#6 町を観光する
本日1本目
今日は5本投稿します。
コツコツと階段を下りていく。
こんなに豪華な宿だ、きっと食事も豪華に違いない。
という期待を持ちつつ宿の1階にある食堂に着いた。
「ラルム! 遅いじゃない!」
楽しみでもっと早くから来てたのか、ヲルがそんなことを言う。
「ごめんごめん。ちょっと手間取っちゃってさ」
「まあいいわ。そんなことより、早く食べましょう!」
「うん、そうだね、ヲル。早く食べよう」
ちなみに食堂も、とてもきれいで、
豪華だった。
白を基調とした豪華なデザインだ。絵画や観葉植物などもたくさん置かれて、気品を保っている。
お、食事が運ばれてきたようだ。
「お待たせいたしました。前菜のテム草のサラダでございます。味付けはご自由にどうぞ」
最初に運ばれてきたのは、なかなか見つからないことで有名なテム草のサラダだ。僕は、そのサラダを、口元へ運ぶ。
うん!とてもうまい。草だけでこんなにも深い味わいが生まれるなんて、思ってもいなかった。
僕たちはそのおいしさから、何もしゃべらず、黙々とサラダを食べ終わった。
次に出てきたのは、黄金色のスープだった。
「お待たせいたしました。ロル鳥のスープでございます」
次に出てきたのは、またもや高級食材。なかなか外に出ないので捕まえることができない、ロル鳥のスープだ。そのスープを、少し冷ましてから口に運ぶ。
うまっ!何これ!僕が前まで食べてきてスープは何だったの?と思えるくらいおいしいスープを夢中で吸う。これも同じようにすぐ食べ終わってしまった。
「お待たせいたしました。本日のメインであるアカリ鯛の塩焼きでございます。少し骨があるので、お気をつけてお食べください」
ついに出てきた。今回のメインディッシュであるアカリ鯛の塩焼きだ。メインは何が出るかはわかってなかったけど、まさか、明かりにを好んで生息するため、めったに取れることのない、アカリ鯛がメインに出るとは思ってもいなかった。
ヲルも、相当驚いているようだ。
僕は、鯛の骨をきれいに取り除き、真っ白な身を口に運ぶ。
あ、やばい、これ、涙が出てくる。ほんとに、この世のものとは思えない味わいだ。
僕が感動している間、ヲルはまだ魚の骨と戦っていた。
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僕は、そのあと部屋に戻った。だけど馬車の疲れがたまっているのか、すぐ寝てしまった。
目を覚ましたら、時間は朝の6時を回っていた。
僕は散歩ついでにこの街を観光しようと宿を出た。
まだ6時だって言うのに、町は活気であふれていた。
屋台がたくさん並び。その屋台から物を買う人がたくさんいた。僕も、その一つの焼き鳥屋さんに並んだ。
「いらっしゃい! 何本いるか?」
「ええと、4本ください。あ、あと質問なんですが」
「ん? なんだ?」
「この辺に評判のいい武器屋と逆の、悪い武器屋はありますか?」
「いいほうはこの大通りをまっすぐ行くと付く、武器や、ロッテル、が良いぞ。
うーん、すまん。悪い武器屋は知らんな。すまない。はい!焼き鳥4本だ!サービスで1本おまけしといてやるよ。これからもこの店をごひいきにな!」
「ありがとうございます! この街に来たときは、また買いに来ますね!」
「おうよ! またな!」
すごくいい人だったな。また絶対に来よう。
そう思いながら僕は武器屋に歩き始めた。
こんな日々が、続けばいいな。
「た、大変だぁ! ドラゴンが出たぞぉ!」
そんな妄想は、一瞬で破られることとなる。
ここまで見てくださり、ありがとうございます!
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次回は初の戦闘回になります。
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