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プロローグ
プロローグ年
科学に取って代わり魔法が発達し、誰でも気軽に魔法が使えるようになった。
魔法が使えて当たり前ーーーーーそのはずなのに不幸にも使えないやつがいる。
何故なのかははっきりとしていない。
そもそも魔法がどういう原理で発動するのすら分かっていないのだ。
そんなことがどうでもいいからだ。
魔法は便利。一般人にはそれだけでいいのだ。
研究者もわざわざそれも調べようと思わない。
そんな時間があったら新しい魔法の研究でもしているのだろう。
誰もそんなことに興味が無いし、ちょっと前まで誰にでも魔法は扱えると思われていたぐらいだ。
魔法は誰にでも扱える……そう思われていた。
俺、平亮太が生まれるまでは。