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二十八日目ー全てが終わった後で…
センチメンタルな主人公。
新約聖書…
私は全てが終わった後に一人、
パンデモニウムの自室の広すぎるベットに横たわって居た。
疲れも在るし、もう一つはルシファーの事も在る。
「変わったなールシファー…」
あの金髪と琥珀色の瞳はあの時と全く変わらないけど、
そこに纏う雰囲気は別物だった。
私はあの時のイエスの言葉を思い出した、
ほんとに愛しいヒトとのくちづけ…
私に愛しいヒトなんか居るかな…?
いや、愛しいヒトは沢山居る。
何よりも私は私自身に確信をもっていないけれど…
私はきっとその脆弱な私の心を包容してくれる大人なヒトがいいのかもしれない。
私は時を遡り数百億の齢を刻んだけれど、
何一つ成長して居ない。
何も変化して居ない、
どうしたら良いかわからなかったからかな…
そう思って枕に顔を埋めた、
大人なヒト…か、
ミカエルは違うなぁ…
なんかミカエルは少年から青年へ…
やりきれない理不尽への抵抗、
瑞々しさが在るよね。
あのヒトと被さる所が在るかな…
でも…
同んなじ金髪と琥珀でも、
兄、ルシファーは違う。
ミカエルの様な未来への躍動感は無いけど、
どこか…強くて、支えてくれそう…
そう…私にタバコの煙が向かわない様に、私に背中を向けて居た初恋のヒト…
パパ見たい…
でも…
ううん、だからこそ…




