#13 やり直し
本日2本目
後1、2本あげます。
誘拐犯を追いかけて入ったところは、1本の大きな通路だった。
おそらく誰かの魔法がかかっているであろう通路だ。
どうやら見たようだと誘拐犯は2人のようだ。
「へ! 誰か来たと思えばまだ子供じゃねぇか! 若いガキは言い値で売れる。ついでにこいつも捕まえていこうぜ!」
誘拐犯の左側が言った。
うん、左はもうだめだな。救いようがない。
うん?だけど右のほうの目はまだ盗賊であることを認めていない。まだこっちの明るい道に戻してやることが可能だ。
右のほうも最初は僕を捕まえるのをためらっていたが、背に腹は代えられないのか、襲い掛かってきた。
「どうやら自首する気はないようだね。じゃあこっちも行くよ神威解h『ちょっと待つのだラルム」
「うわ! びっくりした! カリス、どうかした?」
『今までのお主の力は道具に頼ってきたにすぎない。このままいくと武器を取り上げられた時、お主は何もできずに敗北する。幸いこの2人はかなりの手練れのようだ。いい修行になる。武器は普通の武器、スキルも使用禁止でやってみろ』
カリスさん、それはさすがに鬼畜ってもんじゃありませんかねー?
まぁ、いいそれは僕も思ってたことだ。
「うん、そうだね、やってみるよ」
といい僕は武器屋で買った普通の武器を取り出す。
防具も大体全部外した。
「何をやってるかしらねぇが、とっとと終わらせてもらう! 「闘気解放」!」
「はぁ、坊主、すまんな。「闘気解放」」
やはり2人ともかなりの手練れのようだ。「闘気解放」はそのまんま自分の体の中に宿る闘気を開放させるスキルだ。しかしこれは、神殿から授かるスキルではなく、長い修行の末に獲得ができるスキルなはず。おそらく2人はこの仕事以前には荒仕事をやっていたのだろう。
早速2人が左右別々に襲い掛かってきた。
右が拘束。
左が本命という感じだ。
僕は何とか右側の拘束を振り切り、左の攻撃を止める。
「へぇ! なかなかやるな! 坊主!」
「ありがとうございます。ではこちらからも行きます!」
僕は左側のほうめがけて襲い掛かった。
右側は一瞬判断が遅れたが、左のサポートに向かった。
でも僕はそのすきを見逃さない。
僕は今持てる限りの敏捷値で、相手の懐に潜り腹にパンチを決めた。
かなり上がった筋力値で入れた一本はかなり効いたのか、男は大きく後ろにのけぞる。
だが、さすがベテラン。すぐに起き上がる。
「この俺に一本入れるとは、、、お前、かなりの手練れだな」
男の顔がおちゃらけた物から敵を見る目に変わった。
本気で、来る!そう思った頃はもう遅かった。
男はその場から一瞬で姿を消し、僕の目の前にいた。
殴られそうになるのを盾で防御して、僕と男は、大きく後ろに下がる。
くそ、これはかなりやばい。スキルが使えないのがこんなにも厳しいものなんて。
でも僕は負けない。右の男の目の奥にある、温かい心を信じて。
僕は、大きくそれに向かって飛んだ。
目標の男はどんどん近づいていく。
そして僕は、飛んだ力を利用して、男の顔に、思い切りパンチを入れた。
「ぐ、! すいません、イルマルシア様、、、、、、」
そう言い男は倒れた。
僕の勝利だ。
ん?もう1人いるのになぜ勝利かって?
今にわかるさ。
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なんなんだこの子は。
拳だけでアルマスを倒しちまった。
俺は少しの無念を感じながら口を開く。
「坊主。次は俺が相手だ」
「、、、、、」
坊主は何も動かない。
俺は坊主の目の前に言ってパンチをっ!
「なぜ殴らないのです? 僕は動きませんよ?」
「無理だ。俺には無理だ。こんなこと」
俺の汚職にまみれた右手は、子供も殴る力さえ残っていないのだ。
もし、もしできるのなら、やり直したい。できるのならば。
「あなた。人生をやり直す気はありませんか?」
「へ?」
帰ってきたのはとんでもない答えだった。
困惑していると、坊主はどこからともなく1本の杖を取り出した。
「この杖はクロノス・ギルスというんですけど時間を司る力を持っています。あなたが望むのなら、本来の10倍の時間で子供から人生をやり直せます。そして、巻き戻したときに、記憶は消えますが、自分が変えたいと思う運命以外は変わりません。なくなった記憶は15歳の時に思い出せます。思い出したときには、僕を助けに来てください。もう一度聞きます。人生をやり直す気はありませんか?」
「あぁ。その話が本当ならよろしく頼みたい。俺に、人生をやり直させてくれ」
この坊主のことだ。本当にできるに違いない。
「そして、記憶を思い出した暁には、あんたを助けに行く。絶対だ」
「分かりました。では行きますよ。「巻き戻し」!」
坊主がそんなことを言うと、当たりが真っ白に包まれる。
今度こそ、今度こそ後悔しないように生きよう。
この優しい少年のためにも、、、
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「大丈夫?自分で立てる?」
「はい。大丈夫です。このたびは私のことを助けてくれて、ありがとn、、、ありがとうございます。
私は、アインシュピーラ・ホールド・ミリスといいます」
この子、王族なの?!と思ったが、あえて気にせずに、
「このくらいお安い御用だよ。それよりけがはない?」
「は、はい、大丈夫です」
「そう、ならよかった。」
なぜか王女様は顔を赤くして黙ってしまった。僕何か悪いことした?
『お主も罪な男よのぉ』
カリスが何か言ってるけど、何を言ってるかわからない。
僕はこの後、ミリス様を王城に送り届けて、ギルドへと向かった。
このやり直した男の子供時代は、本作の人気が、ある程度出たら書こうと思います。
人気がないと番外編でも何でもなくなるので。(笑)
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
良ければブクマ、評価お願いします。
至らぬ点がありましたら、感想にて、ご指摘、アドバイスをお願いします。
人気がほしい(飢)
頑張ります(笑)




