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Create Dungeon Online  作者: IF
6/12

Part6


昨日深夜3時くらいまで草原に篭ってレベルを上げていた白夜は、レベル8まで成長した。その後ぐっすりと眠り、次の日も12時の少し前にCDOにログインしていた。


「よくよく考えたら、レベル5以上になったんだから森に行けば良かったじゃん・・・。」


旅立ちの森の適正レベルは5。今の自分のレベルは8。なら、前苦戦したガードビートルにも勝てるかも知れない。よし、そうと決まれば森にレッツゴー・・・の前に装備を整えないとな・・・。


今の自分の装備は、レベル1の時に買ったルーキーソードのみ。防具も一切ついてない。よくこのままで戦えたな、と思ったが、所持金が見事にゼロになったという理由があった。

今は一応ドロップアイテムや、コウモリの核といった、プレイヤー相手に売れるかも知れないアイテムがあったので、いくらか装備を新調する予定だ。





「ふう、まあ無いよりマシ程度だけど、いくらかのお金にはなったかな。」


素材をコウモリの核以外全部売った結果、750Sになった。一晩中狩り続けた結果にしては少し寂しい気もするけど、最弱の狩場だった事もあるしな・・・。これくらいが妥当かな。プレイヤー相手に売ったなら、もう少し高く買い取ってくれたかも知れないけど。


750Sで、新しい短剣と一番弱い防具一式を買った。これで残りは75S。十分の一に減ったが、一応装備は強化されたので満足だ。


ブロンズダガー【短剣・武器】

攻撃力+6(斬撃・無属性)

銅製の小型のナイフ。刺す事は勿論、投げナイフとしても使える。


見習い冒険者の鎧 【防具・上半身】

防御力+2

見習い冒険者用の、質の悪い革製の鎧。


見習い冒険者のズボン 【防具・下半身】

防御力+1

見習い冒険者用の、質の悪い革製のズボン。


見習い冒険者の靴 【防具・靴】

防御力+1、敏捷+1

見習い冒険者用の、質の悪い革製の靴。



コウモリの核はどうするかなーと思ったが、悩んだ結果残しておくことにした。

何かに使えるかもしれないし、自分がダンジョンを作った時に使ってもいい。


「これで森にいく準備は整ったな。なら、今度こそ行くか!目標は―死に戻りしない!」


と、白夜は一人意気込みながら旅立ちの森へと歩みを進めた。





旅立ちの森は、最初に白夜が訪れた時よりもプレイヤーが増えていた。

草原でのレベル上げを卒業したプレイヤーだろう。といっても、最初のあの草原の惨状程ではない。所々戦闘の音が聞こえていて、魔法が炸裂する音や何かが弾かれる音が聞こえてきたりした。


「むっ!出たな、ガードビートル!」


森を進む白夜を迎えたのは、かつてボコボコにされた怨敵、ガードビートルだった。

黒光りした甲殻を持ち、赤い目をしたデカいカブトムシのような敵MOBだ。

早速、短剣を振りかざしてガードビートルの頭に振りかざす。

鈍い音がして、ガードビートルのHPが3割ほど削れた。おっ、これなら簡単に倒せる!

以前は、攻撃が全く通らなかったが、レベルが8になっているのと装備を新調したおかげで、攻撃が普通に通るようになっている。これなら、今日からここでレベリングができるな。


甲殻の間に短剣を突き刺し、ガードビートルを倒した。ドロップ品は、昆虫の甲殻・・・ってまんまじゃん。


「だけど、これならサクサク倒せそうだな、よし、覚悟してろよ!」


と声高く叫ぶと、短剣を振り回しながら森を歩き回り、エンカウントした敵MOBを片っ端からボコボコにしていった。ガートビートルの他にも、50センチくらいのデカい蜂の《キラービー》や、これまた大きいイモムシみたいな《ワーム》というMOBがいたが、はっきりってガードビートルの方が強い。この二種は防御力が低い。キラービーなんて、飛んできた所を短剣で斬り落としたし、ワームなんて防御力も低いし、行動もとても遅いのだ。いい的でしかない。


結果、数十分狩ってただけでレベルが上がった。早い早い、後1レベル上がれば念願の10レベル、冒険者の洞窟という名前の、NPCダンジョンに挑戦できるようになる。それと、ダンジョン製作が解禁されるレベルでもある。


「あ、だけどレベル10になっちゃったら初心者ポーションが消えちゃうのか。」


新しい回復アイテムも用意しなくちゃいけない。一応、最初の頃に買った薬草はあるけど、回復量が低いし、第一あれは素材アイテムだ。生産職の人はあれからポーションを作るのだが、そのままでも一応は回復機能はあるがけど、効果は低い。

やることが多すぎるな。でも、とりあえず今は目の前にいる敵を倒すか。

気持ちを切り替えて、新しくエンカウントしたキラービーに向けて剣を振りかざす白夜だった。






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