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01.キャラ設定は俺次第!!

––––

————

VRMMOの剣と魔法と才能と

の書き直しです。

読んでくださっていた方々は申し訳ございませんでした。


いろいろ違う部分が多いっていうか、別もんじゃねーかって方も多いと思いますがご容赦ください。



「ようこそ、AMOの世界へ」



ヘットギアというヘルメットのような機械を装着し起動すると、見慣れた天上ではなく真っ暗な場所だった。

いや、目の前のザ・受付っという制服を着た女性の周りだけ明るい。


「お客様にはこれよりキャラメイクをお受けしていただきます。」

目の前の女性は説明役らしい。

そういえば説明書なんてなかったな。


「説明を開始させていただいてもよろしいでしょうか?」

「え、あ・・・よろしく」

俺、ゲームする時大体説明とかスキップするんだが・・・。

スキップって言いづらいよな。うん聞いとこう。


「はい。では、まず最初に私はゲーム内でのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)と同じくAI(じんこうちのう)です。我々NPCは、皆さんPL(プレイヤー)様のサポートや世界観の演出のために存在しております。」

NPCなのか・・・見た目はアバターだし見分けつかないけど、しゃべり方とか聞いてても違和感ないし言われないと運営さんだと思うよなぁ。

全員に説明するなら流石に手が足りないか。


「我々NPCはよりリアルな世界をお客様に提供するために存在しております。そのため、NPCに対するお客様の行動でNPCによるサービスを受けられなくなる可能性がございます。その場合運営側からNPCに対する処罰などは無いためご注意ください。」

「えーと、NPCに攻撃とかしたらモノを売ってもらえなくなるとかそういうことか?」

「その可能性もございます。また、NPCを死亡させた場合や、NPCの所有物を破損させた場合もNPCによる敵対行動が行われる可能性がございます。」

「やっちゃダメってことか?」

「推奨はしませんが、それも一つの遊び方だと運営は認識しております。そのため、運営による処罰行為・・・アカウント停止処分などの対象にはあたりません。」

「悪役プレイもお好きにどうぞってか・・・どういう場合がアカウント停止処分にアタルんだ?」

「データの改変行為や、リアルマネートレード行為、他のPL様のプライバシーの侵害行為などになります。その他の場合は運営側の判断次第となりますが、その場合はPL様に事前にお知らせし、改善が見られない場合に限られます。」

よっぽどのことがない限り好きにプレイしろってか。

絶対面倒なPLいそうだなぁ・・・俺も好きにプレイするけどな。



「以上に了承していただけるのでしたら、スキルの設定に移らせていただきます。よろしいでしょうか?」

「あぁうん。了承する。」

アカウント停止する場合の説明だったのね。

あとはNPC関係の文句言われても対処しねぇよってスタンス・・・これクレーム来るの前提だってことだよな。



「AMOでは、PL様のプレイスタイルにあった特別なスキルを一つ最初に習得させていただいております。このスキルは才能スキルといい、必ずPL様一人につき一つ持っている強力なスキルです。後から変更できず、一つしか入手できないため半ユニークスキルという扱いです。」

へぇ・・・ユニークスキルねぇ。

ユニークスキルっていうと唯一つのそうだな、他に持ってる奴がいないスキルのことを言うよな?

俺のイメージ的にはそうなんだけど。

とはいえ、後追いのPL達が攻略サイトで強いユニークスキルを調べて同じスキルばっかになるんだろうなぁ。



「PL様はプレイスタイルをすでにお決めになっていますか?」

「プレイスタイルかぁ・・・だいたいは決まってる。」

「お教えしていただけますか?」

「その前に、その才能スキルって言うのの表みたいなのは見れないのか?」

ダメもとだが、強いスキルが有ればそれを取れそうなプレイスタイルを言えばいい。


「申し訳ありませんが、才能スキルの数や内容は伏せさせていただいております。PL様のプレイスタイルに合うスキルに関しましてはいくつか提示させていただきます。」

ちっ、ダメか。まぁ他のやつにやられたくなくて聞いただけだしいいけどな。




「俺のプレイスタイルは、金儲けだな。ゲームマネーを増やしたい。」

「お金儲けですか?」

「あぁ、このゲームだとゲームマネーの入手方法はどんな感じなんだ?」

「AMOでは、アイテムを売却することでゲームマネーを入手可能です。また、クエストを達成することで、ゲームマネーを入手できます。」

「モンスター討伐時にはゲームマネーを入手できないのか?」

「一部のモンスターの特別な仕様を除き、通常はモンスターを倒してもゲームマネーは入手できません。」

となると・・・戦闘系より生産系のほうが金は入るか?素材の値段次第か。


「じゃぁアイテムを作ったりするスキルはあるのか?」

「はい、生産系のスキルとして、武器や防具、料理アイテムや魔法アイテム、消耗品など生産可能です。植物アイテムを育てることも可能です。」

「生産アイテムは高く売れるのか?」

「値段につきましてはアイテムによります。生産されたアイテムにはアイテムレベルが存在し、そのレベルによって価値が大きく変わります。」

生産系のほうが金になるな。

素材アイテムも生産素材にしたほうが結果的に高く売れるようだし。


「PL様のプレイスタイルはゲームマネーの収集・・・ゲームマネーの獲得に関わる才能スキルを検索中。ゲームマネーの獲得方法に関する才能スキルを検索中・・・。」

どうやら俺の才能スキルを選ぶのに必要な情報が溜まったらしい。

会話に一区切り打つと受付さんは、何やら遠くを見ている。

地味に怖い。表情豊かだった受付さんが急にマネキンみたいになったのを想像してほしい。


「検索終了しました。PL様にご提示できるスキルはこちらになります。」

受付さんがそういうと、俺の前に表示画面が現れた。

表示画面には、いくつものスキルが並んでいる。




【アイテム収集家】アイテムのドロップ率が上昇する。

【料理人の才覚】料理アイテム生成時にボーナス。

【アイテムボックス】アイテムを収納できる特殊なスキル。*重さ制限無制限。

【PKの才覚】PLを倒した時に得られる経験値、アイテム数、ゲームマネー数にボーナス。

【泥棒の秘技】対象PLのアイテムをランダムに一つ入手する。*装備アイテムは対象外。

【器用貧乏】Lvアップ時に入手CPにボーナス。Lv10スキルを習得できない。

【詐欺師の才覚】偽装スキルの効果にボーナス。

【生産者の才覚】アイテム作成時にボーナス。

【調合師の才覚】薬アイテムの作成時にボーナス。

...その他PK系やアイテム入手系、アイテム作成系・・・




なんていうか・・・対PLっていうか黒そうなスキルが多いな・・・。

そういう手段が一番儲かるってことだろうか。

【泥棒の秘技】とかかなり強いスキルだろうけど、確実に追われる身になるよな。

PK系も却下だ。ゲームマネーを集めたいのは確かだが、手段が限られるんじゃ、ゲームマネー集めなのかPKなのか、やりたいことができなくなる。


【アイテムボックス】とか良いかもしれない。

一度の狩りで入手できるアイテム数が増えるからな。


「このアイテムボックスっていうスキルは元々持ってないのか?持ち物は手持ちになるの?」

「はい。AMOでは、PL様全員にこの袋をお渡ししております。このアイテムには高レベルの【重量緩和】【空間拡張】のスキルが付与されていますので、この装備品にアイテムを収納可能です。アイテムボックスのスキルの中には重量の制限が無いためどんなに重たいものでも収納可能であり、PKされてもアイテムを奪われる心配はございません。」


他のゲームであるアイテムボックスとかは、袋としてあって、それの上位版がアイテムボックス・・・なのか?

ただ、最終的にこの袋アイテムを他にも入手したらアイテムボックスの意義は結構薄まりそうだな。


もう一つ気になってるやつ聞いとくか。

「CPってなんだ?【器用貧乏】ってスキルで入手できるみたいなんだが。」

「CPとはコストポイントです。CPはレベルアップ時に3点入手可能です。このCPを使用することでスキルの入手及びレベルアップを行います。」

「スキルのレベルアップっていうと、CPを使わないとスキルはレベルアップできないのか?」

「はい。通常はスキルのレベルアップにCPを消費します。」

「レベルアップ以外でのCPの入手は可能か?」

「ご提示できるCPの入手方法はレベルアップとイベントなどでの配布のみとなっております。」

言い方が微妙に気になるな。

通常はとか、ご提示できるとか。

自分で探せってことか?


さて、レベルアップ時に3点ずつ入手できるか・・・。

+1点だと4点。約1.3倍。

「スキルの習得にはいくつのCPが必要なんだ?」

「スキルの習得には1点のCPが必要となります。またスキルのレベルアップにはスキルのレベル分のCPが必要となります。Lv1のスキルを習得するにはCP1が必要となり。Lv2に成長させるにはCP2が必要となります。また、スキルの最大レベルは10となっております。」



つまり

Lv10のスキルを入手するには合計でCP55が必要か・・・。

3点ずつ増えるとしたら、CP55を入手するにはLv19分のCPを全部か・・・。

4点ずつならLv14分・・・高レベルになればなるほどこの差は広がるんじゃないか?

5レベル分で20点も余らすことになるからな。Lv1スキルを20個でもいいし、Lv5スキル1個でもいい。

いや、まぁLv10スキル入手出来ないから少し変わってくるけど。



さっきのPK系のような手段が限られるモノは極力避けたい。

それはゲームマネーを集める方法というのがゲームを遊ぶ上で多岐にわたる手段で行えるからだ。

ただモンスターを倒すために強くなるって遊び方はもう飽きたからな。

このスキルなら、レベルが高くなっても使えるし、より多くの手段で遊べそうだな。



「この【器用貧乏】ってスキルにする」

「かしこまりました。PL様の才能スキルを【器用貧乏】に設定しました。次に通常スキルの設定を行います。」

「おっ」

目の前にまた表示画面が現れたが、今度は量が多い。



「ステータスの成長点は30点の割り振り、スキルは初期CP10となっております。ごゆっくりお選びください。」


さて・・・どのスキルにしようかな。



あまり前に出て戦うのは好きじゃない。

そりゃそうだ。

HPガンガン削りながら戦う戦士的な戦い方は消耗品をバカ食いする。


やるなら遠距離攻撃系だよな。

弓矢だと消耗品の矢を使う恐れがある。

と言う考えから、魔法系スキルを探す。

もちろん生産系のスキルも探すけど。



おそらく基本的な魔法スキルであろう【マジックショット】

回復魔法の【ヒール】をLv1で習得。

HPを底上げする【生命力】というスキルをLv1で習得。

MPを底上げする【魔力】というスキルもLv1で習得。

MPの自然回復量を上げる【MP自動回復】をLv1で習得。

長距離転移魔法の【ゲート】をLv1で習得。


と、なんだこれ?

順調にスキルを選んでいた僕の目の前によくわからないスキルがあった。

いや、わかるけど・・・わからないっていうか。




【掲示板】

何このスキル?


「この【掲示板】ってスキルはいったい・・・」

「はい。ゲーム内掲示板に書き込みを行うためのスキルです。レベルが上がると掲示板の立ち上げや詳細設定などが可能になります。」

情報収集を行うとしたら貴重な情報源だが・・・一応Lv1だけでもとっておくか・・・。

てか、ゲーム内掲示板使うのにスキルが必要って・・・。

この分だとギルドとかもスキルで有りそうだな。



気を取り直して

薬を作成する【調合】スキル。

このスキルは一度作った薬を再現するものらしい。

ただ作るだけならなくても作れるそうだ。

俺は売るのが目的だし量が必要なのでLv1で習得。

レベルが低いと再現できる薬の種類に制限があるらしいのでそのうちレベルをあげよう。


あとは、薬の材料になりそうな素材を入手するための、【採取】をLv1で習得。

パッシブスキルで、素材入手時に素材が高品質になるらしい。

これも早めにLvあげたいな。


スキル(CP1)

【生命力Lv1】【魔力Lv1】【MP自動回復Lv1】

【マジックショットLv1】【ヒールLv1】【ゲートLv1】

【調合Lv1】【採取Lv1】【掲示板Lv1】


あと一つ何にするか・・・。

水アイテムを作り出す、【クリエイトウォーター】や、鉱物アイテムを作り出す【クリエイトストーン】もほしい。

だが、レベルを上げれば結構取れそうなんだよなぁ。


ん?また謎なスキルが・・・今度はいろいろあるけど。

「この知識って書いてるスキルはなんなの?」

「はい。〜知識となっているスキルは関連項目を表示するスキルとなっております。例えば植物知識ならば植物系アイテムについての情報を表示画面に表示します。実物が目の前にある場合はスキルがなくてもアイテム説明を見ることが可能です。」

つまり、図鑑みたいなものか?

魔物知識とかは結構有用かもしれない。

前もって何をドロップするのか。どこに生息しているのか、何が弱点なのかは必要な情報だろう。

だが、調合知識とか言うのもほしい。

採取することを考えれば植物知識も欲しいな・・・。

残りのCPは1。どれか一つしか入手できないのが残念だ。

知識がなくとも何とかなりそうな魔物知識や植物知識は後回しにしよう。

未知の領域である調合知識を入手すべきだ。



ステータスの割り振りはMP多めになるように設定しよう。


「CP10分のスキルの設定とステータスの設定終わったよ」

「はい・・・設定を確認しました。もし、ゲーム中に何か知りたいことなどがありましたら関連するNPCにお訊ねください。お疲れ様でした、これよりPL様をゲームサーバに転送します。」



設定が終わりこれでゲームを開始できるらしい。


▼PC名:ゲイン

▼Lv1

▼才能:【器用貧乏】

▼スキル

【生命力1】【魔力1】【MP自動回復1】

【マジックショット1】【ヒール1】【ゲート1】

【調合1】【採取1】【掲示板1】【調合知識1】


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