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二十日目ーいきなりヨブ記丸ツー


新約聖書…


2人の天使しか出てこない旧約聖書に対して、こちらにはより多彩な天使達が搭乗する。


その中でも最も有名なのがカトリック教会からは一度堕天使の刻印を押され、


復権した今なお聖人としての扱いである熾天使だったり智天使だったりな奴、


神の炎の名前を冠するウリエルだろう、


開いた手の平に炎を携えた姿はあまりに有名だと思う。


で、

そのウリエルが…


「ガブリエルが会いたがっています、先輩行きましょう!」


凄まじくうるさい、


「あ、僕はここに…」


お前がとっとと行けば済む話なんだよ!

私の近くとかおらんでええから向こういけ!


ガブリエルちゃんの方へいきゃあ良いだろうが!


「だいたいあんた誰よ!せっかくガブリエルが頑張ったと思ったら横から…」


ぐちぐちぐち、


あ~はいはい、

言いたいことはわかった、


だからあんたもミカエルの耳引っ張って行けば良いからね!


「ミカエル、あんた行きなさい」


このままじゃ拉致があかんよ、


「でも…!」


い、い、か、ら、行かんか!


「…わかったよ」


私の本気を悟ったのか、

渋々ウリエルちゃんと一緒に出て行くミカエル、


よし、

邪魔者はいなく成った。


…さてと、


「だぁれ?さっきからそこで覗いているのは?」


さっきから…

それこそ私が天界に入ってきた時からこの空気、誰かが私の事を監視している空気を感じて居た。


「ばれたか…貴様、何者だ…?」


でてきたのは黒装束に身を包んだ女性の天使らしい、


おい、

ミカエルよ、お前は私がいない内にハーレムを築いたのか?


「先ずは普通、自分から名乗るものよ?」


取り合えずこれは普通の礼儀から、


「く…貴様…私はゾフィエル、土星の天使にしてミカエル様の副官を勤めるもの」


ゾフィエル…

神の密偵を冠する天使…


旧約聖書、創世記に現れる民族指導者ノアの個人教授…


そして、

密偵の名が示す通りその天使の内最も早い翼を活かし堕天使たちの行動を神の軍勢に伝える天界のスパイ…


その『密偵』が私になんの様?


「お前は…何者だ」


ん~?

私は一応聖霊としてここに居るんだけどね?


「私はお前にそっくりな奴を反逆天使の中で見ている…お前は…サタンじゃ無いのか?」


まさかバレるとわね…


「そんな訳無いじゃない、私は反逆天使なんてしらないわ」


よし、

しらをきっとこう。


「そんなはずは無い、お前は確かにあの方の隣に立っていただろう?」


くどいなぁ…


「だれもルシファーの隣になんて…え?」


私が途中でことばを切ったのは他でも無い…


ゾフィエルがしてやったりと言う様な顔をしていた。


「何故お前は反逆天使のリーダーがルシファーだと知っている?」


え?

なんでって、


「我々、一部の上層部を除いて反逆者の王はサタンと成っている…」


私は冷や汗がダラダラ垂れているのが分かる、

こりゃあやばいかんじ?


「なのに…何故?」


なんて誤魔化す⁈

考えろ私の頭!


聖書への暇つぶしの為にページ数がちゃんと合っているかどうか三時間かけて確かめると言う事を思いついた私の頭よ!


「私が一部の上層部の一人だからよ?」


ふっ…

完璧だ、


これで奴も何も言えまい、


「一部の上層部?何だそれは最初からそんな物など存在しないぞ?」


え…?

まさかこれは…


だま…された?


















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