#3 旅立ち
本日2本目。
「うーん、朝か?」
ラルムは目を覚ます。今日は王都に旅立つ日だ。
僕はベットから飛び起きると、これまで「反転」した武器、防具たちを一式装備してリビングまで下りて行った。
「あら、おはよう、ラルム」
「おはよう、母さん」
リビングに行くと母さんが大きいバックの荷造りをしていた。
「母さん、これは何?」
「これはラルムの荷物よ。王都に行くために必要なものが全部そろっているわ。ちょっと重いけど、頑張ってね」
「うん、ありがとう、母さん。」
「さあ、もうすぐ馬車が来るわよ。外に行きましょう」
「うん、母さん」
と言って、重たい荷物を持って外に出た。
馬車が止まるのは街はずれのほうだ。速く行こう。
「ラルム、王都でもその「反転」スキルのことはみんなに言っちゃだめよ」
「分かってるよ、母さん」
「おーい! ラルムー!」
声が聞こえる、ヲルの声だ。
「あ、ヲル、おはよう」
「ヲルちゃん、久しぶりだねぇ。元気だった?」
「はい! ラルムのおかげでとっても!」
「そうかい、それは良かったね、ラルムは鈍いからね。しっかりアピールするんだよ」
「はい! おばさん!」
「ん? 僕が鈍いってどういうこと? ヲル?」
「何でもないわ! 速く行きましょう。あ、それとラルム、今回私もラルムと一緒に王都に行くことになったからよろしく! もちろんお父さんには許可はもらっているわ!」
「は、はあ。まあ、ヲルなら全然いいけど気を付けていこうね」
「もちろんよ。さ、ついたわよ」
町はずれにある集合馬車の待合場に着いた。村のみんなが祝福してくれている。
「ラルムー! がんばれよー!」
「向こうでもしっかりねー!」
「ヲルちゃんも頑張ってー!」
たくさんの祝福に僕は泣きそうになった。ヲルも一緒のようだ。
「おう! ちょっと、ラルム、いいか?」
「なに? おじさん?」
「ラルム、お前にはこの剣を受け取ってほしいんだ」
そういうと、おじさんはカバンから1個の箱を出して見せてきた。
中には光を帯びた神々しい片手剣が入っていた。
「この剣は先代の英雄が使っていた片手剣だ。どうだ?お前にはピッタリだろ?」
「え?! そんな貴重なもの、いただけませんよ、だって、、先代英雄様が使っていたのは、全ての武器の中で最強とまで謳われるアポロン・ブレイドですよ?!」
「かまわない、昨日のお礼だ、受け取ってくれ」
ちなみにアポロン・ブレイドのステータスはこんな感じだ。
太陽神剣アポロン・ブレイド
武器レベル 238
世界を統べる女神が、時をわたる勇者に託したもの。
邪悪なものから身を守る効果がある。
攻撃 100000
武器ランク X
僕は武器を受け取る。この世のものとは思えないほどのずっしりとした感覚がある。
「ありがとう! おじさん!僕は絶対英雄になって帰ってくるよ!」
「おう! がんばれよ!」
そうこうしていると馬車がやってきた。
乗り込もうとすると
「ラルム、このお守りを持って行きなさい。きっとあなたの助けになるはずよ」
「ありがとう、母さん! 大事にするね!」
「うん。じゃあね。ラルム」
「バイバイ、母さん」
そう言って僕は馬車に飛び乗った。
さあ、馬車の旅の始まりだ。
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武器は毎回ちまちまと紹介していきたいと思います。