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03.チッポの相手は俺次第!!

主人公が迷子にならない・・・不思議・・・。

とは言え、おそらく最弱モンスターであるチッポ相手だからこんなまごついてていいが、まともなモンスター相手に、呪文を書いている時間があるかどうか・・・。

せめてレベルを上げて強くなってからか、もう少し戦闘になれないと厳しいだろう。



大丈夫だ。俺は割り切れる。

多少可愛いモンスターで敵意がなさそうだからって、倒せるさ。・・・ぐぬぅ。


そういえば、杖にも【マジックショット1】があったな。

あれはどう使うのだろうか。

スキルを持っていなくても使えるというものなのか、それとも杖で呪文を書いて使うのだろうか。

今度は杖を前に出してスキル名を唱えてみる。

「【マジックショット】」


説明が出ると思った矢先に普通に杖先から、魔力弾?が飛び出した。

MPはきっちり【マジックショット1】の消費分10が減っている。

もう一度と、スキル名を唱えるが、


<クールタイム中です。5秒後に解除されます。>

とログが出た。

どうやらマジックショットはクールタイム10秒で使えるスキルらしい。


10秒以内にあの呪文を書いたらスキルにもクールタイムがあるのか、武器だからクールタイムがあるのか確認できそうだが・・・微妙に10秒ぐらいかかるからなぁ・・・。



ともあれ、回避行動しながら攻撃ができないと思っていたが、杖を使えば呪文を書かずに魔術スキルが使えるようだ。

武器ごとに魔術スキルが設定されているのだろうか・・・。

ナイフや長剣にはスキルがついていなかった。

杖の特権なのか?



杖二刀流とかどうだろうか。

いや、もう杖をたくさん背負って・・・うーん、どれ使うか迷って集中できなさそうだな。

杖以外のアクセサリとかにも魔術スキルがついていることを願っとこう。



気を逸らしながら俺は、チッポに杖の先を向けた。

「【マジックショット】」




<Lvが2になりました。成長点2点とCP4を入手しました。>

無抵抗の敵相手にこれは虚しい・・・。

成長点は、MPを増やすために精神力に割り振っておいた。

ついでに心が痛まなくなるといいんだが。



「うわぁぁあっぁぁ俺には無理だァァァァ。ゴメンなチッポー!!」

何やら遠くで、チッポを抱き上げながら走り去るPLがいる。


「まぁ・・・あれも一つのプレイスタイルか・・・」

モンスターの育成もできるはずなので、あのPCは育成ゲームに切り替えるだろう・・・。


「チッポ!チッポ!!ちっぽぉぉぉぉーー!!」

何やら枷が外れたのか、一心不乱にチッポにナイフを突き立てるPLがいる・・・



「あれも・・・まぁ一つのプレイスタイルだよ・・・あぁはなりたくないけど・・・」

あのチッポ狩りのPLが近づいた時だけチッポは一目散に逃げる。

他のPLには自分から近づくのに・・・あの危機感知能力の無いと思われたチッポですら恐怖するとは・・・。

お前ら他のPLからも逃げろやっ!!




後4匹ほどチッポを倒した俺は、Lv3になっていた。

ゴメンなチッポ・・・。

MND(精神力)に2点つぎ込んでおいた。


少しMP量が気になってきた。

元々150あったMPは今では200まで増えている。

だが、一回のマジックショットでMPが10減る。

残りMPは130ほどになっていた。


MPの回復量はだいたい50秒ぐらいで1回復するぐらいらしく、1発分回復するには8分近くかかる。

入手したCPは【MP自動回復】スキルのLv上げに使うことにした。

5点使ってLv3まで上げた結果、MPの回復量はだいたい25秒に1回復するようになった。

おおよそ4分でMP10回復する計算だ。

MPの回復量が倍ぐらいになったのは喜んでいいだろう。



このMP回復量なら気にせず使っていいかな?

いいよな。



<レベルが5になりました。成長点2とCP4を入手しました。>

ゴメンなチッポ。

ちょっと慣れてきた。

これはあれだわ、直接剣とかで刺してたらやばかったかもだけど、魔力弾を飛ばして当てるだけだからか、罪の意識は薄れていった。拳銃とかが危ない理由ってこの辺かもね。

魔術スキルって反動とかもあんまりないし。


あれから12匹ほどチッポを光に還すとレベルが5にまで上がっていた。

成長点4点は器用さに入れておこう。

CPは合計で11残っている。

欲しかった知識系のスキルでも取るか。


スキルの習得はどこでも出来るらしく表示画面をいじる時間さえあれば問題ないらしい。

だが、一度入手したスキルは課金なしには削除できないらしくやり直しはあまりやりたくない。

【魔物知識1】と【植物知識1】を習得した。



さっそく、【魔物知識】を使ってみよう。

結局まだ【調合知識】使ってないしね。


「【魔物知識】」

魔物知識1を発動すると、表示画面が出てきて、2匹の魔物の画像と情報が書いてあった。


「えーと、チッポとキラーアント?」

取り敢えずチッポの情報を見てみる。



チッポ・・・基本、人畜無害な魔物で人懐っこい。戦闘能力は低いが数が多い。大量発生した時には一面チッポでうめつくされる。生息地:人里の付近 ドロップ品:「チッポ肉」、「チッポ羽」。


人畜無害・・・それって倒していいのか?

今現在進行形で光に還りまくってるぞ?

あと生息地の人里の付近ってお前ら人の近くにきて狩られて・・・いや、駄目だ。これ以上考えちゃいけない。こいつらは魔物。モンスターだ。おk?



まだあったこと無いけど、このキラーアントってのはどうなんだ?

名前からして殺人蟻って名前出しモンスターモンスターしてそうだが。


キラーアント・・・森の奥や洞窟などに生息している。単体ではさほど強くないが、常に複数で行動しているため注意が必要。 ドロップ品:「キラーアントの鋏」「キラーアントの甲殻」「キラーアントの毒液」


げ、複数で行動している・・・か。

1体多での戦闘は極力避けたい・・・しかも生息地森か・・・。

森には薬草とかのアイテムありそうだし行きたいんだが、一人は危険となると・・・PT組むしか無いか?



一人心当たりはあるが・・・明日に回すか・・・。

あたりは少し暗くなっていた。

ゲーム内でも時間の影響はあり朝昼夜と出現するモンスターも変わるらしい。

チッポ達も森に走っていく。

あいつらキラーアントたちに食われねぇのか・・・いや、一応鳥だろうし蟻に負けねぇ・・・よな?



ゲームない時間は4倍で進んでいるため、ゲーム内での1日はリアルではおおよそ6時間。

俺はゲーム内で1日を目安にプレイをするつもりだ。

と言ってもゲーム内で寝る気はないし、リアルで4時間程度か。

まぁ体感でまる一日遊ぶことになるからログアウト後結構疲れるんだけどな。

なんていうか、精神的に・・・だが。



ログアウトしたらあいつにメール入れておけばいいか。

夕日をバックに森に帰っていくチッポ達を見送った後、ログアウトした。

「ちっぽー!!大好きだぁ−」

「ちっぽ!!狩る!!ちっぽぉぉぉ!!」


彼らはそのうち出てきます。



▼PC名:ゲイン

▼Lv5

▼才能:【器用貧乏】

▼スキル:(CP9)

【生命力1】【魔力1】【MP自動回復3】

【マジックショット1】【ヒール1】【ゲート1】

【調合1】【採取1】【掲示板1】

【調合知識1】【魔物知識1】【植物知識1】

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