悪魔は蛇を想う
久しぶりのルシファーくんの登場回、
それも題名からもわかると思いますが始めてか久しぶりかのルシファー目線です。
今俺は姿見の前で頭を抱えて居た…
一体どんな服を来て行けば良いのかと…!
それもそのはず…俺は今日、万李殿の焼肉社交界に招待されたのだ…
誰からか…この地獄中で現在最も高名なる女悪魔、
その存在は
地獄が誕生する遥か前にあり、
かつては神の楽園で神と共に暮らして居た存在…
俺にとってもリベリオンの際に力を借りている為にその力の強大は理解しているつもりだ。
その絶対的な力と知恵を保有する女帝…
招待者のリストを見せてもらった処地獄の名だたる有力者達が集められて居た。
誘われたと聞いた時は単純に喜んだけれど、
その連中の名前を見た時には気を引き締めた。
彼らはこの現在の地獄で政権を握る俺さへ蹴落とそうとする連中だ…
おそらくリリスに対しても何なかのアクションを行うつもりなのだろう。
そしてリリスも…
地獄の政治に何か関心が有るのか…?
だとしたら俺に言ってくれれば良いモノを…
はぁ…
俺は鏡の前で弟と同じ金の色の髪をぐしゃりと握った。
二、三本の毛髪がハラリと僕が着て居たワインカラーのスーツに落ちる。
リリスが地獄に帰って来た…
これは単純に喜びたいけれどそうも行かない事は既にわかっている…
リリスはサタンだ…
現在この地獄で最も力有るモノと言っても差し支えないだろう。
つまり…
愛おしい存在と俺は腹の探り合いをする必要が有る…
瞬間、鏡が割れた、
おそらく魔力の暴発によるモノだろう…
俺は一人呟いた…
「チクショウめ…」
☆
BBQ(社交日)当日、
俺たちは万李殿の中央ホールに集められて居た。
地獄の中にある最大の自由空間ー李特別自治区、
ここに彼女の居城…
万李殿が存在する、
今日の社交界はその宮殿で行われる事、そして主サタンに招待される事に意味があった。
この宮殿、パンデモニウムは李達が建てたモノなのだ…
いずれ帰ってくるであろう彼女たちの主人の為に李のリーダー無花果が建設指揮とり完成させたサタンの居城…
これまで多くの地獄の権力者達がその力有る城の秘密を手に入れようと密偵を送り込んで来たが誰一人として帰ってこなかった。
かく言う俺もそのうちの一人だ、
つまり、この宮殿の中は誰一人して知るものがいない。
だが、今日、
その秘密が明かされようとしているのだ…
他成らぬその城主の手によって…
権力者達はこぞって押しかけるだろう。
特に色物好きで有名なアスモデウスⅻ世の事だ、
彼女の美しさや彼女直属の李凛達を見ればすぐさま襲いかかるかもしれない…
そんな事を考えて居るとついに…
彼女が現れた。
記憶にたがわぬその姿は黒曜石の黒…
服装は質素ながらも実用的な飾り気の無いワンピース。
ふと周りを見ると、
多くの物が言葉を失っている様だった…
先程言ったアスモデウスⅻ世などは頬を赤らめてまで居る…
チッ…ライバルが無駄に増えた…
「うん、諸君、よく来ました我が城へ、よっぽど暇なんだね」
彼女の開口一番目の言葉は皮肉だった、
おそらく自分達の存在の揶揄なのだろう…
ここからでも彼女の知恵の得体のしれなさが窺い知れた。
「じゃあ今回はBBQだからね、ちゃんと焼く為のお肉は用意して有るから安心しなさい!じゃあっっっ…イッくよぉー!」
こうして、
彼女の主催のBBQが幕を開けた。
次回はBBQにするかそれを飛ばすか…
なんにも考えてないです。
まぁ、後は終わりに向かって突っ走るだけですかね?




