史実とか逸話とか新説とか、聞きかじったことも多い話も織り交ぜながら、あくまで真面目な作品にしていきたいです。

初の作品で、至らぬ点が多くなると思いますが、出来るだけマメに更新出来るよう、身を粉にしていきたいと思います。

 生暖かい風が頬をなぞり、微かなざわめきが耳をくすぐる。まどろみの中、五感が少しずつ解放されていき、定められた名を呼ばれ、遂に彼は目を覚ます......



「長政!」

 

その野太い声に反応し、若い男は閉じていた瞳を開け、意識を取り戻す。


「こ、ここは......?」


 男は辺りを見渡す。白い垂れ幕、黒い軽率な鎧武者たち、そして風にたなびく無数の旗。男はそこに描かれている家紋に見覚えがあった。


「三つ盛亀甲に花菱、浅井?」


「何を当たり前のことを言って居る? まさか一族の旗を忘れたのではあるまいな、息子よ」


 野太い声の持ち主の中年男性が、座っているその若い男を怪訝そうに見つめながら声をかける。


「ち、父上?」


「変な夢でも見たのか?お前がこの世に生を受けて二十数年、我がお前の父でないことなかったわ」


「......」


「まもなく出陣じゃ。義景殿のため、士気を上げる話を頼むぞ」


 そう言って、中年男性は垂れ幕の外へと出て行った。



 残された男、井田秀介は、ただただ茫然としていた。これは、誰かのいたずらなのだろうか。

 確かめるべく、まずは自分の身なりを確認。

 明らかに戦闘用の武者鎧を身に着けている。重さもきちんとあるし、質感は金属そのものだ。

 次に周りの物を調べる。

 旗は布の手触りがするし、地面は乾いた土の感触。

 これにより、少なくとも自分の頭は本物だと認識していることを理解する。


「えーと、どういうこと?」


 考えられる可能性は二つ。

 一つ目は仮想現実、二つ目は時間転移によりやってきた本物の戦国時代。

 これだけでは、判断材料はまだ少ない。

 ただ、どちらにせよ、すぐに元の生活に戻れないような気はしていた。


 そう、それがすべての始まり。名もなき功績を遺すはずだった男の、修羅の道を辿った物語である。

少し短かった気がします。ただ、これから次々にキャラが出てくるので少し押さえました。

どこで完結させるか、まだ全く考えていない作品なので、尻切れトンボにならないようにだけ

頑張ります。

読んでくださって感謝申し上げます。ありがとうございました。

お手数でなければ、ブックマークと評価の程宜しくお願いします。

里見レイ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ