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04.待ち合わせは俺次第!!

待ち合わせには時間と場所をちゃんと決めましょう。


【祝】ブックマーク10件超えました!!

ありがとうございます!

あいつには直接話しておいたので、合流し次第森に行く手はずになっている。

具体的な時間を合わせられなかったのが痛いが。

待ち合わせにリアル時間で10分遅れてもゲーム内では40分すぎることになる。

まぁあいつ家に帰り次第ログインしてるらしいので、問題はないだろう。

まつとしてもゲーム内時間通りだし、俺が待つことはないだろ。



待ち合わせ場所は、武器屋だ。

ついでに、武器について教えてもらうことになっている。

杖についてたあのスキルが気になるからな。

他にもついてる杖が売ってるなら欲しい。

武器を作ったりできるようだし、何かしらの方法で自分で作れたりするだろうが・・・。


取り敢えず、平原から街に移動する。

門番さんに軽く挨拶をしつつ、街に戻ってきた。

さて、武器屋ってどっちだろうな。

適当に歩いてりゃつくか。



周りの建物を見ながら歩いていると、結構空き家が目立つ。

そういえば、NPCが歩いてたりあんまり見ねぇな。

何かしら役割のあるNPCしかいないのだろうか?

雑談するしかないような、通りかかりさんとか他のゲームでよく見かけるがこのゲームだとあまりいないらしい。いないこともないだろうけど。


お、細道発見!

ちょっと行ってみるか。



へぇ、こっちの方だと人が少ないけど素材屋さんとかあるんだな。

八百屋さんっぽいけど・・・。商店街みたいだな。

洋風の街並みで商店街ってどうなんだろ・・・いや、かってな偏見か。

大体そんなもんだよな。うん。



何度か細道を通りながら商店街を満喫していると、大通りに出た。

あれ?門番さんがいる。軽く挨拶をして、また武器屋探しを続ける。

細道はダメだな。もっと広いとこ行くか。

やたらと開けた道があったのでそっちに行ってみると、どうやら畑エリアらしい。

壁の中に畑を作るものなのか?モンスターの被害があることを考えたら外に作ると何か問題があるのかもしれない。

畑の入り口のところで、畑で取れたと思われる薬草などが売られていた。


「へぇ・・・ここで薬草とか栽培したら、外まで取りに行くより効率良さそうだな」

まっ、そうはいっても元になる薬草取りに行かなきゃだけど。


入り口に農家さんっぽいNPCがいたので話しかけてみるか。

「ちょっといいか?」

「んぁ?ワシに何かようかい?」

「ここの畑は誰でも借りられるのか?」

「あぁあんさんPLかい?一区間を一日で1000マネーで借りられるよ。借りるかい?」

マネーはゲームマネーの単位だ。そのまんまでわかりやすい・・・のか?

「あぁ・・・今はちょっと準備が整ってないから又の機会に借りさせてもらうよ」

「そうかいそうかい。まだまだ借りるPLさんがいなくて寂しくてねぇ。おまえさんが借りに来るのを楽しみにしているよ」


そこそこいい値段するなぁ。

俺のプレイ時間は、ゲーム時間で言えば4日に1日。3日は栽培できない。

放置中も育つだろうけど、できれば畑を全部使いたいな。

リアル時間で一日借りるのに4000マネーかかる。


となると、結構な数の薬草が必要になる。

1畑で50は薬草が埋められるらしい。

薬草1つあたり100マネーで売らないと利益出すのは難しい。

最低でも80マネーは必要だろう。

薬草が4日で成長するならだが。

流石にゲーム内だし早いよな?


「じいさん、ちょっと聞きたいことあるんだけど・・・」

「あぁおまえさんかい。どうしたんだい?」

「薬草を育てるとしたらどのぐらいかかるのかが知りたくて」

「そうさね・・・薬草の種からなら、おおよそ2日もあれば育つだろうね。薬草を埋めて種になるまでは2日かかるから、薬草の数を増やすなら4日もあれば大丈夫だよ。」

「そうか、ありがと。じいさん」


薬草を植えておけば、成長し続けて種になるようだ。

そのまま置いとけば種から薬草が出て来るようだ。

水とかやらないとダメだよな?数日放置してても大丈夫なのだろうか・・・。

ゲームなのを考えたらゲーム内の毎日に世話をするのはまず無理だしまぁ大丈夫だろ。

薬草の育つペースもリアル時間に合わせてるっぽいし。



おっと、武器屋探さなきゃな、ちょっと畑のこと考えすぎてた。

畑エリアにはないらしい。

畑のじいさんにお別れをして、また武器屋を探しに行く。



適当に歩いているとまた、門番さんにあった。

今日は門番さんによく合う日だな。

軽く挨拶をして、武器屋を探しに行く。



やたらと大きな建物が見える。

何やら剣と杖をかち合わせたようなオブジェクトが建物についているので、きっと武器屋だろう。

少し駆け足でその建物が見える方向に進む。

裏路地などを抜けて近道したところ割と早くつくことが出来た。

待ち合わせには少し遅くなったがまぁこの程度なら問題無いだろう。

俺は大きな建物に入る。



中も結構広い。

受付に向かうPLが結構多い。

あれ?どこにも武器も防具も売っている様子がない。

なんだろうなここ。


PL達を観察していると、巨大な看板のようなものを見た後受付に行って何かを話している。

看板を俺も確認してみると、「チッポの肉求む!」「キラーアントを狩れ!」「薬草採取ツアー」「店番求む」「魔術の訓練」などなど、どうやらクエストボードというものらしい。

と、すると、ここは武器屋ではなくギルドか。

クエストというNPCからの依頼をPLが解決することでストーリーが進行する。

特別な条件をクリアしないとメインストーリーに関するクエストは発生しないと公式から発表もあったが。

このメインストーリーは、誰かが進行すると全体的に進行する形式らしいので割りとメインストーリーを目指してるPLが多いらしい。

おそらく片っ端からクエストを受けているんだろうなぁ。

俺はストーリーに興味ないし、クエストは納品系以外はあまり興味はない。


おっと、流石に時間がやばいな。

さっさとギルド?を出ると一人のPLに声をかけられた。

「そこのにーちゃん、もしかして迷子か?」

迷子?そんな子どもは見当たらないが・・・



「あんたやっあんたっ!!さっきからずーときょろきょろどっか探してはったやろ。」

「なっ」


イキナリ迷子扱いとはなんて失礼なやつだ。

確かにこの数時間街なかをさまよっていたが・・・。


「ワイの勘違いならええけど・・・門番のNPCが心配しとったで?」

門番さん・・・ちょっとキュンっとしてしまった。


「武器屋を・・・探してて・・・その・・・場所がわからず・・・」

「武器屋!? まじか、あんた・・・それはちょっと予想外やったわ」

くっ恥ずかしい・・・



「まぁええわ。武器屋やったら連れてったるからついてきー」

「ほんとかっ!?」

「何で嘘つかなあかんねん!」

「おまえ・・・いいやつだな・・・」

「え、何?今ので好感度上昇かいな。あんさん、ちょろいなぁ・・・」


「あ、でも知らない人についてったらダメだっt」

「こどもかっ!」

「あぁやっぱ突っ込んでくれるんだな」

「あんさんがわざとボケたのか、マジなのかちょっと判断付かへんねんけど・・・」

「あ、俺のPC名はゲインだ。関西弁のあんたはなんて言うんだ?」

「ワイはトルースいうねん。よろしゅーなゲイン」

「おぅ。じゃぁさっそく武器屋行くかっ!」

「まちぃそっちは逆やあっちやあっち!おとなしゅーついてきー!」








「ほれついたで」

「え、ついたって・・・門番さんいるし、ここって門だよな?」

「いやいや、その門番さんのすぐ後ろの店みんかいな!ボケとんのかマジなのかどっちなん!?」

「え・・・あ!!」

「うわっ。マジやったんかいな」



こうして俺は無事待ち合わせ場所の武器屋にたどり着いた。

ちょっと日が傾きだしてるが、待ち合わせの時間も決めてないし問題・・・ないよな?

主人公は方向音痴です。通称迷子。これからよく出るので覚えましょう。


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