#8 英雄の気持ち
本日1本目
まだ風邪が少しつらいです。
後書きにて、質問があります。
「いやはや、正直あなた様の力をなめておりました。なんと、ここまでお強いとは」
「いやいや、僕はまだまだだよ。しかも勝てたのは僕だけの力じゃない。この武器たちのおかげ」
「本当に、いい性格をしていますな。ラルム殿は」
「そんなんじゃないよ、武器にだって命が宿ってる。だから、僕1人で戦ったわけじゃないんだ」
その言葉の後、心なしか武器たちが光った気がする。
これで僕も少しは認められたのかな?
『こんなものではあ奴らは満足せんぞ。なんせ、その時代の勇者、英雄たちの装備だからな。だが、今回でかなり信頼を得たのは間違いない。精進するのじゃぞ』
「はい! 先生!」
街に帰るべくしばらく歩いているとき、ふと気になったので、聞いてみた。
「ねえ、君の名前は何なの?バハムートとしか名乗っていないから、分かんないよ」
「ああ、失礼、私の名はガルムと言います。これからもよろしくお願いしますね。ラルム殿。」
「うん、よろしく、ガルム。後、その体って小さくできないの?街のみんなが怖がっちゃうからどうにかできない?」
「ああ、そんなことでしたか、では、少し待っててくだされ。「変身」!」
ガルムがそう言うと、周りに白い煙が立ち上がり、白髪の老人が出てきた。いかにも屋敷の執事です!って感じの服装だ。これなら大丈夫だろう。
「ありがとう、ガルム。凄いね、こんなこともできるなんて。」
「ありがとうございます。こんなことは、「反転」もちのあなたにならすぐできますよ。だけど、やり方は、自分で見つけてくださいね」
「分かりました! 頑張りますね!」
そんなことをしているうちに、城壁の前までついた。先ほどの門番に話しかけられた。
「おい! ドラゴンはどうなった?」
「もう大丈夫です。僕が倒したので」
「若いのに凄いな! だがまだ町人が怯えているから、一声、宣言してやってくれ。ドラゴンは我が倒した! ってな!」
「そんな! 恥ずかしいですよ!」
「いや、こんなこと英雄はたやすくやってのけるぞ。な、我々の英雄さん?」
「ぐっ」
なんなんだ、この門番。初対面なのに僕のことをとてもよくわかってる。
「しょうがないなぁ! やりますよ!」
「いいぞ! その意気だ!」
と言い僕は城壁のてっぺんに上がる。
「みなさん! 聞いてください!」
僕がそう言うと町の人たちは一斉にこっちを向いた。
「おいまて、」
「あの子はあのお方の、、、」
そんな声が聞こえるが、ラルムは全く聴いていない。そして、ラルムは高らかとは言えない宣言を言い放った。
「この街を害する邪悪な龍は僕が退治しました! だからみなさん! もう大丈夫です!」
そう言い終わると、町から城壁を壊すんじゃないかと、思うくらいの歓声が聞こえた。
「うおぉぉ!!!!!!」
「ありがとう!」
「ドラゴンを倒してくれてありがとう!」
「さすがはあのお方の子だ!」
すごい、うれしい感情が胸の中にたくさん入り込んでくる。本当に英雄になったみたいだ。
すると、町のほうから何かが駆け上がってくるのがわかる。ヲルだ。
「ラルムぅ!!! 心配したんだからね! 急にいなくなってどれだけ心配したと思うの!」
「ごめんごめん! これからは気を付けるよ。だけどヲルも、僕が戦ってる間に皆の避難をしてくれてたんだよね。ありがとう」
「ふん! まぁ! 今回はこのくらいにしておいてあげるわ! 次から気を付けるのよ!」
「うん、ごめん、ヲル」
「おい! 今度はあの人の娘だ! いったいどうなってる!」
「凄い! あの人たちの子供に同時に会えるなんて!」
そんなことを2人は完全に聞き逃していた。
この時の2人はまだ知らない。
ラルムの父親は、先代の英雄、ジークだと言うことを。
そして、ヲルの父親は世界最強の剣聖だということも。
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「陛下、かの「反転」スキル持ちのものが、先代でも破れなかった。バハムートを破った模様です」
「む! それは本当か! それほどの「反転」の純度が高いものが現れるとは。ということは、今度復活する。アイツもそれほどな力を持って復活すると言うことか!」
「はい。おそらくは」
「この世界が滅びる。なんて起きないように、早めにあの少年を仕上げておいたほうがよさそうだな。スル例の試練を用意しろ」
「分かりました。陛下」
ラルムに再び脅威が迫っているということは今の時点ではだれも気づくことができないのであった。
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少し短いですが、勘弁してください(泣)
あ、あと質問なんですが、章の入れ方ってどうすればいいんですかね?
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