やっとこさ第五日
無理やりです、
長々第六日にいけない。
旧約聖書…
主なる神の教え、
創世記からマラキ書までの言葉、
広くイザヤ書やヨブ記は有名であるが知られて居ないモノも多い。
創世記では神の天地創造から神の民らがヨセフの亡骸がエジプトの地に埋葬為れるまでを描いた、
神とその民への信仰を浸透為せてゆくまでの経歴を多くの民に教えたあらゆる教えの中では欠かせぬ存在。
そして神の子ら…天使達もまた旧約聖書内にて言及為れて居る。
しかし、
それは後々の新約聖書などで現れる多くの天使とは違い僅か3人のみだ。
それらは皆総じて新約聖書内では大きな地位についている。
そして、
その僅か3人の天使…
後世にて最も人気のある天使、
其の名は神に最も近きモノを表す。
此処まで行ったのだ、
そろそろわからないヒトも減っただろう、
しかし私の話しはまだまだ続く。
そして其の天使、
書かれる時は黄金の甲冑にその身を包み、
手には其の主たる神の権威を表す光り輝く一つの剣。
もう片方には公平に罪を裁くための天秤を持つと為れる。
神の見前の四大天使にも最も偉大な七大天使にも数えられる天界のプリンス。
新約聖書ヨハネの黙示録第十二章第七節では終末の時、
其の獅子の如く雄々しき金髪を振り、
楽園にてアダムとイヴをそそのかし、
多くのヒトを堕落の道へ引き込み地獄に封印為れるまでの間ずっとあがき続けた往生際の悪いバカ、
この巨大な龍、すなわち悪魔とか、サタンとか、全世界を惑わす歳老いた古き蛇(私⁈)
との戦いは多くの宗教画に描かれ知る人ぞ知るだろう。
あの忌々しいカトリックな学校で目が腐る程見た。
十字架、マリアちゃん像に続くワースト3だ。
だが、
今私の前に居る其の天使はそんな宗教画に描かれるモノとはだいぶ違う。
身長は170に届く体躯、
細いながらも鍛えられて居る其の肉体は薄い衣から見え隠れしていて何ともエロティックだ。
「説明…してもらえる?」
目の前の天使…
ミカエルが尋ねてくる。
何を説明すればいいと言うのだ?
「何を?」
するとミカエルは眉間に深くシワを寄せる。
「その子の事…を全部」
もしかして…
「あんたリヴァイアサンに嫉妬してんの?私が膝枕してんのが」
まさか、
子供じゃあ あるまいし…
え?マジで?
なんで耳まで赤くしてんの?
「は、そんなんじゃ無い!」
説得力に欠ける言い訳だね、
嘘はいけないよ?
「仕方ないなぁーちょっとおいで」
「え?」
其の言葉で本当にちょっとだけ近づくミカエル…
「もっとちこうよれ!」
全く、
自分で考えられないの?
「も、もっと?」
一歩一歩近寄るたびに顔が赤くなって居る。
お前実は初心だろ。
「こ、こう?」
そーそー、
でっ、頭を上げて…と、届かない⁈
仕方が無い。
「ミカエル、しゃがんで」
無言でしゃがむミカエル真っ赤だなおい、
じゃあっっっ
いっくよぉぉぉ‼‼‼
デコちゅう!
…ミカエル、
汗のせいでしょっぱい。
「ねぇ…ミカエル」
「ナニ?」
「私の事…嫌い?」
「ッ⁈何でそんな事聞くんだよ?」
「だって私って蛇じゃん?ミカエルは天使でしょ?気持ち悪く無いの?」
「そんな事あるもんか!僕と君は同じ神に造られた同じ僕仲間何だ!」
同じ…
僕仲間?
あ、
わかった、
何で私が此処に来てから不快感が有ったのか、
聖書…特に新約聖書では全ては皆産まれながらにして神の僕、
だから、
嫌だったんだ。
「あんなお爺ちゃんの僕なんて!」
いやぁ、
すっきりした。
「なぁ…」
「ん?ナニ?」
「帰ろう」
「うん…」
☆
あ、リヴァイアサン忘れてた、
ま、良いや